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【英国滞在備忘録】#70 アルバイトのKさんは北朝鮮のスパイ!?

【本編無料】このシリーズは学生時代にイギリス滞在した当時の記録をそのままに、現在のスギヤマが振り返る備忘のためのコンテンツです。有料エリアでは今振り返ってのコメントや人物が鮮明な写真などが表示されます。

13th January (Friday)

毎週金曜はいつもより早くから出勤する。
マーケットにお弁当をデリバリーするために早くから仕込みが始まる。

先日の統一教会の話に関連して、オーナーが話してくれた。
以前に勤めていたアルバイトは北朝鮮のスパイなのではないかと。
まさか、とは思ったが興味深い話だった。

その当時、アルバイトには、日本人の女子ともう一人の女子(Kさん)とがいたそうだ。
(余談だが、オーナーは英語でのコミュニケーション能力も高い。だが、どうしても微妙な指示が伝わらないことがあって、ある時から日本語ができるアルバイトしか雇わない方針としたそうだ)
職場ではいろいろな会話がされ、アルバイト同士ということもあって、女子二人も仲が良かったそうだ。
Kさんはオーナーたちに対しても、アルバイトの女子に対しても、日本人として振舞っていて、不審な点もなかったそうだ。
だが、ある日の勤務中に、日本人の女子の身内に不幸があったとの急報がはいる。

その時にKさんが言った一言が
「ごめんなさい」
だった。

英語では確かに、I’m sorry… というが、日本人的な感覚からしたら明らかにおかしい。
その後、水を打ったような静けさの中、Kさんは「あれ、こういう場合ってそう言わない?」と戸惑っていたそうだ。
その日以来、Kさんがアルバイトに来ることはなかったという。

オーナーは明言した。
「あれは北朝鮮のスパイだったに違いない」

14th January (Saturday)

週末はゆっくりと過ごし、2週間後に迫ったTOEICテストの模試に取り組む。
間違った問題について、メールで連絡し、その次のレッスンに反映してもらう。

夜は交流会へ出かける。Molly's Clubでは、参加費が£2で、会の後に食事に行ったりするため、少々お金がかかる。
主催者のイタリア人、Rは面白く、共催者でご近所のCさんや日本アニメ好きのUさんもいて、いつも最後まで参加してしまう。

ロンドンの地下鉄で配られる無料の日刊紙に、ダブリンまでの格安航空券の広告が目に留まった。
イギリスに来てからやりたかったことの一つとして、アイルランドで、本場のGUINESSを飲むというものがあった。
広告の価格ではなかったけれども、帰国前にダブリンへの日帰り旅行のための航空券を購入した。航空券自体は、往復でも破格の£2!!(ただし、税金などなどで£40弱という値段だ)

すごいぞ、さすがダブリンが本社の国営航空、Aer Lingus!(旅行当日に撮影)


15th January (Sunday)

今日も自宅で過ごす。
TOEICの試験日程やフライトが定まってきたので、Oxfordの友人たちとの再会について算段をするため、メールを出した。

来週の食糧の買い出しで、Tescoへ。£7ちょっとで充分な量の食材を買い込む。やはりイギリスは普通の生活をする分には安い(外食は大変なことになるけど)

16th January (Monday)

今日はアルバイトはなく、交流会もないのでしっかりと家で過ごす。
TOEICのテストまでも大詰めなので、模試をして結果を先生に報告する。

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スギヤマが学生時代にイギリスで語学学校やインターン、ストリートで多文化と戯れた記録です。 22歳の青臭い感覚を読み物としてお楽しみいただけ…

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