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アトリエを設計する #8 着工しました

前回の投稿が…..去年の12月だったようです……。
かなり久しぶりの投稿になりました、杉山です。

前回は農地転用の流れについて書いていました。
その後無事確認申請も通り、9月から着工しています。
今回の敷地の特殊性も踏まえ、今一度手続きの流れをおさらいします。

①農地転用.......もともと「農地」だった土地に建物を建てるため、「宅地」に農地転用しました。十和田市の農業委員会にて審査手続きをしています。(2021年10月8日許可)

②建築基準法43条の許可.......今回の敷地は前面道路の市道との間に用水路があります。建築基準法には、原則として敷地が道路に接していなければいけないという規定があるのですが、今回はその原則から外れるということになります。そのため、確認申請の前に、青森県庁の建築住宅課にて「建築基準法第43条第2項の規定による許可」が必要になります。この許可を受けることにより、水路により接道していない敷地を建築敷地として使用するための水路跨ぎが認められることになります。

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②'土地改良区の水路使用許可........上記②の許可を受けるにあたって、この水路の管理者である「赤沼土地改良区」に事前に、水路に橋をかけて行き来しても良いという許可を取る必要があります。

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③建築確認申請.......各所にて上記の許可をすべて受けて初めて、建築の確認申請に進むことができます。今回の建物は下記の条件により、いわゆる四号建築として申請の上、確認済証を発行していただいています。(2022年8月4日)
■敷地:都市計画区域内(区域区分非設定)
■用途:事務所
■工事種別:新築
■延べ面積:50.51㎡
■構造:木造
■階数:1階

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長かったです......。小さな木造の建物ひとつ建てるにも、場合によってはいくつも手続きが必要になります。

不要な樹木の撤去から始め、9月初旬の大安の日に地鎮祭を執り行い、その後掘削杭打ち基礎型枠基礎背筋ベースコンクリート打ち込み、そして現在は基礎の立ち上がり部分のコンクリート打ち込みを終え養生期間に入っています。すでに柱や梁などの構造部材のプレカット(必要な寸法や接合部の形状に合わせて事前に木の部材をカットすること)は終えており、10月半ばには軸組の建て方に進む予定です。

順調にいけば11月末には引っ越しの予定です。

現在は窓や扉の詳細検討、屋根や壁の詳細納まりの検討をしています。
納まりと同時に、完成イメージのパースもそろそろつくりたいなと考えています。

小さいが故にテンポが早く、着々と進むのが楽しいです。

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