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「自分を動物に例えると何ですか?」これに答えられないと転職できません。

大学を卒業してから個人の飲食店で働いてきて5,6年。長時間労働と残業代未払いを原因に仕事を辞めましたが、ユニオンに加入して未払い残業代を取り戻すことができました。

いまは次の仕事を探すために転職活動をしています。ここでは、初めての転職活動で感じる違和感や怒りを素直に伝えたいと思います。

■別の業界に転職するのも楽じゃない

僕は飲食業界で働いてきたのですが他の業界で働きたいと思って転職活動をしています。

飲食業界で働くということは、長時間労働を約束されているようなものです。独立を目指していた私はそれを理由に、「勉強のために色々経験しなければならない」という理由で仕込み(調理)から営業時間まで休憩もなく働かされていました。

将来のために技術を磨くといった理由で奴隷のように働かされるのが当たり前でした。実際お客様が来るか来ないかわからないような状況で無駄に人員を割けないのです。そんな経験をしたら、この次も飲食業界で働こうとは思えません。

なので、「学歴不問。業界・職種未経験者、第二新卒者、歓迎!」のような謳い文句が書いてある企業を中心に探しています。

しかし、「学歴不問。業界・職種未経験者、第二新卒者、歓迎!」は裏返してしまえば「誰でも出来るようなことさせてあげるから、安い賃金で長時間働いてくださいね!」ということです。

例えばセキュリティスタッフ(要は警備員)の求人をみると、24時間拘束時間があって休憩8時間、休みは月4~8ってそもそもの働き方に無理がありませんか?入社祝い金も払ってる時点でどれだけ社員が定着してないかがうかがえます。

■本当に残業は月6時間だけなの?

長時間労働で苦しんできたので、できるだけ残業の少ない求人を探していると、募集要項の勤務時間の欄に「残業は月6時間程度です」って書いてあるものをよく見かけます。

「お、かなりホワイトな企業だなぁ、ここにしようかな」って思いますよね。でもその下の給与の欄を見ると「※この給与には一律のみなし残業代(30時間分)が含まれています」とか書いてあるんですよ…。

残業が月6時間なのに、なんで30時間も固定残業代が付いてるんだろう?

あやしい。「最悪30時間は残業あるんじゃないか…?」って思いますよね。募集要項にはこういう不思議な内容がたくさんあります。

■採用面接のその質問、何か意味ある?

とはいえ、求人を見てため息ばかりついているわけにもいきません。就職先を見つけられなければ生活費に困ってしまいます。そこで手頃な求人に問い合わせて面接を受けることにしました。

面接を受けたのはパソコン教室を経営している企業。そこでこんな質問をされました。

「自分を動物に例えると何ですか?またなぜそう思いますか?」

正直、えぇ…それ聞いて俺の何がわかるの?っていう気持ちしかなくて、うまく返答できなかったです。

もともと就職活動に違和感を感じていたんですが、こういう質問をされてまた余計に就職活動に対する嫌悪感が増しました。

他には「あなたにとって仕事とはなんですか?」という質問も気になりました。仕事なんて正直働いた分給料を貰うこと以外ないし、やりがいだったり社会貢献だったりというところはプラスαの要素だと思います。

逆に企業側に仕事とはどう考えているのかを聞いてやりたいくらいでした。労働者を使い潰すことなんじゃないんですか?って。

■それでも転職活動は辞められない

求人を疑ったり、企業を疑ったり、面接では訳のわからないことを聞かれたりしても、転職活動をして就職しないと生活していけません。お金がないことには生きていけないので。

より良い企業を探してはみても、資格も業界の経験もない僕にとっては、正直無いに等しいです。

なのでほとんど悪条件の求人しか見当たりません。その上「キャリア育成のため」と年齢制限のある求人も多いので年を重ねるごとに転職活動は難しくなると思います。なんでこんなに苦しい思いをしなきゃ働けないのか?疑問は増すばかりです。

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