【自販機 大蔵屋商事】会社、机をひっくり返えす所長の行為をパワハラに当たらないとした根拠を示せず

 12月3日の金曜日、自販機ベンダーの大蔵屋商事(本社埼玉県川口市、http://www.okuraya-s.co.jp/)との団体交渉が開かれました。

 大蔵屋商事の川崎営業所では長時間労働で体調を崩しているルートドライバーに対し、営業所長が「約束通り配送先を終えろ」などと机をひっくり返すパワハラ事件が起き、問題になっていました。

 事件の詳細はこちらをご覧ください。
https://note.com/sguion/n/n55dca3b00e8a

〇会社は資料を持参せず、事実上の団体交渉拒否
 驚いたことに会社の担当者は、ほとんど手ぶらで団体交渉に参加しました。パワハラにあった組合員の雇用契約書も労働時間記録も、机をひっくり返した所長に対して行った調査の記録すらも持参しませんでした。
 私たちが資料なしで団体交渉をどうやってすすめるのか、と尋ねたところ、「記憶に基づいて話し合います!」と。冗談ではありません。そして事実、残業時間について定めた36協定の内容も、所長の聞き取りの内容もまともに答えられず、交渉が成立しませんでした。

〇「机をひっくり返す行為はパワハラに当たりません、根拠はないけど!」(会社)
 川崎営業所の所長が、当該の組合員に対して机をひっくり返すというとんでもない暴行があったことについて、私たちは会社の見解を求めました。
 大蔵屋商事の主張は、机をひっくり返す暴行は当該の組合員が発した挑発的な言葉、挑発行為によるものであるから、パワハラには当たらないというものでした。
 しかし、この挑発的な言葉というのも、それまでに何度も当該の組合員が所長に対して、長時間労働や過重労働の悩みを訴えていたのにも関わらず、具体的な対応をしてくれず、体調を崩すほどの過労状態でいたのに、さらに追い討ちをかけるように「気持ちでやれ」「情熱でやれ」等の説教があったために出た言葉でした。
 また、過去の判例に拠れば、机をひっくり返した今回の件はパワハラに当たらないと会社は主張しましたが、私たちが、その判例を教えてほしいと言ったところ、「どんな判例かはわからない」と意味不明な回答をしてきました。

〇大蔵屋商事はパワハラの責任を認め、謝罪してください
 机をひっくり返す行為は暴行にあたります。暴行を伴うパワーハラスメントを正当化する大蔵屋商事はブラック企業と言わざるを得ません。このような企業を私たちは決して許しません。
 大蔵屋商事は、一刻も早く態度を改め、改善を行ってください。


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