総合サポートユニオンは「労働組合インターンシップ」を募集しています!

 2021年夏以降、総合サポートユニオンは、NPO法人POSSEと連携して、若者向けの「労働組合インターンシップ」を開設します。

 現在、「働き方改革」や「SDGs」が喧伝されていますが、過労死やパワーハラスメント、セクシャルハラスメント、非正規雇用労働者への差別など、日本には様々な労働問題がいまだに蔓延しています。また、女性や外国人、性的少数者など日本社会の中で働くマイノリティの労働者への差別は、深刻さを増す一方です。コロナ禍は、こうした現実をいっそう浮き彫りにしました。

 これらの環境を変えていくためには、労働者どうしが支え合いながら、企業と交渉して、自ら労働条件を改善していく「労働組合」の役割が重要です。しかし、いまの日本社会では労働者自身が立ち上がり、会社とたたかうことは容易ではなく、さまざまなサポートの存在が不可欠です。

 そこで私たちは今回、学生や若手社会人を対象に、労働組合インターンシップを開催することにしました。労働者をサポートする活動の体験をつうじて、「労働組合オーガナイザー」(労働者を一緒にたたかう仲間として「組織する人」のこと)を目指すプログラムです。

 具体的な内容としては、長時間労働やパワハラなどの具体的な問題に対する法的権利や対処法、労働組合についての知識をつけることはもちろん、労働者に呼びかけを行ったり、実際に労働者の権利を侵害する企業に対する交渉や抗議行動をしたりといった実践的な力をつけていきます。
 また、そもそもなぜ労働問題がなくならないのか、社会の仕組みを把握・分析する力も、学習会などを通じて共有していきます。

 これらを通じて長期的には、労働組合の「オーガナイザー」の力をつけることを目指します。この力を身につけることで、就職先に労働組合などの社会的活動の団体を選んだときはもちろんのこと、自分自身が労働者として労働問題に遭遇したとき、自分自身や周囲の人々に働きかける能力を養うことができます。

 ぜひ、今の社会の働き方に疑問を持っている方は、私たちの労働組合インターンシップにご参加ください。一緒に社会を変えていきましょう。

■インターンシップの内容
(1)学習活動
・具体的な労働・福祉に関する法制度の学習(長時間労働・残業代・パワハラなど)
・労働貧困問題(非正規雇用、過労死、生活保護など)
・社会問題(ジェンダー、外国人、LGBTQ、気候変動など)

(2)労働者を支援する活動
・アウトリーチ活動(駅前や会社前で相談を呼びかけるチラシ配布など)
・相談活動
・労働者の権利を侵害する企業との団体交渉
・アクション(会社に対する抗議行動や労働問題を社会的に訴えるデモなどの企画)
・イベントの企画運営
・情報発信(映像・デザイン・音楽など)

(3)待遇
・無給インターン(交通費は相談)

■申込先
 労働組合インターンシップを希望する方は、総合サポートユニオン事務局(E-mail:info@sougou-u.jp)までご連絡ください。

総合サポートユニオンの活動を応援してくれる方は、少額でもサポートをしていただけると大変励みになります。いただいたサポートは全額、ブラック企業を是正するための活動をはじめ、「普通に暮らせる社会」を実現するための取り組みに活用させていただきます。