佐久ユウ

SF好きによる、SF物書きです。SFと読書について考えた読書記録。

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最近の記事

古沢広祐『いまさらだけど「人新世」って?』をSF読みが読んだメモ

 今回のテーマは「人新世」(ひとしんせい、じんしんせい)です。 (#SFじゃない本たち のタグでは、普段SF読みの私が、SF以外の本で考えさせられた著作をメモ的に紹介しています) (これは評論ではなく、エッセイなのでお気軽にお読みください。なお著作は私の読解力で読み解いた理解である点にご注意ください) 古沢広祐 著. 今さらだけど「人新世」って? : 知っておくべき地球史とヒトの大転換点, WAVE出版, 2024.3. 読み始めた動機  前回、齋藤幸平『カール・マル

    • とあるコンテストに応募し、佳作となるまで

      はじめに  私は1人で「超知能がある未来社会シナリオ」に応募し、ありがたいことに「佳作」を受賞しました。授賞式は5月31日、人工知能学会の中で行われました。  今回のコンテストでは優秀賞該当なし。佳作8作品、入選4作品でした。 チームで応募され受賞された作品もある中で、AIに「ド」が付くほど素人だった私が一人でどうやってコンテストに挑み、作品を作ったのかという制作秘話(?)です。小説などで創作されている方のご参考になれば幸いです。 「超知能がある未来社会シナリオコンテスト」

      • 齋藤幸平『カール・マルクス資本論』をSF読みが読んだメモ

        今回のテーマは「AIと資本主義の類似性と親和性をSF読みが考える」です。 (#SFじゃない本たち のタグでは、普段SF読みの私が、SF以外の本で考えさせられた著作をメモ的に紹介しています) (これは評論ではなく、エッセイなのでお気軽にお読みください。なお著作は私の読解力で読み解いた理解である点にご注意ください) 斎藤幸平 著ほか. カール・マルクス 資本論 : 甦る、実践の書, NHK出版, 2021, 読み始めた動機 最近、AIを勉強しているのですが、「AI開発っ

        • SF初心者が一年のはじまりに考えたこと

          SFのここが好き!  私がSFを読み出したのは、2023年2月だ。それより前にも星新一や、SF要素ある映像作品を観てはいた。  でも「SFを読むぞ!」と思い読み始めたのは昨年2月のことで、それが面白く、この読書体験を誰かと共有したくてX(旧Twitter)をはじめた。  SNSをやったことない私をSF作品が変えた。初めて人生のライフワークを見つけた心地だった。  SFの何がそんなに私に刺さるのか? 一年のはじまりに考えた結果、こう思う。    1、SFは自由である  2、

        古沢広祐『いまさらだけど「人新世」って?』をSF読みが読んだメモ