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異変を攻略せよ。【 8番のりば 】(Steam)

気がつくとそこは電車の中、
いつまでも走り続ける列車、
永遠に同じ車両。
私はこの電車から脱出することが出来るのか…。

あの「8番出口」の続編だ!

2023年11月にSteamで発売された「8番出口」はその綺麗なグラフィックと、奇妙なシチュエーション、そしてゾワっとくる演出で短時間ながらもとても楽しい体験ができる素晴らしいゲームでした。その後Youtubeで実況者がこぞってプレイをし、雨後の筍のようにインスパイアされたゲームが続々と登場したり、パロディCMが作られたりとその勢いはスイカゲームさながらでビックリでしたね。

そんな8番出口の続編が登場した、その名も「8番のりば」。本作発表時からワクワクしていたし、配信されたら即買って遊ぼうと決めていた一本だ。
価格も相変わらず500円以下なのも嬉しい。

グラフィックは相変わらずのフォトリアルな世界観。まさに令和のグラフィック最前線をみてるかのようなモノホン感が最高だ。
さらに今回は企業広告を募ったことで、電車内の広告にはサントリーなど本物企業がたっぷり利用されているのも魅力的だね。こういうの大好き!

おおっどれも本物の広告だ!

異変を攻略せよ。

前作は普段とは違う異変を探す間違い探し的なゲームだったけれど、今回は少し趣が違う。その場その場で出くわす異変にさまざまな対応をとって進めていく必要がある。
前作のように異変を探すものもあれば、大きな異変に出会いそれを上手に攻略する必要があるものまである。前作は異変を見つけられなければやり直しだったが、今回は異変に対して攻略出来なければやり直しだ。

異変によって対応の仕方は異なる。この謎解きが今回の肝だ。

僕はこのルールがわかるまで、前回同様僕は五里霧中状態。本作が前作「8番出口」とは違う遊び方だと気づくまでは、前作のように異変を見つければいいのかと思って進めると、異変にやられてやり直しになる展開になったり、「やられたのは異変を見つけられなかったからだ。」と思い異変を見つけようと躍起になるが見つからずいつまでも進まなくなってしまったりと、序盤のプレイは本作の説明の少なさも相まってなかなか大変だった。

おじさん!ちょっとおじさん!

今回は前作以上に異変の演出が派手で面白く、それを見ていくのも怖くもありますが面白さもありました。次のドアを開けるたびにドキドキする感覚はたまらないね。ただし、一度攻略出来てしまった異変は、解き方を知っている分次回からは簡単に攻略出来てしまうので、何度も遊ぶという部分ではちょっと残念でしたね。

8番出口のように異変を探す展開もあるが、全てがそういうわけではない。

本作の最たる脅威

そして襲ってくるのは異変だけではない。FPSの如く主観視点のゲームなので3D酔いをしてしまうのだ。オプションで細かく感度や加速度などを設定できるがそれでも僕は酔ってしまった。ちなみに僕もこれは危ないと思い酔い止め飲んだが、時はすでに遅かったようでガッツリ酔いました…。

本作は2時間程度でクリア出来てしまうが、相変わらずの雰囲気の作り方の上手さと、どれもゾワっとくる楽しいシュールなホラー演出、そしてまるで本当に社内にいるかのようなグラフィックの良さが最高の一本でした。
十分3D酔い対策をしてから挑んでみてください。


DATA

8番のりば
発売 / 開発:KOTAKE CREATE
対応ハード:Steam
発売日:2024年5月31日
ジャンル:アドベンチャー


注意:以降の文章はネタバレになります。
クリアした後に読むのをおすすめします。



好きな異変

せっかくだから今回好きだった異変演出をご紹介

こちらにスマホを向けてくるおじさん。やめろやめろっ!
情けない声で「助けてくださ〜い」と叫ぶ声。しかし電光掲示板には「開けるな」と書いてある。そうこれは罠なのだ。ちなみにこの声の主はなんと。
HIKAKIN!?
わかりにくいですが傾斜がとつぜん激しくなる異変。普通ならありえない体験で好きです。

他にも巨大な手や突然襲ってくるおっさんなどシュールな変異がたくさんあって面白かったですね。
そんなわけでなんとかゴール…そして衝撃の結末に笑っちゃいました。


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