見出し画像

ソフトウェア工房孫風雅 インターネット活用 応用事例 四文字熟語編その1(インターネット検索とドラマ視聴経験の融合について)

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。最終版は此方から、ご覧ください。

ところで、皆さんは臥薪嘗胆という4文字熟語をご存じと思いますが、意味は兎も角、背景はどのくらいご存知でしょうか?

講師は、勿論、皆さん同様、この熟語とその意味を既に知っていましたが、その歴史的背景や当時の人たちの思いなどはそれほど理解していませんでした。

ある日、中国ドラマのタイトルにそれらしい説明やタイトルのあるドラマをCSで見つけました。元々講師は兵法の”孫氏”を知っており(有名な兵法書ですので、講師だけでなく、皆さんも既に、ご存じかも知れません)、その作者の物語という触れ込みのドラマ紹介がされていたと思います。そのドラマの中で出てきたのが、この”臥薪嘗胆”の四文字熟語に関連するエピソードでした。

背景は中国の遠い昔の国”呉”と”越”という二つの国に関するものです。皆さんは”呉越”と聞いて別な熟語を思い浮かべられるかも知れませんが、本日は、”臥薪嘗胆”についてです。

実際に関連したドラマは”孫氏”の名で有名な兵法家の中国ドラマ、”孫子兵法”です。他にも”復讐の春秋:臥薪嘗胆”等幾つかあると思いますが、今は思い出せません。(記憶がさだかではありませんが、三つか四つ位のドラマでこの熟語に関する史実を引用・説明されていた気がしますが…)尚、”孫氏”の兵法書の作者はこのドラマの主人公の”孫武”では無く、別な”孫”姓の作者であるとの説があったようですが、現在は出土品などの関係で”孫氏”の兵法書の作者は”孫武”と認識されているようです。

臥薪嘗胆”とは、直接的には、薪の上で寝起きし、ぶら下げた獣の肝を舐める、という説明だったと思います(意味は後述しましす)。ところで、皆さんはこの四字熟語が二つの意味に分かれていることを、認識されていますでしょうか?意味的には”臥薪嘗胆”は”臥薪”と”嘗胆”とで分かれています。

背景及び意味は、中国の大昔の春秋時代、呉と越という近接する国の戦いで呉の国の王、闔閭:こうりょ(夫差の父王):を越との戦で亡く(戦で負傷しその後病死説もあります。このドラマ内では講師の記憶が正しければ、戦死だった気がします)した次の呉王、夫差:ふさ:は、毎日薪の上で寝起きして”父の仇を忘れない”と自分を叱咤激励しつつ奮起する事で、後日、越を破ります。(ただ、越を滅ぼさなかったのが後で仇となります)負けて命乞いをした越王の勾踐:こうせん:は、毎日、獣の胆をなめ(講師は舐めたことはありませんが、かなり苦いと聞いています)、苦い屈辱の思いを忘れないようにし、復讐を誓います。一国の王でありながら、戦で負けたため、降伏し、呉王の召使の様な扱いをけて、その屈辱に耐えに耐えて、結局、越に生きて戻ります。その結果、最後には越国が勝ち、呉国は滅びました。”臥薪嘗胆”は、この故事のように、仇討ちのために心を激励すること、目的を達成するため長い間辛苦に耐える事、に例えられれているようです。

呉は滅び、越は存続した背景として一つあり得ると講師が考えているのが、呉が滅びる前に”孫武”は呉を出て行ってしまっています。(ドラマ内では新呉王の夫差と孫武は元々よりが合わず、孫武は別な皇族(夫差の兄だったハズです)を次の王として支持していたためと描かれていたと思います)逆に越は国王が捕らえられてしまい、存亡の危機に瀕します。この際、越の将軍である”范蠡:はんれい”等が越王を支え続け、勾践の帰国後、富国強兵に家臣と一丸となって取り組み、遂に呉国を攻めて負かします。この時、確か、呉王の夫差は命乞いをしますが、許されず、呉国は滅びます。(越が負けた時に勾践を許したのが、呉王の間違いだったと、越の誰かが言って、越は同じ間違いは犯さない、然るに命乞いには応じないと、ドラマの中で語られていた気がしますが…)

つまり、用兵若しくは人材活用という意味で、呉国はいわば戦に於いての常勝将軍、所謂戦いの神・宝である孫武を失い、伍子胥も、亡くなり、賄賂にまみれた俗人の将軍しかいなくなり国力が衰退しました。逆に、越国は范蠡等優秀な人材が引き続き越王勾践を補佐し、国民も越国の復興に協力していたようにドラマでは描かれていたと思います。

つまり、四字熟語を単に暗記するのではなく、こういった時代背景や関連人物などを深く知り、理解する事に関連のドラマを視聴するというのは、結構良いアイデアではないかと考えています。各種TVドラマも視聴する目的を複数持てば、あまり苦にならないと思いますし、周りにも説明が付くのではないのでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?