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瓦葺き祭りがはじまりました!

2024年も明けまして、すっかりご無沙汰していますが、生きております。

そしてまもなく、生後130日目ほどになる第3子。

一般的には生後100日〜120日目の間くらいで、「お食い初め」という生まれて100日経った感謝と、この先の人生で食べ物に困らないようにとお祈りする儀式をするのですが、両親・義両親ともに頼れないこともあり、86歳祖母の介護と4歳と6歳の幼児の育児、家事、仕事に追われ、あれよあれよと月日が過ぎ去っていき、先日ようやくお食い初めも決行できました。ホッ。

(並びとか適当なのは許してくださいませ)

そんな中、家づくりの進捗状況と言いますと、屋根の終わりがみえてきました。

昨年の夏の終わりに建て方を終え、秋から夫が地道にコツコツと作業してきた、この屋根。

なんせ屋根が大きい!!!

けれど、この大きな屋根がきっと台風や大雨、大風が多い高知県の荒れ狂う気候から守ってくれることでしょう。

セルフビルドで建てる新居の屋根材は、瓦屋根を採択しました。使う瓦は夫婦で淡路島まで2往復して取りに行ってきた、B品の淡路瓦です。

B品とはいえども、小傷や焼きムラがあったり、多少のサイズ違いがあったりして、見た目を気にせず、ちょっとした加工を施せば、性能的にも問題なく使える瓦ばかりです。

瓦というと、お正月に起きた能登半島地震の被害なんかをみていると、瓦屋根にぺっちゃんこに潰されてしまった家屋が印象的。

そのため、地震対策に近年ではガルバリウム鋼板など軽量の屋根材が選ばれる傾向にあり、我が家も当初、屋根材を決めるときには、それら金属板の屋根材も一つの候補としてあがっていましたが、やがては土に還る素材で、遮音性や断熱性もあり、呼吸してくれる屋根材という点で、瓦屋根という昔から活用されてきた建材となりました。

瓦屋根なら金属板に比べると長持ちもするし、施工が大変に思われますが、メリットもたくさんあります。

とはいえ、高知も南海トラフ沖地震がくると、私たちが暮らす高知の山奥も最大震度が6弱〜6強ほどが想定されており、地震で潰れて命を失っては元も子もないのでは…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

だけれども、地元高知の設計士さんにお願いをしており、太さのある柱が3本、土台まで落としてがっちりとした構造を作っていたり、通常よりも全体的に大きめの材を使っていたりと、地震が起きても潰れないような構造計算をしてくださっているので、それをもとに家づくりを進めています。

(立派な3本の大黒柱!)

そうはいっても、さすがに震度6や7クラスの地震が頻発しては、家の構造はめちゃめちゃになると思いますが、敷地だけは広いから、命が無事であれば、また家を建てればいい。そう思える場所に暮らせるというのは、しあわせなことだなと思います。(次建てるとしたら、小屋レベルのこじんまりなものになると思うけど…)

さて、話は逸れましたが、DIYで「瓦」という素材を選ぶのはハードルが高いと言われます。

それはやっぱり施工法が難しく、職人技であることからだと思うのですが、私たちがDIYで瓦屋根を選ぶことができた背景には、高知市を拠点に活動されている「村山瓦」さんという瓦屋さんの全面サポートがあったからです。

うちの新居の設計をお願いしている土佐派の家ネットワークスのメンバーでもある、松澤敏明さんが以前からお付き合いのある村山瓦さんに、私たちのことを話してくださったことがご縁として繋がり、YouTubeやこうした他のSNSでの情報発信をして、瓦屋根の魅力をお伝えすることを条件に、新居の瓦葺きのお手伝いをしてくださっています。本当にありがたすぎます…。

瓦屋根は重厚感もあって、見た目もかっこいいのですが、やっぱりやってみて感じるのは、瓦は重たい。

基本的に、村山瓦さんに重要パーツは葺いていただいて、平瓦と呼ばれる単純作業でできるところは、私たちが自分で葺くということになったものの、大量の瓦をどうやって屋根上にあげるのかというのが難題でした。

そこも見越して、村山瓦さんが瓦をリフトアップできるためのエレベーターを貸してくださり、これは時短になるだけではなく、夫の腰への負担軽減にもなり、本当に本当に助かりました。

そうはいっても、たくさんある瓦。

これは人海戦術でやるしかない!とボランティアさんを年明けに募り、同じ高知県内から仲間たちが集まってくれ、たった1日で瓦をすべて屋根上に乗せることができ、さらには屋根葺きを同時進行で進めてもらったことにより、ガガガッと作業が進められました。

ご参加くださったみなさま、本当にありがとうございました!

そうして、屋根葺きでもまたたくさんの方に助けられながら、あと一歩で完成のところまできた新居の瓦屋根。

さらにこのnoteを綴っている間に、村山瓦さんに来ていただいて、軒の瓦も葺き終わり、残すは棟部分の瓦葺きのみ。

同時進行で、下屋部分だけはガルバリウム鋼板で仕上げることになっていたので、夫がその作業をコツコツと進めています。

ガルバリウム鋼板も近年は多種多量な色味から選ぶことができ、瓦屋根と馴染むようにグレーっぽい色をチョイス。

近々、雨樋の設置もするようで、材料の選択と注文も同時進行で行いながら、夫が作業を進めてくれています。

私自身も最近は誰かに預けられるときや、第3子も抱っこしていれば両手があくようになったので、できることをちまちまとやるようにしています。とはいえ、まだまだがっつり作業ができるわけではないですが、第3子のこの愛おしい赤ちゃん時期も今しかないので、思う存分愛でながら、家づくりも進めていきたいと思っています。

そして夏前には第3子も保育所入所を予定しているので、それからはまた夫婦でガッツリ家づくりに注力して、早ければ年内には新居への引っ越しを目標にしていきます!

という感じで、1月はひたすら屋根作業の強化月間でしたが、2月はあと少しの屋根作業が終われば、竹小舞かきが残っているので、その作業に取り掛かっていくであろうかと思われます。

今年もどうぞ家づくりマガジンをマイペース更新にはなりますが、よろしくお願いいたします。

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