オーロラの写真集をつくりたい。
12歳のときに訪れたカナダ、イエローナイフの地で出会ったオーロラ。
その11年後に長年の夢であった「オーロラ観測地でカメラマンとして働く」を叶えることができました。
ずいぶんメルヘンなお話になるけれど…
我が家には物心がついたときから、
わたしが高校2年生になる頃まで毎年欠かさずにサンタクロースがプレゼントを届けにきてくれていたのです。
物欲もあまりなく、
お年玉の使い道もなくただひたすらに貯金をしていた当時12歳のわたし。
ただ1つの願いは、
サンタクロースが住むとされる北国に一緒に連れて行ってもらい、
オーロラを見ること。
そもそもそんなに長い間、
なぜ何の疑問も抱かずにサンタクロースを信じていたかというと、
我が家のサンタクロースは念には念を、ということを非常に徹底しており、
疑う余地は一切ないようにされていました。
それとなく毎年欲しいものをくれていたサンタクロースに感謝しつつ、
でも自分の願いを知って欲しいと、
同じ内容の手紙を4年ほど、手作りのクッキーを添えて、
机の上に置いておきました。
すると12歳のクリスマスのやってくるころに、
枕元にはカナダのイエローナイフへの航空券が置いてあったのです。
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わたしが写真を撮り始めてから、かれこれ13年が経とうとしています。
そのきっかけはすべて今お話したことから。
そう、12歳のときにオーロラを見に行ったことからでした。
そのときはまだフィルムの時代で、
12歳だった私は使い捨てカメラしか持っていませんでした。
もちろんはるか彼方に現れる繊細な光であるオーロラが写るわけもなく、
現像するとネガには何も写っていませんでした。
でもあの言葉にできない美しいオーロラを写真にどうしても写し出したい。
そのために必死に写真を独学で勉強しました。
そうして、23歳のときに念願叶って、オーロラ観測地でカメラマンとして雇ってもらえることに。
そこで感じたこと。
人間は自然にはどうやったって淘汰されるし、共生する道を選ぶべきだって。
自然は脅威ももちろん見せつけてくるけど、
でもその分感動だって与えてくれる。
それはどうしたって人間の力では生み出せない、
自然界だからこそつくれる美しさ。
それを守れる暮らしを、足元から見つめ直したいと思って、
今、新しい場所を見つけてやっていこうと考えています。
その他、オーロラの写真は http://seycaphotography.strikingly.com/ でも一部公開しています。
いつか自分のオーロラの写真集つくってみたいなあ。いつかね。
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