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マスカレードホテル 東野圭吾
真犯人がどうのこうのよりも、次々と現れる一癖も二癖もある宿泊客との応対に赴きがあって、読んでいるうちに真犯人に対する興味も無くなってしまった。
そもそもすべての殺人事件が衝動的殺人ではなく計画的殺人にもかかわらず、容易に犯人推定されやすい状況を残すのは、なんだか小説らしいというか、リアリティがない。
あれだけ巧妙に計画殺人を企てたX4の動機が嘘みたいに短絡的。いやX4だけじゃない。すべての殺人が短絡的で、「そんなことで人殺すかよ」っていうくらいの幼稚なレベル。
大体、堕胎した責任をホテルの受付のせいにするか。せめて受付じゃなくホテルの・・・いや自分の責任だろ。ちょっと考えればわかりそうなものなのに正直言って読んでいてつらい。
そんなことが理解できないレベルのお馬鹿さんが巧妙な連続殺人を計画したというストーリー自体に現実性がない。
もっとリアリティにこだわって欲しいな。
★☆☆☆☆
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