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Munchie Cookingの時間だぜ

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Munchie Cookingの時間だぜ

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崎陽軒のシウマイ弁当。その愛と闘いの記録。

訴えたいことが何もなくなってきた今日この頃です。だが、これだけは書いておかなければならないと思った。 俺は横浜生まれ横浜育ち。悪そうなやつは大体友達なので、崎陽軒のシウマイ弁当。これが地元で食べられないのが何よりも辛い。「悪そうなやつは大体友達」の下りは完全にいらないやつだったな。まあいいか。だから、ちょっとの用事で東京方面に行ったら、必ずこのシウマイ弁当を食べることにしている。これはもはや儀式だ。 シュウマイでも焼売でもない「シウマイ」 いちおうね、横浜の名物という事に

    • スメルズ・ライク・肉味噌スピリット

      おはこんばんちわ。久々にMunch Cookingの時間だ。俺の絵面から入る適当クッキングの中で、圧倒的に「レシピ教えて欲しい」の声が多い「肉味噌」。今回は満を持して皆さんに伝授して差し上げようと思う。……などと勿体つけてみたものの、実はこのレシピには特別な秘密はない。一般家庭にあるような調味料だけで出来るので、皆さん是非お試しあれ。 因みにこの肉味噌は「冷水に一晩つけたピーマン」を食べるためだけに作られたものなので、脂も味も濃いめのレシピになっているのをお忘れなく。まあ、

      • 鳥取事件

        2004年ごろの話をようやく書いた。 ごく一部で文章化を熱望されていた TRAT RECORDS番外編「鳥取事件」です。 有益な情報は一切ありません。 -- ※TRAT RECORDS フジロック備忘録で登場するユウジとおれが2003~2005年までやっていた地元インディーズ・レーベル。Without Bounds / the Vaamusic / FORCE QUARTER の3バンドが所属。ユウジが代表でおれが制作とA&Rを担当していた。登場するバンド名・レーベル名

        • 歌舞伎町ペーパー・ボーイ:最終話

          一枚の写真がある。 オレが心から笑っている数少ない写真の一つ。新宿のタイガーマスク、ダーハラさんとの2ショットだ。新宿タワーレコードの看板にもなった名物おじさんの働く店が、オレの勤める新聞販売店だった。いつも陽気でニコニコして、気前が良かった。休日はローリングストーンに連れて行って貰ったりした。 オレが配達で下手を打って怖い人に呼び出された時も一緒に行ってくれて、事を収めてくれた。 そうそう、オレがアカネちゃんに振られた時も 「彼女はいい女だったな!でも、お前にはもっとふ

        • 固定された記事

        崎陽軒のシウマイ弁当。その愛と闘いの記録。

          歌舞伎町ペーパーボーイ:6

          新聞奨学生というと苦学の人、というイメージがあるかもしれない。まあ、そんな人も中にはいるけれど、大抵は等身大の19歳。遊びたい年頃なのは普通の人と変わりない。 ウキウキデート編 ある日、ジュンジが女の子を二人連れてきた。そしてコソコソとオレにだけ聞こえるように話しかけてきた。奴の本命は一人。しかし、デートに誘う勇気がないので友達同士の二人を連れてきたという。ダブルデート大作戦?なんじゃそりゃ。 「キジマ、悪ぃ、もう一人の子相手してやってや」 え、何?そもそも、成り行き

          歌舞伎町ペーパーボーイ:6

          歌舞伎町ペーパー・ボーイ:5

          オレがこうやって新聞奨学生時代のことを話せるのは、それが今までの人生で最も青春を謳歌した時期だったからだ。 オレ達の販売店は、みんな仲が良かった。事務所の連中でバンドを組んだりしたし、遊びに行く時も一緒の面子だった。販売店によっては店員同士まったく口を利かないという所もあるようだし、ホームシックやイジメで田舎に帰ってしまったという話も聞いた。 オレは最初に新宿に降り立って自分の担当区域が「歌舞伎町」だと聞いた時、とても不安で、暗い気持ちになった。しかし、何ヶ月もこの販売店

          歌舞伎町ペーパー・ボーイ:5

          歌舞伎町ペーパー・ボーイ:4

          ・新宿スワン編 まだ暗さの残る午前4時、酔ったホストが怖い人に小突かれてるのをよく見かけた。その時「不良の人の髪が短いのは場面で髪を掴まれないようにするためか!」と学習した。ストリートには学びが多い。この時代、まだアウトローも水商売もイケイケだった。「新宿スワン」の時代のちょっと前だろうか。あのマンガも終盤はファンタジーだけど、序盤の話は結構リアルだったと思う。 ……という訳で、ちょっとだけ新宿スワン編。 時々 「俺、ホストクラブにスカウトされたことがあるよ」 など

          歌舞伎町ペーパー・ボーイ:4

          歌舞伎町ペーパー・ボーイ:3

          90年代末期の歌舞伎町は雑居ビルの街だった。戦後焼け野原になったこの土地に歌舞伎の演舞場を建て、健全な芸能の街にしようというのがこの街のコンセプトだったらしい。しかし財政面で歌舞伎の演舞場は建設されず、代わりに新宿コマ劇場ができた。歌舞伎町という名前だけが地名として残った。 現在の歓楽街という形になったのは1960年以降だと言われている。その時代に建設された古い雑居ビル…おそらく消防法が適用される前の、どこか危険で魅力的な建物たちがオレのメインフィールドだった。 マンショ

          歌舞伎町ペーパー・ボーイ:3

          歌舞伎町ペーパー・ボーイ:2

          午前三時。運命の時間はやってきた。 いよいよ新聞配達デビューである。しかし、オレの気分は鉛のように重かった。早起きだからではない。担当区域が歌舞伎町だからだ。 ウチの新聞屋が配達を担当するエリアは10区に別れている。新宿アルタ前で有名な新宿三丁目。オフィスが立ち並ぶ新宿五丁目。住宅街の新宿七丁目や六丁目。コリアンタウンの百人町や大久保、北新宿。そして、日本で最もバイオレンスな歓楽街、歌舞伎町。 しかし、学生にそんな危ない区域を担当させるのだろうか。いやー実はドッキリでした

          歌舞伎町ペーパー・ボーイ:2

          歌舞伎町ペーパー・ボーイ:1

          フレッシュネス・バーガーの前を通るといつも思い出す事がある。 十九歳の頃、親友のジュンジと月イチで新宿六丁目のフレッシュネス・バーガーに行くのが貧乏だったオレ達のささやかな贅沢だった。 二十年以上も前の話だ。 偏差値40(正確には39)の高校に通っていたオレは、成績も出席日数もギリギリで、だけど不良という訳でもなく「何事にも全くやる気のない無気力な学生」だった。クラスメートにはゾクの奴もいたから、たまに集会に顔を出したりする事はあっても、先輩・後輩のシガラミがイヤでそう

          歌舞伎町ペーパー・ボーイ:1

          カントリーマアムの欺瞞を暴く

          みんな、少しでいいから話を聞いてくれ。 とんでもない事を知ってしまった。 カントリーマアムというお菓子がある。ご存じの方も多いと思う。アメリカン・ホームメイドを前面に押し出し、外はサックリ、中はシットリという、従来の硬いクッキーの常識を覆した手作り感あふれるクッキーだ。 誕生は1984年。東京ディズニーランド開園の翌年である。御年37歳。もう立派な中年だ。そんなベテラン、いや不二家エース級の風格すらある小分けの包装をピリっと破って丸いクッキーを口に放り込むと、そこには古き

          カントリーマアムの欺瞞を暴く

          終戦のとき

          ※数年前、まだ祖母が健在だった時に書いたnote。祖母は今年の6月、90歳で亡くなりました。 -- 戦後73年。キジマ家で戦争を知っているのは母方の祖母だけになった。当時は15歳だったという。岡山空襲の日(1945年6月29日の午前2時)は赤磐の山の上にいて、岡山市街が真っ赤に燃えるのを見ていたそうだ。 まさか、こんな田舎の山は爆撃されないだろうという思い。それは岡山のような小さな街でさえアメリカからやってきた爆撃機によって焼き尽くされた、という事実を目の当たりにして吹

          飲み屋でポテト頼む奴をちょっと下に見ている話

          全国のポテトファンの皆さん、まずはじめに申し訳ない。賠償はしないが謝罪はさせて頂く。まず、俺もポテトは嫌いじゃないんだ。むしろ好きな方だ。だが、言いたいことだけ言わせてもらって書き逃げしたい。 俺ももういい歳だから、チェーンの居酒屋にはあまり行かなくなった。元来あまり酒を飲まないタチなので、普段からそういう店には足が向かない。遠方に遊びに行った時や気のおけない友達と食事をする時は、やはり美味いものや珍しいもの、自宅ではあまり調理しない海産物が食いたいから、地のものを置いてい

          飲み屋でポテト頼む奴をちょっと下に見ている話

          シャアは極左:3

          前回の続き。 「ニュータイプに指導者は二人もいりゃせんのじゃ」シャア扮するクワトロ・バジーナ、出自を偽り、ニュータイプの革新の為、エウーゴを利用して大いに暗躍する。…となれば良かった訳だけど、現実はそう甘くないんだな。 そもそも、シャアの標榜するジオニズムとは、ニュータイプによる人類の革新を目指す思想だ。これは、新しい価値観・適応力を身につけた人間が人類をより良く導き、地球圏に意識も肉体も囚われた人々を解放(=地球から宇宙への移動)することで、地球の汚染化を阻止する、とい

          シャアは極左:4(最終回)

          前回の続き。 「こんなもここらで男にならんと、もう舞台は回ってこんど」手駒がなくなったシャア、自ら動く。 ザビ家への復讐から、理想的な社会への変革を目指した青年期を経て、政治的、平和的手段による人類の改革は不可能であると悟ったシャア。彼の導き出した、たった一つのシンプルな結論とは…… 「小惑星を地球に落として人類が地球に住めなくなればの、みーんな宇宙の民となって新たな可能性が開けるんじゃけえ。地球も人類によって汚染される事がのうなってWin Winじゃろうが!」 だっ

          シャアは極左:4(最終回)

          シャアは極左:2

          前回の続き。 「ウチがミス・ジオンになるんね」そもそも、機動戦士ガンダムは、父を暗殺されたシャアの復讐劇なんだ。 本名はキャスバル・レム・ダイクン。掃除機みたいな強そうな名前だ。 キャスバルはまずは偽の戸籍、つまりシャア・アズナブルに成りすまして、士官学校に入学する。そこでザビ家4男のガルマに近づき、親友となってザビ家の知己を得る。他人になりすまして権力者と仲良くなる?果たしてそんな事が?まあアニメだからね。何でもありだ。 この時代、ジオン公国は「アヤ付けられたら、か