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うつ病彼氏とコロナ婚約の日々。

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小説→うつ病彼氏とコロナ婚約の日々。
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第二話〜砂時計の砂に埋もれて沈黙してゆく月曜日。

月曜日だけは、朝のキャバクラがないから、日曜日の夜から彼の家にお泊り。

ゆっくり寝て、デリヘルの呼び出しがあるまではいちゃいちゃするのだ。

呼び出しがなければ、夜7時からキャバクラへ。

そして、寝て、呼び出しがあったら出る、

火消しのような、白い液体と戯れる日々。

朝からキャバクラ 、デリヘル、夜キャバクラ、デリヘル。

時が止まるのは日曜日の夜。
 
また月曜日から砂時計の砂が落ちるか

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第一話〜はじまりは突然に〜

【ずっと一緒にいたい】

2020年3月、一緒にベッドに寝転びながら、彼が私の目を見て、2回、呟いた。

【•••?】

【婚約指輪は買ってあげられないかもしれないけど】

【だけど、私、カナダに行くのよ】

【僕も一緒に行く】

びっくりして、嬉しくて、そして————-

2020年、7月。

彼は、もう、あまり私の目を見てお話をしなくなって

笑わなくなって

前の彼じゃないみたいで

ただた

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