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【入社エントリ】プロダクトの「WHY」「WHAT」を追い求めて - エンジニアからPdMに転職した話 -

こんにちは。田中と申します。
Twitter等のSNSでは壮(@sew_sou19)という名前でも発信しています。

僕はWebエンジニアとして働いたZOZOを退職し、正社員としては2023年7月からGA technologiesへ不動産投資プラットフォーム「RENOSY」のプロダクトマネージャー(以下、PdM)として入社します。

すでに4月から業務委託としてジョインしており、その期間を利用して入社エントリを書きます。


経歴

2016年に早稲田大学法学部を卒業し、総務や情シスなど主にバックオフィス系の業務に従事。

前々職で情シスとしてSaaSを利用した業務効率化を行なっている中で、「目の前のユーザーの課題を自ら解決できないこと」に違和感を覚えてWebエンジニアへの転職を志す。

半年ほどプログラミングの勉強をしたのち、2020年11月にZOZOテクノロジーズ(現:ZOZO)にバックエンドエンジニアとしてジョイン。

ZOZOでは「ZOZOTOWN」の開発に携わります。

ZOZOは、優秀さと人柄の良さを兼ね備えた「いい人」が多かったり、手を挙げればなんでもやらせてもらえたりと、とても良い環境でした。

エンジニアリングに対する想いを持って転職し、服が大好きな僕にとっては「ドメインも興味があるし、環境的にもこの会社で着実に経験を積んで上を目指していけば良さそう」と思っていました。

当時の思いなどは以下をご参照ください。

なぜPdMに転職しようと思ったか

そんな恵まれた環境下から転職に至ったのは、一言で言えば「HOWだけではなくWHY・WHATの面からプロダクトの成長に責任を持って働きたい」と思ったからです。

そう思うようになったポイントは3つです。

  1. エンジニアの責務はHOWを考えて実現すること(と実感した)

  2. 課題を抱えるユーザーにとってはHOWはそれほど重要ではなく、そもそもどんな課題を解決できるかが重要であることを強く認識した

  3. HOWを心から楽しめなかった一方で手触り感のある課題解決はしたかった

Why / What / How の関係性。
『プロダクトマネジメントのすべて』(2021 / 及川 卓也, 曽根原 春樹, 小城 久美子)より引用

簡単に補足します。

エンジニアの主な管掌範囲は「HOW」すなわち「やりたいことをどのように実現するのか」を考え、実装し、実現することです。

一方で実際に開発をしていて分かったのは、課題を抱えるユーザーにとってはHOWの内容はそれほど重要ではなく、そもそもどんな課題が解決できるか(=つまりWHY・WHAT)が重要である、ということです。

例えば、ユーザーにとっては、そのサービスがGolangやLambdaで動いていようがVBScriptとIISで動いていようがどっちでもよく、そのサービスで自らの課題が快適に解決できるか、ということの方が関心があると思います。

課題(WHY・WHAT)が定義された状態に対して開発をしていてもユーザーの課題解決をしている手触り感を得ることができず、そのためHOWを心から楽しむことができなくなり、もどかしさが増していきます。

一方で、描いたビジョンの達成のために、そもそもユーザーの課題を定義するところから責務を担うPdM領域への関心が止められなくなりました。

カジュアル面談や自己分析を通してキャリアについて考える中で、WHY・WHATから関わったこと(前々職の情シスなど)で感じていた手触り感や当時のやりがいと充足感を思い出し、「やらなくていいことをやらなくていい世界」を作るべく、PdMへのジョブチェンジを決意しました。

なぜGA technologiesに決めたか

PdMとして複数内定を頂いたり、ZOZOでPdMへ異動するなど選択肢は多くあったのですが、その中でもGA technologiesへのジョインを決めたのは、高い水準で自分の軸にマッチしたからです。

具体的な理由を3つに絞って説明します。

1. 余白の多さ
2. 業界と企業の成長性
3. プロダクトやビジョンへの共感

1. 余白の多さ

組織と業界の2面から感じました。

まず組織についてです。
PdM職自体は数年前から存在していましたが、事業部付きになっていたため、横の連携やPdM間の知見の共有が難しい状況だったようです。

それを打破するためにPdM部自体が立ち上がったのがここ1年ほどです。

つまり、プロダクトマネジメント組織としてはまだまだこれから伸び代があり、さらに大きくなっていく状況でもあります。チームビルディングにおいてやることが多く、そこに魅力を感じています。

次に業界です。
不動産業界は、ご想像に違わず非効率な面がとても多いです。自身の体験で2つ例を挙げます。

一つは、僕はこれまでに8回引越しをしているのですが、契約のたびに住所や名前を十数回書かないといけないことにかなり苦痛を感じていました。2022年5月の宅地建物取引業法改正によって、やっと法律的には書面である必要性はなくなったので、今この瞬間にでも全て電子契約に置き換えてほしいと強く思うくらいには苦痛でした。

もう一つは、自身でも不動産投資を行おうと考え、各社と面談をする際に「面談をする日程を調整するための電話をするための時間を決めるために、メールで複数回やりとりする」という現象が発生しました。

分かりにくいので整理します。

  • ゴールは面談をすること

  • そのために面談の日時を調整する必要がある

  • 面談の日時調整は電話で行いたい(と言われた)

  • 急な電話には対応できないことがあるので、電話をする日時調整が必要になる

  • その電話の日時調整をメールで行う

  • メールは1往復では終わらず結局3往復した

という現象です。

「日程調整ツールのURLを送れば一発じゃん…」ととても体験が悪かったのを覚えています。

と、半分愚痴のようになりましたが、このような細かな部分でも非効率な箇所は多く残っています。これらがプロダクトによって効率化されると考えるととてもワクワクします。

2. 業界・企業の成長性への期待

まず、当たり前ですが不動産取引がなくなることはないと思っています。海外を見るとより顕著ですが、不動産価格は高騰し続けている状態ですし直近では都心の高級賃貸へのニーズが高まっているなど、盛り上がりを感じています。

加えて、昨年の宅地建物取引業法改正によって「ネット不動産」が解禁されるなど、特に不動産投資がより身近で手軽な時代がすぐそこまで来ています。

このような業界への期待感に加えて、企業の成長性も感じています。決算資料などの方が正確なので詳細は割愛しますが、M&Aを短期間で複数件行ったりシステム開発のために20億円調達したりと、客観的にも会社が拡大していくことが見て取れます。

この状況から、以下を魅力に感じました。

  • 組織拡大に伴う上位ポジションの増加

  • 会社として出せる成果の大きさ=社会的インパクト

  • ベースの給与と昇給幅

3. プロダクトやビジョンへの共感

一番重要なポイントです。

まず会社ビジョンは「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を生む世界のトップ企業を創る」です。

敢えて不動産に限っておらず、リアルな産業でテクノロジーが行き届いていない業界を変革しようとしており、「業務効率化の余白が多い領域をやりたい」という自身の軸とマッチしました。

次に、定義しようとしている課題への共感とドメインへの興味です。

不動産業界、特に不動産投資における課題は「煩雑な手続き」「イメージの悪さ」「情報の非対称性」です。これらはいずれもプロダクトの力で解決できると思いますし、まさにやっていきたい領域でもあります(特に「煩雑な手続き」には心から共感してます)。

正直なところ、最も共感した課題を掲げているのは別の内定を頂けた会社でした。ただドメインにそこまで興味を持てなかった一方で、不動産業界に対しては元々強い関心があったため、ドメインの面白さを含めて総合判断しました。

さいごに

ここまで読んでくださってありがとうございます。

転職を決意した経緯と転職先を決めるまでの想いを言語化してきました。最後は、これからのことについて言及して終わりにしようと思います。

これからどうなりたいか・何をしたいか

PdMの定義や役割は会社やチームによって千差万別です。

業務委託としてジョインした際「イケてるPdM(目指す姿)とは?」を問われたので、言語化してみました。大変だった…。

かなり抽象的な目標は以下です。

■短期
ユーザーのペインを解決し、ユーザーの生活・仕事の質を向上させる

■中期
ユーザーのペインを解決できるPdMを育成し、組織を拡大する

■長期
プロダクトでイノベーションを起こし、ユーザーの生活・仕事を変革する

より実務にフォーカスをして言語化をすると、不動産領域における非効率な部分を効率化しつつ、プロダクトの力によって不動産業界の常識を変えたり、不動産業界への好ましくないイメージを払拭していきたいと思っています。

具体的には以下です。

  1. 不動産取引に関するベストプラクティスを追求して、プロダクトを磨き上げる

  2. 強いプロダクトを作ることができる、強い組織を作る

  3. ユーザー体験を損なわないシステムを実現し、プロダクトの力で業界への印象を変えユーザーの生活を変革する

まだまだ分からないことだらけですが、メンターの方を始め、PdMチーム、Biz/Devまで「いい人」ばかりなのであまり不安は感じていません。やるぞーーー!

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ではまた。

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