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主人公ジェーンとともに成長を続ける上白石萌音、立て続けの抜擢にも答出し続ける演技…★劇評★【ミュージカル=ジェーン・エア(上白石萌音=ジェーン、屋比久知奈=ヘレン担当回)(2023)】

 過酷と言ってもいいほど不遇な幼少時代を送るが、決して気持ちを腐らせず自分が前に進んでいくことで人生を打開していく…。そんな主人公がなんと似合う女優か。最近そんな役柄に立て続けに起用され、そのたびに結果を出し続けている上白石萌音。世界的巨匠のジョン・ケアードのミュージカル作品で彼女は「ダディ・ロング・レッグズ 足ながおじさんより」に続いて大抜擢されたミュージカル「ジェーン・エア」でもその高い評価を確固たるものにしたと言えそうだ。最近共演が続き信頼してやまない井上芳雄という最高のパートナーの懐の深い演技に守られながら、ひと舞台ごとに主人公ジェーンとともに成長し続けている様子が鮮やかに浮かび上がっていた。(写真はミュージカル「ジェーン・エア」とは関係ありません。単なるイメージです)

 ミュージカル「ジェーン・エア」は2023年3月11日~4月2日に東京・池袋西口の東京芸術劇場プレイハウスで、4月7~13日に大阪市の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演された。公演はすべて終了しています。

★序文は阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でも無料でお読みいただけます。今回は舞台写真を掲載しておりません。ご了承ください。

★無料のブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含む劇評の全体像はクリエイターのための作品発表型SNS「阪 清和note」で有料(300円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。上白石萌音さん、井上芳雄さん、屋比久知奈さんら俳優陣の演技に関する批評や、ジョン・ケアードさんの演出や舞台表現に対する評価などが掲載されています。場合によってはスタッフワークに対する評価に言及する可能性もあります。
 

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無条件に無料でお読みいただけるサービスは原則として2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

 なお、本作は、上白石さんと屋比久さんがジェーンをWキャストで演じますが、単なるWキャストではなく、ジェーンの親友ヘレン役をその日ジェーンを演じていないどちらかが演じるという変則的な形になっています。今回は劇評を掲載するのは、上白石さんがジェーンを演じる回だけにさせていただきます。屋比久さんのファンや関係者の皆さま方には大変心苦しく感じております。人気公演のため取材機会も限られます。また別の機会に取り上げますので、なにとぞご容赦ください。

 当ブログでは11年前に上演されたジョン・ケアード演出のブロードウェイ版ミュージカル「ジェーン・エア(2012)」日本人キャスト版の日本再演の劇評や、同じ2012年に公開された映画『ジェーン・エア』の映画評を掲載しています。今回のミュージカルは「室内楽版」であり、11年前の舞台と雰囲気が違いますし、映画も世界観がやや違いますが。読み比べてみると面白いかもしれません。お読みになりたい方は下記のリンクで飛んでください。

★阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HESRTS」ミュージカル「ジェーン・エア(2012)その1」=2012.10.08投稿

★阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HESRTS」ミュージカル「ジェーン・エア(2012)その2」=2012.11.06投稿

★阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HESRTS」映画『ジェーン・エア(2012)』映画評」2012.11.06投稿

★エンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」と「阪 清和 note」の更新(投稿)は、主にTwitterでお知らせしています。公式アカウント「阪 清和★Seven Hearts」をフォローしていただき、今しばらくお待ちください

★ミュージカル「ジェーン・エア(2023)」公演情報

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