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(画像はSHOCKと無関係です)堂本光一たちが創り出してきたこの「永遠」は、今こそファンや観客たちがそれぞれの心の中で再生し続けていかねばならない。その誓いの儀式がいままさに8カ月という時間をかけて行われているのだ…★劇評★【ミュージカル=Endless SHOCK(佐藤勝利・中村麗乃・前田美波里出演回)(2024)】

 いつかは終わりが来る。そのことは分かっていた。しかし今年2024年1月、そのことが明らかにされた時、少なからぬ人が動揺した。ラストイヤーの公演が4月に東京から始まって以降、はてしないさびしさを感じている人も多いはずだ。しかし堂本光一をはじめとする当事者らは、「みんなといつものように演じられる」ことに歓びを感じ、カウントダウンの日々をあのいつもの熱量で演じ続けている。ミュージカル「Endless SHOCK」が劇場機構の関係で帝国劇場(東京)、梅田芸術劇場(大阪)、博多座(福岡)の3劇場でしか上演できないことを考えれば、来年2025年2月から帝国劇場が建て替え・改装のため数年間休館することが決まっている現状では、今年の公演で幕を下ろすという決断は不思議でも何でもない。それなのにみんながミュージカル「Endless SHOCK」が永遠に続くと思い込んでいたのは公演のたびごとに主人公のコウイチが魂の再生を果たし、永遠に存在し続けているという物語であり、「Endless SHOCK」自身が永遠という空気を纏っていたからにほかならない。またこの永遠性は一作一作を地道に再現し創り上げていくことによってしか生まれてこない奇蹟でもある。物語の後半、主人公が消えてしまうかもしれない、そんな中でコウイチやメンバーが踊り続けるシーンで、観客はもはや観客ではない。いや、物語の外側の世界にいる観客ではなく、主人公と同じ世界に存在している観客であり、そして一緒に踊っているカンパニーのみんなと同じ思いで、その鬼気迫る様子を見つめている。演劇においては観客もまた物語の「運命共同体」なのだということはゆるぎない真理のように言われてはいても、それを本当に感じさせてくれる作品にはなかなかお目にかからない。本当に消えてしまった時、その時は共演者らと同じように、自分がするべきことが分かっている、と観客は心の中で感じている。「Endless SHOCK」が終わる今、堂本光一たちが創り出してきたこの「永遠」は、ファンや観客たちがそれぞれの心の中で再生し続けていかねばならない。その誓いの儀式がいままさに8カ月という時間をかけて行われているのだ。(写真はミュージカル「Endless SHOCK」とは関係ありません。単なるイメージです)。
 
 ミュージカル「Endless SHOCK」は2024年4月11日~5月31日に東京・丸の内の帝国劇場で「Endless SHOCK」の本編と、コロナ禍で生まれたスピンオフ版の「Endless SHOCK-Eternal-」を同時に上演(いつ、どちらを上演するかは公式サイトスケジュールページでご確認ください。7~8月に大阪市の梅田芸術劇場メインホールで、9月に福岡市の博多座で、11月に再び帝国劇場で本編を上演する。

★公式サイトスケジュールページ

 東京での2度にわたる公演はいずれも、帝国劇場の来年2025年2月の休館に向けたクロージングラインナップの一環として上演される。
 
★序文はエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でも無料でお読みいただけます。舞台写真は掲載いたしません。

★無料のブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含めた劇評の全体像は通常はクリエイターのための作品発表型SNS「阪 清和note」で有料(通常は300円、本作は100円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。堂本光一さん、佐藤勝利さん、前田美波里さん、中村麗乃さんら俳優陣の演技あるいは身体表現についての批評、堂本光一さんの演出・舞台表現に対する評価などが掲載されています。場合によっては、特定のスタッフワークについて言及することもあります。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無条件に無料でお読みいただけるサービスは原則として2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

 なお、4、5月の東京公演ではオーナー役は前田美波里さんと島田歌穂さんがダブルキャストで演じていますが、劇評を公開するのは、「Endless SHOCK(佐藤勝利・中村麗乃・前田美波里出演回)」(2024)のみとさせていただきます。またこの4、5月の東京公演でのみ上演されるスピンオフ版の「Endless SHOCK-Eternal-」の劇評は公開いたしません。また今後の公演での別キャストの出演回の劇評も掲載いたしません。ですので、この出演回のみの劇評ではカバーできない島田歌穂さんや中山優馬さん、上田竜也さん、綺咲愛里さんのファンや関係者の方には大変心苦しく思っております。超人気公演ゆえに取材機会にも限りがございます。なにとぞご理解くださいますようお願い申し上げます。
 
★ミュージカル「Endless SHOCK」公式サイト

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