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シリーズ化検討も可能なクオリティーの提示に成功、高野洸の高い身体能力と牧島輝の高貴なたたずまいに手応え…★劇評★【舞台=キングダム(高野洸・牧島輝・華優希・美弥るりか・有澤樟太郎・神里優希・朴璐美出演回)(2023)】

 日本でも朝廷内部や豪族・貴族同士の争いから徐々に武士同士の権力争いに発展し、「群雄割拠」という時代の後に「戦国時代」が訪れたように、どこの国・地域にでも権力が形成された後には必ず衝突とその決着がある。しかしそれは中国という広大な土地の場合、永遠に決着のつかないつぶしあいのようだったはずで、統一に至るまではてしない時間がかかったことは納得がいく。まだ紀元前の中国の春秋・戦国時代(正確には春秋時代と後に戦国時代)を舞台に、初めての中華統一を目指して奮闘を続けた「秦」の戦いの軌跡を描いた原泰久原作のメガヒット漫画「キングダム」を初めて舞台化した舞台「キングダム」がとうとう開幕した。今年2023年に第3弾が封切られる映画や来年2024年に新たなシリーズが始まるアニメ、67巻まで発売されている原作マンガのコミックス(当然漫画はさらにその先まで進んでいる)と、はるかかなたまで発展を続けている原作や多メディア展開の先行組と同様に舞台でもシリーズ化していけるかどうかは、この最初の公演にかかっているとみられているが、それを十分に確信させるだけのクオリティーの提示に成功していると言えそうな出来栄え。特に高野洸の信、牧島輝の嬴政・漂という組み合わせの配役は原作のキャラクターをそのまま映し込んだようにジャストフィットしている。三浦宏規・小関裕太という話題作に連続出演の実力派2人の組み合わせとともに、今年の演劇界を沸かせてくれそうだ。(写真は舞台「キングダム」とは関係ありません。単なるイメージです)

【注】朴璐美さんの「璐」は環境依存文字のため、パソコンやスマートフォン、携帯電話の機種によっては正しく表示されない場合がありますが、「王へんのつくりが路」とご理解ください。

 舞台「キングダム」は、2023年2月5~27日に東京・丸の内の帝国劇場で、3月12~19日に大阪市の梅田芸術劇場 メインホールで、4月2~27日に福岡県福岡市の博多座で、5月6~11日に北海道札幌市の札幌文化芸術劇場hitaruで上演される。

★序文は阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でも無料でお読みいただけます。舞台写真はブログでのみ公開いたします。

★無料のブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含む劇評の全体像はクリエイターのための作品発表型SNS「阪 清和note」で有料(300円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。高野洸さん、牧島輝さん、華優希さん、美弥るりかさん、有澤樟太郎さん、神里優希さん、朴璐美さんら俳優陣の演技に関する批評や、山田和也さんの演出や舞台表現に対する評価などが掲載されています。その他、スタッフワークの評価も盛り込む可能性があります。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無条件に無料でお読みいただけるサービスは原則として2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

 なお、信、嬴政・漂、河了貂、楊端和、壁、成蟜、紫夏とプリンシパルキャストのほとんどがダブルキャストであるため、数えきれないほどの組み合わせが組まれていますが、今回劇評を執筆・公開するのは、「キングダム(三浦宏規・小関裕太・川島海荷・梅澤美波・有澤樟太郎・鈴木大河・朴璐美出演回)(2023)」と「キングダム(高野洸・牧島輝・華優希・美弥るりか・有澤樟太郎・神里優希・朴璐美出演回)(2023)」の2つの組み合わせの回だけに限定させていただきます。ご了承ください。
 この組み合わせではカバーできない梶裕貴さんや石川由依さんのファンや関係者の皆さま方には大変心苦しく感じております。人気公演のため取材機会も限られます。また別の機会に取り上げさせていただきますので、なにとぞご容赦ください。

 舞台「キングダム(三浦宏規・小関裕太・川島海荷・梅澤美波・有澤樟太郎・鈴木大河・朴璐美出演回)(2023)」に関しては既に観劇取材を済ませ、当ブログへ2月19日に劇評を掲載しております。
★阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」舞台「キングダム(三浦宏規・小関裕太・川島海荷・梅澤美波・有澤樟太郎・鈴木大河・朴璐美出演回)(2023)」劇評=2023.02.19投稿

★「阪 清和 note」舞台「キングダム(三浦宏規・小関裕太・川島海荷・梅澤美波・有澤樟太郎・鈴木大河・朴璐美出演回)(2023)」劇評=2023.02.19投稿

なお2パターンの組み合わせを両パターンとも購入してくださる方には特にご了解いただきたいのですが、2つの劇評の有料部分にはあらすじ説明など一部で重複している部分があることをご了承ください。

★舞台「キングダム」公演情報

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