なぜeスポーツは思っているより普及しないかゲームとPCに疎い人にも解説してみる

こんにちは。七味一です。

私は今年の4月の終わりにゲーミングPCを貯金と給付金で買いました。
それから元々PS4でやっていたRainbow Six:SiegeやApex Legendsなどのeスポーツとして認知されているゲームをPCでやるようになりました。

そこであることを考えるようになりました。

なぜeスポーツはまだまだ普及していないのか。

私達が学校の休み時間や体育の時間に行っていたソフトボールやサッカーだけでなく、麻雀やポーカー、将棋のような頭脳を使うものもスポーツとしてよく挙げられます。

日本のゲームではShadowverseやウイニングイレブン、ぷよぷよが有名です。

しかし、eスポーツはまだまだ遊びの延長線の印象を出ていないように思えます。なぜでしょうか。

ここでは
・eスポーツタイトルの将来性
・ゲーム内環境
・ゲームを遊ぶ前の準備
・表現
から考えてみます。

1. 将来性の問題

皆さん、「サドンアタック」というゲームをご存知でしょうか。
このゲームは2007年に運営を開始し、eスポーツの土台を築きました。
百万円単位の大会も開催されていたようです。

「引くこと覚えろカス」というFPSでの名言はこのゲームのプレイ動画が由来です。

しかし、2019年にサービスが終了しています。もちろん今では大会は開かれていません。

そう、従来のスポーツと違いどんなeスポーツもコンテンツが終わる可能性があります。

それは「野球の存在自体がなくなる」ようなものです。ソフトボールでその経験が活きるかもしれませんが、そこでの経験が失われるのは従来のスポーツではありえません。

2.ゲーム内の環境の問題

他にも従来のスポーツとは違う要素があります。

私が遊んでいるApex Legendsではオクタンというレジェンド(プレイアブルキャラクター)がいます。

画像1

このオクタンは実装から1年ほどは死ぬほど弱いレジェンドでした。
私は好きだったのでよく使っていましたが。

一緒に遊んでいる友人からは「二度と使うな」と言われながらランクマッチで使っていました。

実際、好んで使っている人は少なかったです。

しかし、その後かなりの強化が入り、環境はオクタンだらけになりました。
先述の友人も「俺はお前より上手く使えるぞ」と言いながら毎戦使うようになりました。

これはeスポーツの大きな特徴である環境の流動性です。
これはゲームとして見るとプレイヤーを楽しませる方法の一つですが、
スポーツとして見るとかなり異質です。

逆に多くのスポーツは環境が一切変わりません。
出場する大会や学校によって竹刀やバットの長さが変わることはありません。

それもスポーツの一つとして認識されづらい一つの理由です。

3.ゲームを遊ぶ環境の問題

賢くゲーミングPCを選ぶことの難しさ

突然ですが質問です
どちらがSteam版Rainbow Six:Siegeの最低動作環境でしょうか?

OS: Windows 8.1/10 (64-bit)
プロセッサー: Core i3-3225/AMD A8-7650K 同等以上
メモリー: 4 GB RAM
グラフィック: GeForce GT 640 or Radeon HD 5770 以上
DirectX: Version 11
ストレージ: 8.5 GB 利用可能
追記事項: 画面解像度 1024×768以上
OS: Windows 7, Windows 8.1, Windows 10 (64bit versions required)
プロセッサー: Intel Core i3 560 @ 3.3 GHz or AMD Phenom II X4 945 @ 3.0 GHz
メモリー: 6 GB RAM
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 460 or AMD Radeon HD 5870 (DirectX-11 compliant with 1GB of VRAM)
ネットワーク: ブロードバンドインターネット接続
ストレージ: 61 GB 利用可能
サウンドカード: DirectX® 9.0c compatible sound card with latest drivers




答えは

2つ目です。(1つ目はSteam版Shadowverse)

これをPCに詳しくない親戚の人に見せてみて下さい。多分読まないと思います

多くのeスポーツではPS4やXboxなどのコンシューマー機ではなくPCで遊ぶことが主流です。

Shadowverseなどのスマホゲームでも大会ではPCを使います。

しかし、ゲーミングPCは非常に高価で、よいものを選ぶには知識が必要です。家電量販店では売ってませんし、もし売っていても割高です。

eスポーツを遊ぶ前にPCの知識から調べるのは気が遠くなりそうです。

そのため、簡単にゲーミングPCでゲームが遊べる環境があることは大きな強みになります。

彼は韓国出身のプロゲーマーであるKHさんです。
この動画では韓国のネットカフェから韓国のeスポーツの強さを語っているのですが、
ここではRTX2080のGPUが搭載搭載されたゲーミングPCが500円で10時間30分使えるそうです

GPUは簡単に言うと3Dゲームを快適に遊ぶためのパーツで、RTX2080は10万円程度します。
もちろんPCにはいろんなパーツで構成されていて、高価なGPUには高価なパーツを使わなければ見合った能力は出せません(詳しくはボトルネックで調べてください)
そのゲーミングPCの価格はおそらく15万円は堅いでしょう。

そこから子どもたちが学校帰りにゲームを楽しんだりうまい子どもをチームにスカウトしたり… というケースが多いようです。

日本ではeスポーツをうりにしたネットカフェはだいたい1時間500円程度が多く、そもそもコンシューマ機で遊ぶことが主流ですね。

3.表現の問題

東京オリンピックが開催される前のリオデジャネイロオリンピックが終わってしばらくは
「東京オリンピックではeスポーツが種目として追加されるのではないか」とテレビで特集が組まれていたのを見たことがあります。

しかし、実際はそうではありませんでした。

調べてみたところ、AP通信によると国際オリンピック委員会会長であるトーマス・バッハはこう言及していたようです。

"We cannot have in the Olympic program a game which is promoting violence or discrimination,” he told the AP. “So-called killer games. They, from our point of view, are contradictory to the Olympic values and cannot therefore be accepted."

出典:Bach: No Olympic future for esports until ‘violence’ removed

(翻訳は割愛します。必要があればDeepL翻訳などにかけてみて下さい。)

述べられている "killer games"は色々なものが考えられますが、少なくともFPSに登場する銃は子供にとってあまり影響の良いものではありません。

多くのFPSではたくさんの実銃が登場します。また、アメリカでは銃の規制はおおきな議論の的となっています。

また、上述した通りeスポーツのオリンピックの競技との大きな違いは受け入れがたいでしょう。

おわりに

eスポーツの普及に対する障壁は上に書いただけでなく、たくさんあります。

しかし、一番の障壁は、従来のスポーツとの違いとeスポーツを遊ぶ環境でしょう。

私はeスポーツが大好きです。スポーツとして普及してほしいと少なからず考えています。

これからのeスポーツの進展が楽しみです。

これからもゲームをしつつ書きたいことをいろいろ書いていきます。よければフォローお願いします(._.)


参考:
【2021年版】日本全国の「eスポーツカフェ」店舗一覧まとめ
「RTX 2080」はGTX 1080 Tiと同性能だが、高評価は難しい。

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