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ビジネスモデルやフレームワークは野菜ジュース

前回も少し触れたのだが、喩えが見つかったのでもう一回チャレンジ。

ビジネスモデルやフレームワークは、野菜ジュースみたいなもんじゃないか。

野菜を摂ってない罪悪感から、とりあえず野菜ジュースをコンビニで買ってみる。なんだか野菜を食べた気になる。たくさん食べないといけないし、調理も面倒くさいし、余っちゃうし、これ一本で一日分の野菜が摂れるって書いてあるからそれを信じて、野菜ジュースを飲む。

そうやって野菜ジュースを飲んでると、

「野菜ジュースは、野菜の栄養分のほとんどは流れ出ちゃっていて、野菜ジュースを飲んでも栄養分は摂れないんだよ。栄養摂るなら野菜自体を食べないと。」

なんて余計なことを誰かが言う。そんなことは本当は分かってる。栄養たっぷりの自然の野菜は美味しいのも知ってる。でも、ついつい面倒くさくなって、野菜を摂らないよりは、と野菜ジュースを買ってしまう。

だって何が良い野菜かも分からないし、どこに売ってるかも知らない。コンビニで買えるの?

売る側からしても、よい農家さんが手塩にかけて育てた野菜を大量に全国の皆さんにお届けするのは難しい。

どうしてもコンビニの店頭でならぶのは、売りやすく、かつ売れる商品になってしまう。


ビジネスモデルやフレームワークも、本を読めばお手軽に摂取することができる。でも本当の栄養は流れ出ちゃっている。美味しい野菜を育ててる農家さんのところで食べてみたら、栄養もそうだし、野菜の美味しさに気づく。野菜を自分で育てたら、野菜がもっと身近になる。土をいじって、汗をかいて。すぐには大きくならない。


野菜を少し育ててみた。うまくいかない。それに気づいた誰かが、「野菜はこう育てるんだよ。」と言う。

「育てたことあるんですか?」

「ないけど、考えれば普通分かるだろ。」

という人より、

「今は難しくてやめちゃったけど、少し試したことあるよ。」とか「やったことないけど、どんな感じなの?」

という人の方が仲良くなれる気がする。経験を軸に会話が展開される。プロとかアマじゃない。気づきは人それぞれだ。経験こそ栄養分。

野菜ジュースも、野菜づくりに進むきっかけになるなら、悪くない。でも、野菜ジュースしか飲んでない人の話は、スカスカだから詰まらない。

ぼくは野菜をつくったことはありません


(おわり)
※「偶然日記:今の日常を綴る」と「雄手舟瑞物語:青い鳥を探し続けた男が見つけたもの」を毎日交互に掲載しています。


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