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自己紹介続き:捨て身になれる程の達成感は尊い

皆さん如何お過ごしでしょうか?


前回の自己紹介の前編に引き続き、今回は後編として、また経験と考えをつらつらと書いていこうと思います。コーヒーでも片手に、まったりとお付き合い頂けたら幸いです。

前回は、なかなかやりたいことが見つからなかった私が、1冊の本をきっかけにやりたいと思うことを見つけて動き始めるところまで書きました。大学を辞めて他の大学に入学し直すという再受験です。今回は受験に関する内容が多くなりそうです。もし少しでも参考になることがあれば幸いです。

一度自分で決めた大学を中退するというのは、プラスに思わない人も多いかもしれません。何かを最後までやり抜くことを推める言葉や考え方も沢山あります。当時の私も中退という言葉には少しマイナスのイメージを持っていました。

(このトピックに関しては別記事でまとめてみたいと思います。)

しかし、それ以上に夢や目標に向かって進みたいと思う気持ちが先行していました。前回の記事にも書いたように好きに基づく行動の積み重ねが、「好きを絶対にやりたいこと」に変えていたのでしょう。再受験を決断し合格に向かって行動し始めました。

まずは受験参考書を収納から蘇らせる作業です。実家を離れて県外の大学に通っていたので実家から参考書を持ち帰り勉強を始めました。国立大学を第一志望にしていた私はまずセンター試験を第一関門に勉強しました。しかし、勉強を始めたのは9月、センター試験は1月の半ば、つまり残された時間は4ヶ月でした。実家に戻らずに勉強しようと決めていたので生活や受験費用のためのアルバイトの時間も考えると、ざっくり3ヶ月の時間しかありませんでした。

実家に戻らずに勉強した理由は、再受験のことを親に話していなかったからです。今考えると何という親不孝だろうと思いますが、当時は親に心配掛けたくないという一心でした。


3ヶ月の時間をどう使うか。まずは最終着地点からの逆算です。以下のような形が当時の受験生の理想形の1つでしょう。現在は入試のシステムに応じて少し異なるかもしれません。

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3ヶ月しか時間のない私はこの理想通りに進めることはできません。しかし実力と理想のギャップを測り対策を練ることには変わりありません。

まずは直近の模試を受けました。結果は散々です。酷すぎて今は細かい記憶は自己消去していますが、D判定だったのは覚えています。こういう時ほど「急がばまわれ」とにかく基礎固めに徹底し、とにかく効率の良い勉強を心がけました。特に復習の仕方には気をつけました。到達度に応じて、どの科目にどれだけの時間を割くかということと同時に、生活リズムに合わせて負担なく飽きずに勉強を進め、効率よく記憶することを大切にしました。

朝は朝食を食べながら前日の暗記の確認と好きな英語で脳を覚ましウォーミングアップ、そこから元気なうちに集中力を使う数学などの科目、睡眠中に記憶を定着させるために寝る前は暗記モノ。暗記に関しては一通り暗唱できるまで寝ませんでした。経験ある人も多いかもしれませんが、寝る前に一時的にでも記憶した内容は睡眠後に定着していることが多いと感じます。英単語を例にすると、その日に覚えた50単語は以後3日間は復習、暗唱しました。つまり二日目は前日の50単語の復習と、新50単語という具合です。この方法だと日に最大で200単語ですが記憶の新しい単語の復習に必要な時間は短くてすみます。「鉄は熱いうちに打て」理論でしょうか、時間をおいて同じ復習するより断然時間短縮になります。

しかし、なんと言っても受験に近道はありません。勉強時間があってこそです。睡眠時間を3時間まで削り、眠気を避けるために昼食は食べませんでした。娯楽はリスニング対策のためのYOUTUBEの海外チャンネルでした。

なぜこんな生活ができたのか謎ですが、祖父の言葉を何回も思い出していました。

「努力に勝る天才は無し。」

この言葉に関してはもう補うことが無いくらい大切なことだと胸に刻んでいます。僕が器用では無いことを知ってか祖父は数年前にこの言葉を僕に送ってくれていました。さらにもっと驚くことに何故か親は僕の再受験計画を察知していたようで時々進捗を聞いてくれていました。親は偉大だ、隠そうとしていたことも表情などからバレたのでしょうか、この謎は僕が親になる時まで解くことはできなさそうです。

そんな生活が続き、センター試験も満足の結果で予定通り志望校を受験したのですが、前期試験は不合格。残すは第2志望の後期試験でした。前期試験の発表から後期試験までの3日間ほど勉強に集中できない日々はなかったです。後期も不合格ならば傭兵になろうと思っていたので傭兵のリクルートページを見たりもしました。そんな時にある友達から

「分水嶺はここだ。」

というメッセージが送られてきて、自分の心に鞭打ちながら人との出会いに感謝したのを覚えています。

そして迎えた後期試験。試験終了後に晴れ晴れした気持ちで親に電話しました。

「もうやりきった!どうなっても満足や!」

と言ったのを覚えています。結果が問われることが多いですが、結果は心からどうでも良くなりました。もう、この過ごしてきた時間だけで報われた、そんな不思議な気分でした。

もう長いこと出会っていないあの驚くほど前向きな捨て身とも言える達成感。そんな気持に再び出会うために生きる日々ですが、祖父の言葉と人との出会いへの感謝は片時も忘れたくないです。そして何よりも親の偉大さには感謝の仕方も分からないくらい、ただただ驚かされるばかりです。

今回で自己紹介後編として終えるつもりが長くなりすぎてしまいました。

次回からは自己紹介の完結を少しだけ織り交ぜながら、フィンランドとタトゥーへの出会い等にも触れることができればと思います。

書いている僕、そして何より読んでくださるみなさんが、少しでも楽しいと思える時間を作ることができればと考えています。

読んでくださりありがとうございました。

体調にはくれぐれもお気をつけください。

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