一つの終わりは一つの始まり
立春が過ぎ、冬も終わって春が到来しようとしていますね。
日の出の時間も早くなってきました。
冬眠していた朝活も徐々に再開したいと思います。
さて、春は出会いと別れの季節でもあります。
出会いは嬉しいですが、別れは悲しいですよね。
学校であれば卒業やクラス替え、会社では転勤や退職など、別れのイベントがたくさんあります。
好きな人との別れは悲しいものですね。
でも、「別れは次の出会いのはじまり」と考えると少しワクワクもします。
「別れがあるからこそ人の世は美しく、出会いがあるからこそ人の世は美しい」
向山洋一さん
地球上のすべてのものに永遠はなく、必ず終わりはやってきます。
でも終わったら、次の始まりがやってくる。
人生は途切れることなく続いています。
もし死んだとしても、次の何かがはじまる。
死ぬことは新たに生きることの始まり。
そう考えたら、少し前向きに生きていけそうです。
別れというのは悲しいけれど、その儚さを胸に、今、目の前にいる人を大事にしよう、と最近思うようになりました。
合気道で「前後技」という一人技があります。
正面に向かって氣を発し、すかさず後ろを向いて氣を発する練習です。
一つの動作が終わったら、気を抜かずに前後を切り替えることで、氣を切らさない訓練をします。
一つの動作の終わりは、次の動作の始まりで、常に連続しています。
この技を練習していると、正面と後ろに100%心を向けることができるようになります。
人生も同じで、二度とない目の前の出来事に100%心を向け、それが終わったら「あー疲れた」と気を抜くのではなく、次のやるべきことに切り替える。
茶道の「一期一会」の精神とも通じています。
二度と来ない「今」に100%心を向けて、氣を切らさずに生きる。
自分はまだまだですが、背伸びをせず、自分ができることを精一杯やっていきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?