風来坊

AKBの初期のころより48G全体を群像劇としてふわっと眺めています。 ドルオタではなく…

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AKBの初期のころより48G全体を群像劇としてふわっと眺めています。 ドルオタではなく、ただの見物人です。 48G楽曲ファン、歌唱力No.1決定戦ファンです。

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  • 48グループ楽曲歌詞解釈

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  • AKB48グループ歌唱力No.1決定戦

    AKB48グループ歌唱力No.1決定戦に関連する雑感です。

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48グループ楽曲歌詞解釈・楽曲リスト

楽曲の歌詞は、受け取り手によっていかようにも解釈できますよね。 歌詞をメロディーに乗せなければなりませんから、使える言葉にも限りがありますし、全体の字数にも制限がありますから、いちいちストーリーの背景や経緯などを説明している余裕もない。 また、説明していると長くなりそうなものや抽象的な対象は、比喩で表現されることも多い。 ですから、歌詞を読み解くためには、用いられている言葉が本当に意味するところを理解することと、書かれていない部分、それこそ行間をしっかりと読んで想像力を働かせ

    • 抑圧からの解放 ~NMB48『欲望者』~

      この曲は、NMB48の18thシングルの表題曲になります。 己の欲望を肯定し、自らの可能性を引き出そうということが歌われているのですけれども、まるで哲学者・ニーチェの思想を歌にしたような曲になっていますね。 1番Aメロ1 自分の気持ちを抑え込んで、言いたいことも言えずにガマンをしてきたけれども、いい加減そろそろ耐えきれなくなってきたということでしょうかね。 人は通常それが正しいものと認識されている社会的な規範に従うために、自己抑制したり妥協したり、あるいは諦めたりして

      • 移りゆく時の中で ~STU48『僕らの春夏秋冬』~

        この曲は、STU48の4thシングル「無謀な夢は覚めることがない」のカップリング曲で、24人からなる2期生のオリジナル曲になります。 1番Aメロ 美しい情景ですよね。 桜並木の一本道は結構いろいろなところにありますから、実際に歩いたことのある人も多いことでしょう。 冬の寒さから解き放たれて陽気も良くなってきたところで、満開に咲き乱れる桜を愛でながら歩いてみれば、気持ちも浮き立ってくるというもの。 そんな中で親しき人といろいろな思いを語り合っていると、話は尽きることがないで

        • 思いは誰かの心に届く ~AKB48『歌いたい』~

          この曲は、AKB48の38thシングル「希望的リフレイン」のカップリング曲になります。 AKB48名義の曲ではありますけれども、センターはSKE48の柴田阿弥が務めていて、構成メンバーも半数以上が姉妹グループのメンバーで占められています。 もっとも、表題曲の「希望的リフレイン」からして、選抜メンバーの3分の1以上が姉妹グループのメンバーで構成されているわけですからねぇ……。 このころのAKB48のシングル曲は、総選挙がらみのケースもあって、やたらと姉妹グループからの参加者が多

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          三村妃乃 闘いの足跡

          歌唱力No.1決定戦も、早6回目を数えることになったわけですけれども、その全ての回に参加し、ファイナリストLIVEにも第2回目以降途切れることなく連続出場しているのが、NGT48の三村妃乃です。 今度開催されるファイナリストLIVEで5回目の出場となり、最多出場を記録することになります。 そんな彼女の、この大会におけるこれまでの闘いの足跡を辿ってみたいと思います。 第1回大会(2019/1/11)・予選(敗退) 『手紙~拝啓 十五の君へ~』/アンジェラ・アキ この大会がど

          三村妃乃 闘いの足跡

          やり直せばいいじゃないか ~AKB48『すべては途中経過...』~

          この曲は、AKB48の8thアルバム「サムネイル」に収録されている曲で、武藤十夢がセンターを務めています。 ファンからもメンバーからもわりと人気が高い爽やかな曲です。 1番Aメロ 夜明けの情景描写ですね。 空が白み始めるにつれて、工事中のビルの屋上にあるクレーンがシルエットとなって浮かび上がってくる。 朝の早い時間ですから、クレーンはまだ動いていないのですけれども、これから作業が始まって動き出すのでしょう。 つまり、ここでのこの情景は、これから何かが始まろうとしているとい

          やり直せばいいじゃないか ~AKB48『すべては途中経過...』~

          己の可能性を信じろ! ~AKB48『金の羽根を持つ人よ』~

          この曲は、AKB48の42ndシングル「唇にBe My Baby」のカップリング曲で、木﨑チームBのオリジナル楽曲になります。 なにやら自己肯定感を高めてくれる小気味の良い曲です。 頭サビ 「金の羽根」というのはもちろん比喩で、すぐに思い浮かぶのは、持って生まれた「才能」ということになるのでしょう。 けれども、この曲の歌詞では、「才能」と捉えてしまうよりも、内に秘めている「可能性」と捉えたほうが、よりしっくりくるような気がします。 ただ単に「才能」と言ってしまうと、すでに

          己の可能性を信じろ! ~AKB48『金の羽根を持つ人よ』~

          恋の儚さ ~NGT48『一瞬の花火』~

          NGT48の10thシングルの表題曲となりますこの曲は、11人選抜のトリプルセンターという珍しい形態をとっています。 もともと48グループでは何かにつけて16人構成というのが基本で、シングル表題曲の選抜においても原則的にはそうなっていますよね。 シングル表題曲の選抜で16人より大人数というのはときどきありますけれども、16人未満となると、グループ全体ではこれまでに9例しかなく、レアケースといって良いのかもしれません。 前作のシングル表題曲では、中井りかの卒業シングルということ

          恋の儚さ ~NGT48『一瞬の花火』~

          人生の岐路において ~AKB48『散ればいいのに…』~

          AKBには桜ソングと称される「桜の季節」に関連する楽曲が何曲もあります。 主に卒業や別れや旅立ちなどをテーマとした楽曲になります。 AKBの公式からは「AKB48桜ソングプレイリスト」として10数曲の桜ソングがラインアップされたものが公開されているのですけれども、その中には「桜の花びらたち」や「10年桜」といったようなAKBファンなら誰もが知っているような、あるいはAKBファンならずとも聴いたことのあるような曲が何曲も含まれています。 もちろんこのプレイリストに含まれていない

          人生の岐路において ~AKB48『散ればいいのに…』~

          第6回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 決勝大会感想

          前回大会では、予選からファイナルに至るまで8割から9割方予想通りの結果になって、それはとりもなおさず、特に波乱もなく順当な結果に落ち着いたということだったわけなのですけれども、今大会は一転して、予想は付け難いわ外しまくるわで、波乱の大きな大会でした。 もっとも、そのぶんワクワクが増して楽しかったのではありますけれども。 以下、決勝1曲目の歌唱順に各メンバーについての感想を述べたいと思います。 Aグループ秋吉優花(HKT48) 彼女は極端ですよね。 予選では演歌に挑戦して

          第6回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 決勝大会感想

          どんな時代であろうとも ~HKT48『こんな時代に…』~

          この曲は、モバイルゲームのHKT48「栄光のラビリンス」のCM曲で、配信限定の楽曲になります。 次のシングルかアルバムが出るときに収録されることになるのかもしれませんね。 48グループの楽曲には、各グループともロック調の曲がいくつかあるのですが、それぞれに各グループの色合いが出ていて面白いですよね。 たとえばAKBですと、「虫のバラード」に代表されるようなややシリアスな感じのロック・バラードが多いという印象がありますし、NGTですと、「空き缶パンク」だとか「命を懸けろ!」だ

          どんな時代であろうとも ~HKT48『こんな時代に…』~

          生きるということ ~AKB48『生き続ける』~

          この曲は、AKB48の6thアルバム「ここがロドスだ、ここで跳べ!」に収録されている楽曲で、「虫のバラード」(AKB48・チームK「逆上がり」公演の構成曲)と相通じるところのある泥臭い内容のロックバラードになります。 サビ始まりの曲ですね。 どんなにみじめであろうと、どんなにつらからろうと、ともかく生きて生きて生き延び続けていれば、いずれ希望の光が見えて来ることもあろだろうといったところでしょうか。 この「生き続けよう」というフレーズには、文字通りの生命を維持するというこ

          生きるということ ~AKB48『生き続ける』~

          第6回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 決勝大会グループ分け・歌唱順

          毎回耳にする話ですけれども、前回よりもさらにレベルアップしていますよね。 なんなら、今回参加したメンバーは皆、過去の第1回大会であれば全員決勝進出するくらいのレベルなのではありませんかね。 それだけ48グループの歌唱レベルは底上げされてきているということになります。 この大会の最大の功績はそこにあるのでしょう。 アイドルは歌が上手くなくても良いなどということは決してなくて、そもそも歌って踊ってというのがアイドルの基本パフォーマンスということになるわけで、歌を上手く歌えたほう

          第6回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 決勝大会グループ分け・歌唱順

          理想を掲げて現実と向き合う ~STU48『月と僕と新しい自分』~

          この曲は、STU48の1stアルバム「懐かしい明日」に収録されている楽曲で、このアルバムのために新たに書き下ろされた4曲の内の1曲です。 1番Aメロ この主人公は、なにがしかの希望を抱いていたのだけれども、それが脆くも打ち砕かれてしまって、今や生きる気力も失ってしまっているといった状態にあるわけです。 「生きることがまた嫌になる」とありますから、そういったことがこれまでに何度も繰り返されてきたのではありませんかね。 この主人公にしてみれば、希望なんてものは幻想でしかないと

          理想を掲げて現実と向き合う ~STU48『月と僕と新しい自分』~

          自分の意思を示せ ~AKB48『Clap』~

          この曲は、AKB48の7thアルバム「0と1の間」に収録されている横山チームAのオリジナル楽曲になります。 雰囲気としては、2009年の「RIVER」や2010年の「Beginner」と同系統の曲と言えるのではありませんかね。 重厚なロックバラードです。 ここのイントロやAメロの前にある歌詞のセクションは何と呼称するのでしょうかね? それはさておき、「Clap Your Hands!」とは、「手を叩け!」という意味ですね。 手を高々と上げて打ち鳴らし、自分の存在をアピール

          自分の意思を示せ ~AKB48『Clap』~

          第6回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 予選最終結果

          AKB、HKT、NGT、STUが各4人、SKEが2人、JKT、BNKが各1人と、うまいことばらけましたね。 ただ、NMBは残念ながら予想通り0人でした。 もともとNMBは参加者自体が少なかったのですけれども、もしかしたらとんでもない伏兵が潜んでいるのではないかという期待は、みごとに裏切られてしまいました。 歌を聴いた限りでは、上手い下手の以前に、これは審査員の方もおっしゃっていましたけれども、NMBのメンバーたちは発声がしっかりできていないという印象を受けました。 前日のS

          第6回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 予選最終結果