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「努力は才能」ではない!――情熱をコントロールする方法を知っておこう

ぼくたち人間は、「慣れ」と「飽き」に抗えない生き物だ。たとえば、ミニマリストをめざしてモノを断捨離し、シンプルな生活を送ることを心がけていても、時間が経つとまたあれこれとモノを買ってしまったり、日々のなかでミニマリズムに重きを置かなくなってしまったりする。要するに、慣れて飽きてしまうのだ。

ぼくが最近ミニマリズムについての記事をあまり書かなくなったのは、ほかに書きたいテーマがあるからというのもあるが、単純にミニマリズムに関するネタがなくなったからでもある。いや、ネタはいくらでもあるのだが、それを書くための熱意とか情熱がなかなか湧いてこないと言ったほうが正しいかもしれない。noteでは、その時自分が本当に書きたいと思ったことだけを書くと決めている。だから、それでミニマリズムに関する記事が最近書けていないということは、自分のなかでミニマリズムに対して慣れと飽きが生まれ、優先度が下がってしまったということなのだろうと思う。

ミニマリズムに限らず、何事も「始める」より「継続する」ことのほうが難しいものだ。ウォーキングも、ダイエットも、断酒も、執筆活動も、続けていくためには自らの弱さを律し、それを習慣化させなければならない。だからこそやり甲斐があるというものだが、大変であることも確かだ。

ぼくは慣れと飽きが生じてしまった場合には、初心を思い出すようにしている。手っ取り早い方法が、たとえば書籍や映像作品など、自分をその気にさせてくれる刺激に触れてみることだ。先日、ぼくも自分のミニマリズムに関する意欲が減退していることに気づいたので、Netflixで『今求められるミニマリズム』という映画を視聴してみた。

この映画は、“the minimalists”として世界中にミニマリズムのムーブメントを起こしているジョシュアとライアンによるドキュメンタリー作品だ。彼らのミニマリストになったきっかけや哲学、モノとの向き合い方などについて、1時間程度にわかりやすくまとめられている。これがとても面白く、なかには心に刺さる名言もあったりして、いい感じに刺激をもらうことができた。おかげで、また気持ちを新たにミニマリズムを実践しようと思っている。

つまり、今回ぼくが言いたいのは、「情熱をコントロールする方法を知っておくことも大切」ということだ。誰しも心に火が灯り、情熱の赴くままに走り出したばかりの時には、なにをしても楽しいもの。だが、必ず次第に慣れと飽きが生じ、冷めてしまいそうになる時がくる。そこで投げ出してしまうか、再び情熱の炎を燃やせるかで、そのあとの人生は大きく変化することだろう。だから、自分なりに情熱をコントロールする方法を知っておいて絶対に損はないのだ。

それはたとえば、ぼくのように書籍や映像作品に頼るのもいいし、誰かの講演会やセミナーに参加してみるのもいい。パワースポットのような場所があるなら、そこに行ってみるのもいいだろう。とにかく、自分なりに心にまた火を灯す方法を、最低ひとつかふたつは用意しておくことだ。

よく「努力できることが才能」などと言ったりするが、ぼくはあの言葉はあまり好きではない。努力するために必要なのは、才能ではなくモチベーションだ。つまり、努力できる人というのは、自分のモチベーションを上げる方法を知っている人のことなのだ。それを「才能」なんて不確かなもののせいにするのは、単に弱い自分を正当化しているだけに過ぎない。

誰になにを言われても、自分で自分を鼓舞し、その気にさせることができたらもう最強だ。あなたもあなたなりの方法で、情熱をコントロールできるようになっておくことを強くおすすめする。


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