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ステイホームでほっとした。

元々、大勢と一緒に騒いだり楽しんだりするよりは、ひとり静かにカフェでお茶したり、海や森を散歩してぼーっと景色を眺めたり、好きな本を読んだりすることが好きでした。

私は家族(母)が過干渉なため、家族と一緒に過ごすのも実は気が休まらず、とはいえ母は足に障害をもっているので、うんと遠方に離れるわけにもいかず(障がい者の親をもつ子あるある)、どうしたら実家に帰らなくていいかな、といつも考えるほど、実家が苦痛でした。

私の場合、家族とのつながりがいびつなのでちょっと面倒ですが、友人知人と会うときも、その人が生理的に厳しい、とかはなくて、気が合う仲良しな好きな人であっても、一緒に過ごした後はごっそりエネルギーを持ってかれて、ぐったりするので、それがどうしてなのかが疑問でした。

「楽しい」と「しんどい」が同居してる状態です。

昨年最初の非常事態宣言が出て、日本中が「ステイホーム」で、人との交流が制限されたとき、あなたは正直どう思いましたか?

私はもろ手を挙げて喜びました。

誰とも会わなくていい、会う必要がない、「まっとうな理由」ができたことで、ひとりになれる幸福感をあますところなく体験できるという喜びで、涙が出そうでした。

多分はじめてです。
こんなに長い期間、平穏な気持ちでいられたのは。

それまでは、大勢でワイワイしている輪になじめず、モヤモヤする私ってヘンなのかな? 夫婦で休日を一緒に過ごさない(夫は人とのつながりを持つこと自体を嫌がるほどのひとり好き)私たち(※)は、どうにかしないといけないのかな? と、思い悩んでいたんです。

「『みんなで』やろう」
「『一緒に』やろう」
という言葉に、脅迫めいたものを感じるからしんどい、
私にとって不自然なペースに、長い時間無理やり合わせるのしんどい、って言えなくて。

だから嬉しかった。

自粛期間で、ようやく他人を気にせずに自分と存分に対話する時間ができたおかげで、私は自分がHSPという気質であること、気質だから私の感覚に正しいも間違いもないし、そのままで大丈夫、と理解、納得することができました。

傾向と対策も、本や動画などで知ることができたので、宣言が解除になって交流の機会が少しずつ増えてきても、不安は減りました。

「これはしんどい」と感じたら、お誘いを断る、という選択もするようになりましたし。

先週から二度目の緊急事態宣言が出て、また窮屈な日々に耐えなきゃいけませんけど、人に会えないしんどさを感じている人がいる反面、私のように人に会わないことで平穏を得ている人もいて、どちらも価値観は間違っていない、ということは、皆さんに理解してほしいです。


※夫と私は元々好きなものや興味を持つものがまったく合わないので、一緒に同じものごとを共有するよりも、休日などはお互い好きにひとり時間を過ごしたほうが、ストレスも少なく、「自分の価値観を尊重してもらっている」という満足感もあり、円満でいられることに気づいたので、そうしています。おかげで仲良し夫婦だよ!

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