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「人を動かす」を7回読んでみた。

年始めに、私は小さな目標をいくつかたてました。

そのひとつにD・カーネギーの「人を動かす」を7回読む、というのがあります。

毎日はできませんでしたが、大体入浴中と眠る前に、少しずつ読んでいき、先日(3月29日)の夜、7回目の読書を終えることができました。

D・カーネギーの「人を動かす」(英題「友をつくり人を動かす法」)を選んだのは、人と接することで成り立つ仕事を選んだ、人と接することに疲弊しがちな私が、愛と感謝を基盤に効率的に人との繋がりを築くために必要なこと、大事なことを身に付けたかったため。

いろんな方のビジネス書、自己啓発書を今まで読んできたんですが、人を大事にしている実業家の方々が守っていること、強調していることに挙げている内容をたどったら、どれもカーネギーに行き着くんですよね。

で、1回でなく7回読むことにしたのは、人生に迷走していた頃、むさぼるように動画を見ていた斎藤一人さんが「7回読み」を勧めていたから。

人よりも情報を多く受け取りやすいHSP気質の私は、有益な情報を多く受け取ると「どれも大事」になってしまい、優先順位をつけることが難しく、パニック起こしてフリーズして、結局何もできない、というのがしょっちゅうです。

だから今回のチャレンジは、まぁ自分で勝手に決めたことですけど、私にとってはひとつの「実験」でもありました。

結論から言うと「やってよかった!」

7回読みはもうしないだろうけど(3回とか5回とか回数を減らすかな)情報量を絞った分、本の内容について深く考えることができて大満足でした。次からはこの方法で読書します。
一人さんありがとう。本人には届かないけど。

「人を動かす」をはじめとしたカーネギーの著書は、初版は1936年(原書。日本語版は1956年発行)と古いんですが、時が経てば情勢も変わる、ということで、時代とともに原書をベースに加筆改編を続けています。

私が読んだのはこちらの文庫本です。


「人を動かす」は大きく4つの項目があります。

1 人を動かす3原則
2 人に好かれる6原則
3 人を説得する12原則
4 人を変える9原則

読んで気づいたのは、例えば「人を説得する12原則」の中に「誤りを指摘しない」「(自分の)誤りを認める」「しゃべらせる」というものがあります。

よくやることではあるんですが、今までこれらの行為は相手に対して自分を下げて(卑下)相手をたてる(ヨイショ的な)正直気分悪いな、と受け取ってました。

これじゃWin-Loseじゃないか、と少々(多々かもしれん)腹も立ったんですけど、よく読んでみると、実際これらの原則の意味は違っていて、

・「誤りを指摘しない」のは、相手が例え間違っていようとも、内容が緊急重要なものでない限り「相手の意見に敬意を払う」態度として「誤りを指摘しない」ことで無益な時間を作らない
・「(自分の)誤りを認める」のは、相手はこちらの誤りを見つけて叱る(ほんとは怒る)ことで自分の権威を満たしたいのだから、先手でこちらの誤りを「こころよく」認めれば、相手は許すことで自分の威厳を示すしかないよね? これが「負けるが勝ち」
・「しゃべらせる」のは、人は相手の話に興味はなく、自分の話を聞いてほしい欲求が強いので、まずはその欲求を満たしてあげれば(内容まで受け取らなくていい)、こちらの話に耳を傾けてくれやすい

ということだとカーネギーは説明していて、目からウロコでした。

多分、多くの社会人が、私みたいに誤解して、人間関係で苦しんでるんじゃないかしら。

私みたいに、人付き合いでのちょうどよい「間」の取り方で悩み、苦しんでいる方は特に読んでほしい1冊です。


最後まで読んでくださり、感謝します。
今日もハッピーな一日を。

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