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この人たちに『あの頃といま』をやらせたらダメ(涙) 「賢い医師生活」をみはじめた

「賢い医師生活」

がすごくいいというのは聞いていたし、チョ・ジョンソクが出ていたら間違いなく面白いので、そのうち見ようとは思っていました。

ただ、知らなかったんです。これが応答せよシリーズのスタッフだということを。

第一話を見始めてすぐ気づきました。

誰と誰が結婚していて、誰と誰がどういう関係で、誰が会長の息子で・・・
ということをはぐらかし、ミスリードしながらテンポよく進むストーリー。

そして、必ずちょっと「えっ!? そうだったの!!」と驚かされる。

「応答せよ1997」は、「大丈夫、愛だ」と方向性は違うけれど、
どちらも10年間見続けた結果、私の韓国ドラマトップ3に入るのですが、

この楽しい謎解きクイズをドラマに組み込んだスタイルは新鮮でした。


そして第一話後半で、五人の親友が出会った99年大学入学シーンが映った瞬間、

しまった、もうノスタルスイッチが押された・・・

青春時代、というのは二度と戻らないから素晴らしいのではない。
いつだって、心のあり方次第で青春時代になりうるのだ、と思っています。

だから若かった、瑞々しかったあの頃、をやられたからといってすぐに
ノスタルジーが発動するわけではありません。

「あの頃」は「いまの僕ら」を描くことで初めてキラッと光を宿します。

あの頃がどんなに尊いものかは、「あの頃」の続きを過ごし「いま」があって初めて気づくものだからです。

そして、「あの頃」と「いま」があるだけでもまだ十分ではなく、

「あの頃」と「いま」をつなぐ点線。

このてんてんてんの描き方が、この人たちは絶妙なのです。

「応答せよシリーズ」ノスタルジーの破壊力

応答せよシリーズは、単にあの頃の一地点といま、をやるのではなく、
そのてんてんを描いたことで、一気に色づき、立体的になり、匂いをもって
ノスタルジーが迫ってきました。

むせ返るほどのノスタルジーは、涙で昇華するしかありません。

第一話はまだ、「あの頃」の始まりをやっただけですが、
それだけでもう涙のてんてんが見えてきて、はあ、これは、またくるな・・・

一度押されたスイッチは、
エレベーターのボタンと一緒で、二度押して消えるならいいのですが、
大体が行き着くところまで行くしかないのです。



ノスタルジーと一緒に生きる につづきます。





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