seto

瀬戸けいた・なおよ夫婦による小さなデザインスタジオ。神奈川・鎌倉で、子育てをしながら、…

seto

瀬戸けいた・なおよ夫婦による小さなデザインスタジオ。神奈川・鎌倉で、子育てをしながら、自然を散策、観察し、老若男女問わず楽しくなるものやことを日々考えています。 http://www.setodesign.jp/

マガジン

  • アソビミッケ

    身の回りのものを使ってどんな遊びができるのか。『アソビミッケ』は、デザインレーベルsetoが主催する遊びをみんなで考えるプログラムです。 どこにでも遊びを見つける、日常を工夫して楽しむ。遊びを考える力はすべての「考える力」につながっています。 自然の中の生き物も、私たち人も、遊びで進化します。紹介する遊びも自由に進化させて、新しい遊びも探してみてください。そして新しい『アソビ』を見つけたら、ぜひ教えてくださいね。  『アソビミッケ』は2021年4月〜2022年3月迄、朝日小学生新聞にて連載されました。

最近の記事

「さいこう」展

横浜市 本郷台にある、社会教育施設「あーすぷらさ」。setoも何度かデザインのお仕事をさせていただいたり、娘たちもいっぱい遊ばせてもらった思い出の場所。 「あーすぷらさ」は、国際交流を目的に設立された施設ですが、現在はより広く地域に向けた、文化の発信施設として運営されています。常設・企画展示室では、子どもも楽しく学べる展示や遊べるスペースもたくさん。 そしてこの秋、setoは「あーすぷらざ」さんと展示を企画することになりました。 私たちの身近な物(紙や布)を再考する。そ

    • トイヲエガク

      山形は、美味しい町でもありますが、じつは教育分野において、とても熱心な町でもあります。今年初め、久々に山形の子どもたちとワイワイしてきました。 「やまがたクリエイティブセンターQ1」で行われた、山形の新しい探求型学習を開拓する「探求教室ESTEM」が開催する「未来の教室」に、瀬戸けいたが講師として参加してきました。 この「未来の教室」は、経済産業省令和4年度実証事業の一環として実施されているもの。setoにおいても、朝日小学生新聞連載「アソビミッケ」など、子どもの学びにも

      • 【はがきで遊ぼう】_ハガキノハコ

        素敵なDM をいただいたり、展覧会や旅先などでポストカードをつい買ってしまいます。しかし気に入って取っておいてもなかなかその後出番がなく、ほとんどがしまわれたままになっています。 そんなはがきを使って、小さなボックスができることをみつけました。 はがきの短い辺を3等分にした正方形を、画像のように12並べます。少し余りが出るはず。 実線はカット、点線は折る。はがきの紙はしっかりしているので、カッターの刃でない方で線をつけてから折るときれいに折れます。 正立方体になるよう

        • 幻の蝶を追いかけて。

          仕事の合間をぬって、山形市野草園へ。 大学の側、蔵王の入り口にあるこの公園は四季折々の植物、そして 生き物たちが見られる、私にとっては楽園のような場所。 訪れるたびに、単身赴任の疲れが癒やされます。 https://www.yasouen.jp/ この時ばかりは、我を忘れて、私も撮自(撮り自然)に。 愛機は古いEOS KISS。 秋も差し掛かったこの時期には、いろんな種類のトンボが。 望遠レンズも要らない距離まで近づいてきてくれます。(使ってますが。。) しかし、今回は

        「さいこう」展

        マガジン

        • アソビミッケ
          13本

        記事

          【ひもで遊ぼう】_知恵のひも

          身の回りのものを使って遊びを考える『アソビミッケ』。おうちに1本はありますよね、ひも。わたしは基本的に何でも何かに使えると思って取っておく人間ですが、ラッピングやショッピングバッグのひもをとりあえず取っておいたら、ずいぶんいろいろな太さ長さのひもが集まっています。 ひもはあやとりをはじめいろいろな遊びが考えられますが、今回は、「知恵の輪」ならぬ「知恵のひも」をご紹介。 ひもをわざとほどけにくいように複雑に結びます。結んだひもを交換して、ヨーイドン!でひもをほどき、先にほど

          【ひもで遊ぼう】_知恵のひも

          【紙袋で遊ぼう】_お人形の服を作ろう

          身の回りのものを使って遊びを考える『アソビミッケ』。紙袋で簡単にできるお人形の服です。 手提げ型でも封筒型でもお家にある紙袋で工夫できます。 例えばこのような手提げ袋の場合。 紐を切り落とします。 首が出る穴を切り抜きます。 首が出ました。 手を出す場所もちょきんと。適当です。 両手が出たら、余分な部分を折ったり、ウエストを絞ったり、裾の形を整えたり。 完成! いろいろな紙袋で試してみてください。バービー以外にもリカちゃんでもぬいぐるみでも。 写真のドレス

          【紙袋で遊ぼう】_お人形の服を作ろう

          ダンモビール/大学編

          朝日小学生新聞の連載でもご紹介した『ダンモビール』。自然の中で、クモの糸にかかる、木の葉の動きをヒントにしたモビール。身近な素材であるダンボールと、タコ糸だけで組み立てる構造です。切れ込みを入れたダンボールを、垂らした糸にかけていくだけでできあがります。 今回、東北芸術工科大学 総合美術コースの2年次の演習の中でもこのプログラムを実施しました。え、小学生向けのプログラムを大学生に!? と思う方もいるかもしれません。ですが、クリエイティブな「遊びからの学び」に、年齢は関係あり

          ダンモビール/大学編

          てむすび HANDS FIGURES

          さまざまな文明を生み出してきた私たちの手。美しいデザインや彫刻を作り出すその手こそ、美しさそのものなのではないだろうか。こどもとあやとりをして遊んでいる時にふと考え始めました。 そして、あやとりのようにシンメトリーに両手の指を結んでいくと、幼稚園でよく遊ぶカエルだけでなく、さまざまな美しい形が生まれることに気づきました。自分の一番近くにある彫刻とも言えるでしょう。 99通りの両手でつくった造形は、写真家 小林キユウさんに撮影していただき、2010年に主婦の友社より書籍とし

          てむすび HANDS FIGURES

          影絵のふしぎ

          我が家は、音楽プロジェクトTAIKUH JIKANG(滞空時間)の大ファンです。ガムランと影絵、そこから日本の古い民謡や今のポップな空気まで、ヴィジュアルと音、光と影で楽しめる素敵な時間です。 TAIKUH JIKANG 滞空時間_Youtube https://www.youtube.com/watch?v=KVUplpY6O00 こどもたちは、大きなスクリーンに映し出された影絵と戯れ、大人たちは神秘的な音響空間に酔いしれます。それは、なんだか日本の「祭り」にも似た感覚

          影絵のふしぎ

          Year of the Tiger 2022

          ”Year of the Tiger.” setoからのホリデーカード。ポストカードサイズの、小さなトラのペーパースカルプチャーを作りました。カードデザインをダウンロードしていただき、ポストカードサイズ(100x148mm)の厚めの用紙に全面印刷をして、簡単なぺーパークラフトとしてお楽しみいただけます。懐かしい郷土玩具のような風合いです。setoのペーパースカルプチャーは、今後いくつかまとめて発表しようと考えております。ぜひ作ってみてください。 ペーパースカルプチャー"Y

          Year of the Tiger 2022

          美しいものは、すぐそばに。

          東北芸術工科大学 美術科 総合美術コース 後期1学年の演習にて、デザインレーベル setoでもたびたび行ってきたプログラム「ナラベルアート」を実施しました。普段の生活の中で、夫婦で考え、娘たちに学んだことが、教育の場で応用できること、これはとても有難いことだと思っています。 ならべる_多摩美術大学出前アート大学 小学館・幼稚園_特集「ならべてあそうぼう」 「ナラベルアート」は、こどもも、大人も、誰でも楽しめるプログラムです。身近なものを、ただ「ならべる」。これは、一見ば

          美しいものは、すぐそばに。

          【ダンボールで遊ぼう】_ダンモビール

          アイデアの中には、製品化には向かないけれど、プログラムとして広くみんなで楽しむには最適!というのが必ずあります。お金にはなりにくいけど、みんなでワークショップなどで共有して、どんどん楽しんでもらいたい!そんな『アソビの素』ともいえるものです。 ワークショップやアートプログラムではそういったアイデアを応用することが多いのですが、最近それってプライスレスだなあとよく感じます。簡単で、効果が期待でき、楽しい。なので共有しやすく、人々の創造力を高めることができる。結果、『アソビの素

          【ダンボールで遊ぼう】_ダンモビール

          【新聞紙で遊ぼう】_4コマ漫画遊び

          朝日小学生新聞にて2021年4月から『アソビミッケ』という連載を持たせていただいています。 身近にあるもので工夫して遊ぼう、自ら遊びを作り出そう、というコンセプトの『アソビミッケ』。毎回1つの身近なもので、どんな遊びができるかsetoと編集部で考えたアイデアを掲載、それを見て他には何ができるか読者の子どもたちに考えてもらって、投稿を募集しています。 ものが溢れている現代、さらに子どもたちはデジタルデバイスに夢中。輪ゴムや新聞紙で遊ぶなんて、昭和的かな、、とも思ったのですが

          【新聞紙で遊ぼう】_4コマ漫画遊び

          水族館が好き。

          加茂水族館と奥泉館長 ズーラシアの村田園長に紹介していただき、大学で何かご一緒できないかと、加茂水族館にご相談に行きました。前から行ってみたかった憧れの場所。クラゲに興味がある方なら、ご存知の方も多いでしょう。 日本海をのぞむ、小さな港町を抜けた場所に、小さな灯台と静かに佇む水族館。緩いカーブを描く白い館は、潜水艦ノーチラス号のようでもあります。 はじめまして!と声をかけてくれた蒼いユニフォームの男性。無精髭、そのメガネの奥に鋭い眼が光る。少しこわい。でも、ニコッと笑う

          水族館が好き。

          『アソビミッケ』

          朝日小学生新聞にてsetoの連載がスタートしました。 『アソビミッケ』は、毎回身近なものを使った遊びを紹介、子どもたちにも新しい遊びを考えてもらうコーナーです。 どんな時にも、工夫する、楽しむ!力を子どもたちにつけてもらいたいと、願って考えました。 1回目のテーマは輪ゴム。次回はタオルです。毎月第二水曜日掲載です。子どもたちからの投稿もお待ちしています。 https://asagaku.com/2021/asobi/

          『アソビミッケ』

          ちいさなアート ゆきのかけら

          静岡県長泉町のクレマチスの丘にあるベルナール・ビュフェ美術館では、今日から『ちいさなアーティスト展』が始まりました。静岡県下全域よりたくさんの「夏の思い出」を描いたこどもたちの入選・受賞作品が集まります。2020年は大変な年になってしまいましたが、それでも、いろんな夏休みがあったはずです。毎年幼児から中学生まで、多様な色彩がそれぞれの思い出を蘇らせます。 この多彩で多様性のある作品展にて、さらにこどもたちにアートの楽しさに触れてほしいという思いから、ビュフェ美術館と、教育普

          ちいさなアート ゆきのかけら