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誠に残念なエージェントの話

「いやいや、あんた絶対検討してないやろ!」

私が思わずスマートフォンに向かってツッコミを入れたのは、2週間ほど前のことです。2件の求人にエントリーしたところ、そのうちの1件はすぐに担当エージェントから連絡が来ました。企業への紹介は難しいとのことでした。

時刻を確認したところ、エントリーしたのは22時27分、返事が来たのは22時29分でした。こちらは求人内容を熟読して決断したのに、たった2分で門前払いを食らってしまったわけです。新卒の時から通算すると書類選考で落とされた回数は数百になると思いますが、もちろん最速記録です。

エージェントからの文面には「登録情報を見て検討しましたが、誠に残念ながら…」というようなことが記載されていましたが、いったいどういう検討をしたのでしょうか。別の人で決まりそうだとか40歳未満という要望を受けているとか、事情はいろいろとあるでしょうが、見え透いた嘘をつかなくてもいいのにと思いました。

そもそも、エージェントの立場からすれば、人材を粗末に扱うのは得策ではないはずです。エントリーされた時点で紹介できる求人がなくても、いずれその人のスキルやキャリアに合う話が来るかもしれないのです。それなのに私について知ろうとしない姿勢を明示して良いのでしょうか。実名を公表しているので、誠意のない対応をすると悪い評判が広がる恐れもあるように思うのですが。

もう1つの求人も同じエージェントで、その日のうちに連絡がなかったので検討してもらえるのかと思ったら、翌朝に紹介不可との連絡が来ました。エントリーは22時30分、返事は9時1分で、今度は10時間31分持ちこたえましたが、ろくに検討してもらえなかったのは間違いありません。ちなみに、通知の文面は前夜とほぼ同じ(会員番号が私の名前になっただけであとは同文)でした。

そして今日、似たような求人が出ているのを見つけました。担当は同じエージェントでした。この人が私のスキルやキャリアに興味を持っていないのは明らかですが、ダメ元でエントリーしてみたところ、17分後に連絡が来ました。2件目のときと一字一句違わぬ、誠に残念な文面でした。

役に立たなそうな人材は適当にあしらい、自分のビジネスに役立ちそうな人材に注力するというのは一理ある考え方ですが、私個人としてはそんな人を頼ろうとは思いません。親身になって誠実に対応してくれるエージェントもたくさんいるのはわかっているので、そういう方々とともに未来を模索していきます。

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