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研究者から見た、製造業の現状とこれから

【この記事は構想 7日、まったり読むと 3分】

製造業の研究者から見た、製造業の現状とこれからについてありのままを話そう。

・製造業って何?
僕は、製造業で働き、給料をもらって生きている。
製造業とは、要するにモノづくり。
モノを作って、売って、修理する。
車だって、道路だって、発電所だって、だいたい同じ仕組みだ。

・飽和するモノと枯渇する意味
2020年1月に、『ニュータイプの時代』の著者である山口周さんの講演を聞く機会に恵まれた。
モノは過剰になり、意味が希少化している時代であることに、強く共感した。
コンパクトカーのように便利なモノはいっぱいある。
フェラーリのように熱狂的に人を惹き付けるモノが少ない。
不足しているのは意味だ。
何のために生きるのか、何を生きがいにするのか、何にワクワクするのか。
製造業で働く僕には、衝撃的な内容だった。
便利なモノは最低限必要だが、モノを供給する製造業は多すぎるのかもしれない。
各社、同じようなモノを作り、コスト競争で疲弊していることは、薄々気づいている。

・モノづくりの限界?!
僕は、新卒で入社したとき、モノで社会を良くしたいとピュアに思っていた。
研究職なので、今のモノをより良くしたり、新しいモノを開発したりしている。
入社してから10年以上経つが、世の中を大きく変えているのは、モノを作っている製造業ではなく、コトや体験を創り出しているGoogleのような会社だ。
お金の流れとして、『広告収入』や『手数料』が大半を占める。
戦っているフィールドが、全く違う。
 
・製造業はモノづくりからコトづくりへ
2020年1月のニュースで、トヨタ自動車が未来型都市を作ること発表し、話題になった。
自動車業界では、自動運転や電気自動車が伸びてきていて、10年後ぐらいには、ガソリン車が衰退していくことがほぼ確実だと思っている。(個人見解)
日本の製造業のトップであるトヨタといえど、コトづくりを模索しているってことなのか。

・製造業のこれから
製造業にも希望はある。
働き方改革で、無駄な業務や過剰な業務が見直され始めている。
実感できるほどに。
これまでは、会社の暗黙のルールに従業員が努力して合わせるカタチであったが、会社側の改革も進んできた。
転職する若手が増えてきているが、これはいいことだ。
会社を良くしていかないと存続できない。
会社を良くする動機になる。

おさらい
・飽和するモノと枯渇する意味
・製造業はモノづくりからコトづくりへ
・製造業の希望は、働き方改革の加速


これから製造業はどうなっていくのだろう。
いや、製造業に関わる一人一人がどうしたいかだ。
僕がどうしたいかだ。
このnoteを通して、継続的に考えていきたい。

読んでくれて、ありがとう。

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