『Rhetorica #05』のためのプレゼン大会の記録
年内にレトリカの新刊を発行するためにいろいろ作業を進めている。今号にはわりと大きめの企画として、コンテンツをレコメンドするコーナーがあって、まずそこから動かし始めた。準備の第一段階として、昨日の夜に自分がレコメンドしたいものをプレゼンする会をやった。
これまでの制作では、重要な局面に合宿をやってきた……というか、正確には、合宿をやることで重要な気配が漂うようになり、その推進力で一気に進捗を生み出してきた。合宿でやる勉強会やプレゼン大会は、バイブスと内容的な詰めとが同時に高まるので、コスパが高い。
いまは合宿をやるわけにはいかない。そのため、昨日のプレゼン大会は、少人数で集まれる人は集まりつつ、基本的にはオンラインで進めた。身内の会でもあり、オンラインだとダレるかなと思っていたけれども、ちゃんと準備して発表するという行為そのものの緊張感のおかげで、かなりテンションを保って進められた。
最終的なアウトプットは、もちろん誌面ができあがるまで公開できないけれど、とりあえず自分が使った資料を貼っておく。以下資料。
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発表の趣旨
今回のレコメンドは、つくり(続ける)ことをエンパワーメントする本であり、かつ、ほかのひとが入れなさそうなものという基準で選びました。とりあえず10冊です。ただ、正直時間が確保できなかったので、選書そのものは、以前noteに貼ったものから引っ張ってきているものが多いです。
10冊を考えてみての感想としては、自分は(広義の)認知科学、とりわけ状況論系の文献は絶対に入れたいということです。その感覚の背景にあるのは、なにかをつくり続けるうえで、なにかしら新しいことがらを学ぶ必要があり、その学びはしばしば共同体や集団と分かちがたく結びついており、その共同体や集団はこれまたしばしば社会や制度と分かちがたく結びついている。そういうことを強調したいからです。
文献の難易度としては、大学でそれなりに勉強したいと思っている新入生を想定した場合に、カタめのものを7冊、やさしめのものを3冊です。先にカタめのもの、そのあとやさしめのものって順番で説明します。
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