せしも

編集者、ディレクター。NPO法人bootopia代表理事。ボードゲームとエッセイの自主…

せしも

編集者、ディレクター。NPO法人bootopia代表理事。ボードゲームとエッセイの自主制作。趣味はスマブラSP。 https://sseshimo.com/

最近の記事

自分のウェブサイトをつくって公開するに至るまで

先日、自分のウェブサイトをつくった。まだいろいろ(本当に)問題があるのだけれど、えいやと公開してしまった。 これは長年の問題で、ずっとなくてはならないと思っていた。それなのに、なかなか踏み出せないでいた。だから、問題含みでも公開できて、肩の荷が下りた感じがしている。勝手に背負って、勝手に下ろしただけなんだけど。 あまりにも荷が重く、下ろしたら本当にラクになった。そういうわけで、制作から公開に至るプロセスについて、特に心理的なものにフォーカスしてまとめてみたい。 なぜウェ

    • フリーランス編集者の現場におけるAI活用の実態

      なんとなく連載みたいなノリで、編集の方法と雑感についてたまに書いている。これらは有料で限定公開していたけど、もうやめちゃったから、そのうち全部整理してオープンにするつもり。とか言いつつ、最後の記事を書いてから1年経ってしまったことに気づいた。そういうわけで、とりあえず最近興味のあるテーマで書いてみたい。 超直近でAIが与える影響つまらない世相?みたいなことから始めてみると、ここ数年で人工知能(以下、AI)の自然言語処理がヤバいレベルになってきている。それを受けて、文字ものの

      • お仕事のご依頼について

        フリーランスの編集者、ディレクターです。コミュニティとメディアの視点をいかして、企業や自治体の課題解決をサポートしています。 クリエイティブやブランディング、リサーチといったジャンルの仕事が多いですが、プロジェクトのなかで領域横断的に動くことが得意です。 ご依頼・ご相談を検討している方は、sseshimo@bootopia.orgまでお気軽にお問い合わせください。TwitterのDMやFacebookのメッセでも大丈夫です! 詳細は以下をご覧ください。 プロフィール瀬

        • 身辺雑記(7月)

          大学の講義も一段落して、なんとなく少し休めている気がする。東中野のシーシャ屋でボンヤリしてたらブログでもやるかって感じになったので、書いてみる。最近ボドゲつくったりメルマガ立ち上げたり、自主制作いろいろやってるので、そのへんの内容とか過程の気分とか。 ecg.magの立ち上げ厳密には6月からだけど、ecg.magっていう月イチ刊行のメルマガを始めた。その月に各自が触れておもろかったURLを3-5本くらい紹介している。編集部はぼく以外に太田・松本。 「切り抜き動画からデザイ

        自分のウェブサイトをつくって公開するに至るまで

          身辺雑記(1月)

          やや低調な月だった気がする。年始に体調を崩したし、寒くて眠い。そうはいっても、振り返ればそこそこ活動している。 ジョージ・サステナビリティ 成人の日にジョージとやってるポッドキャストのイベントをやった。 いろいろ振り返りはあるけど、まず集客が不安で不安でしょうがなかった。ジョージと話してDM作戦はやらないと決めてて、予約フォームも設けなかったから、事前にまったく客入りが読めなかったため。とはいえ、結果的には満員御礼、立ち見が出るほどだった。知らない人がたくさんいたのがめ

          身辺雑記(1月)

          2022年を振り返る

          久々にひとりで大晦日を過ごしています。年末年始の間にやらないといけない仕事もあるにはあるのですが、修羅っているというわけではなく、穏やかな感じ。そういうわけで、今年の仕事や活動を振り返りたいと思います。 2022年の振り返り構成のやり方 2021年に『ライティングの哲学』と『新世代エディターズファイル』が出て、ライターや編集者の仕事やキャリアについて考えるようになりました。その延長線上で、いわゆる「構成」作業のノウハウをまとめた記事を書きました。 実務のなかで構成の初心

          2022年を振り返る

          身辺雑記(11月)

          最近は周りで不幸があったり、近い人間が体調崩して看病したり(ぼくは大丈夫だったが)、いろいろ疲れている。仕事が滞って、自分のペースメーカーになっていた定期購読マガジンも廃刊されてしまった──これについては読者のみなさん本当にすいません。とはいえ、毎月身辺雑記をつけることは続けたいので、とりあえず書いていく。 小松理虔さんの新刊記念イベントに出た理虔さんに対談相手として呼んでいただいて、『新地方論』の刊行記念イベントに出た。 イベント直前に読み終わったのでギリギリだったけれ

          身辺雑記(11月)

          ウェブでの情報発信を教えるとしたら

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          ウェブでの情報発信を教えるとしたら

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          広義の〈コンセプト文〉的なものを書くときにやっていること

          評論系同人誌の巻頭言に始まり、仕事で書くボディコピー(タイトルやそれに付随するキャッチコピーと違って、サブタイトル以下の長めの文章的なもの)や展示等のステートメント、トレーディングカードゲームにおけるフレーバーテキストなど、広い意味で、対象に適したトンマナをキープしながらコンセプトを表現する文章(以下、コンセプト文)にかかわる機会が増えてきた。 一般的な書き方が存在しているかかなり謎なタイプの文章だけれども、自分のなかでなんとなく方法論めいたものが生じつつあるので、少し整理

          広義の〈コンセプト文〉的なものを書くときにやっていること

          ゲームをつくり始めての所感──御宿ゲーム制作合宿を終えて

          ゲーム制作合宿のために、千葉県は御宿、サーファーばかりのテキトーな宿泊施設に3泊4日の滞在した。もともとはそのためのレジメをつくるつもりだったのだけど、余裕がなくてできなかった。合宿民に向けての振り返り的なテキストをつくったので、ここにも載せておく。 気分的には、もうほんとゲームしかないワ……って感じで、仕事が結構不穏ななか、ポジティブに制作活動やれている。イケる、いや、いくしかないっていう謎の確信があると、とりあえずなんとかなるな。このnoteにつらいつらいって書いてたこ

          ゲームをつくり始めての所感──御宿ゲーム制作合宿を終えて

          身辺雑記(7月)

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          未定稿が好き

          未定稿という言葉がある。要するに、完成していない原稿のことだ。 ぼくのぼんやりした予想では、人々に読まれる未定稿は遺稿が多いと思う。エラい書き手が原稿を書いている途中に亡くなってしまったときに、それがそのまま刊行されるようなケースだ。 もっともっとエラい書き手の場合、遺稿だけでなく、人生のなかで書き終えることを放棄されたさまざまな未定稿が、少し整理されて刊行されたり、あるいは、刊行には至らなくとも、研究者の間で資料として読まれたりすることがある。

          未定稿が好き

          身辺雑記(6月)

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          ヘンな手法とアマチュア性

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          身辺雑記(2022年5月)

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          身辺雑記(2022年5月)

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          ウェブっぽい文章

          ──最近、雑誌やフリーペーパーに載せるテキストを作成していて、自分の書くものは本当に「ウェブっぽい」もので、反対に「紙っぽさ」がないなあと思った。 私見では、ウェブっぽい文章というのは、上から下へ時間的に「読める」ことと同じくらい、パッと見て空間的に「把握できる」ように書くことを重視して書かれているもののことだ。

          ウェブっぽい文章