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[COBIT2019]IT=IT部門ではない。I&Tガバナンスとは?


「COBIT® 2019フレームワーク:序論および方法論」の冒頭に以下のような記載があります。

デジタルトランスフォーメーションの観点から、情報と技術(I&T)は企業の支援、持続可能性、成長に欠かせない。以前は、取締役会および上級経営者は、I&T関連の決定を委任、無視、または回避することができた。現在、多くの分野や産業において、このような態度は賢明ではない。ステークホルダーの価値創造(すなわち、リスクを最適化しながら最適なリソースコストで利益を実現する)は、多くの場合、新しいビジネスモデルにおける高度なデジタル化、効率的なプロセス、成功するイノベーションなどによっても
たらされる。デジタル化された事業体は、存続と成長のためにI&Tへの依存度を高めている。(COBIT® 2019フレームワーク:序論および方法論より引用)

ITというとIT部門の仕事、CIOに任せておけばよいというような風潮が以前は強くありましたが、DXを推進するためにはそもそもビジネスとITで境界線を引くのではなく、ITについてすべての関係者が理解し意思決定に関与することが求められています。(デジタル化推進役としてCDOという役割も登場しておりますが、あくまで推進役)

また対象範囲もIT部門に留まることなく情報とテクノロジーを利活用する事業全体であることを強く意識する必要があります。

COBIT2019では、組織全体として情報と技術のガバナンスを対象としている点を表現するために、これまでのITガバナンスという呼び方から「I&T: Information & Technology」(情報と技術)、I&Tガバナンスへと名称を変更しています。

冒頭からなかなか面白いですね。

ちなみに私が所属している会社では、NewIT(Cloud、AI、ブロックチェーン、DevOps/Agile、Security、データ)のトレーニングが全社員必須受講となっており、情報とテクノロジーに対する理解はIT部門に留まらない状況に変化しています。

本日は以上です。ありがとうございました。

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