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エンジニアが LayerX へ人事として入社しました

昨日から LayerX に人事として入社した serima です!

いままで 10 年ほどサーバサイド・インフラを中心にソフトウェアエンジニアや Engineering Manager として活動してきたので、個人的には割と大きなジョブチェンジかなと思っています。

LayerX では、まずはソフトウェアエンジニアの採用活動に軸足を置きますが、事業成長に必要なことはなんでもやりたいと思っています!

自己紹介と転職のきっかけ

かなりサマリですが、高専卒 → 大学編入&中退 → 位置情報系サービスで学生起業 → ソーシャルゲーム開発・運用 → エンタメコンテンツ、メディアの開発・運用とキャリアを積んできました。

「積んできました」というと聞こえはいいかもしれませんが、改めて振り返ると「球拾いをしてきた人生だった」感があります。
小学生の頃にサッカーをやっていましたが、好んでディフェンダーになりたがっていたので「後ろから支える」役割に喜びを見出すタイプなのかなという自覚はあります。

趣味という趣味はそんなにないのですが、子どもの YouTube 鑑賞に付き合うようになってからマインクラフトには多少詳しくなりました。あと、コーヒーを飲むのが好きで出費の大半はコーヒー代に消えています。

さて、前職のお話です。GameWith には 2017 年の 3 月に入社したので 5 年ほど在籍し、入社直後に東証マザーズに上場が発表されたりと、事業や組織の移り変わりを当事者として見てきました。

もともとはサーバサイドエンジニアとして機能開発・保守運用全般を行っていましたが、組織の成長に伴い開発チームのリーダーや Engineering Manager、VPoE など多くのロールを経験させて頂きました。特に、一緒に働くメンバーにはかなり恵まれたと思っており、かけがえのない財産となりました。

僕より前に退職された方も、まだ在籍している方も総じて一緒に働いていて楽しい方々ばかりで、心から感謝しています。ありがとうございました!

Google オフィスにハンズオンでお邪魔したときの写真(随分前です…)

新型コロナウイルスが日本で流行り始めた 2020 年 2 月中旬ごろ、今思えばかなり早い段階で会社としてフルリモート環境へ移行しましたが、いまはそれなりにうまく回っているのかなと思います。当初は結構苦労しましたが、すべてリモートで行うと覚悟を決めれば意外となんとかなるものだなとも思いました。

直近 1 年くらいはおもにインフラや開発基盤系を中心に見ることが多かったのですが、スキル、運用面ともに後任のメンバにだいぶ任せられるなーという思いがありました。また、個人としては 35 歳を目前にそろそろ新しいことに挑戦したいなーという思いが少しずつ強くなってきていました。

人事に軸足を置くという選択

プロダクト開発組織におけるマネジメント業務は「技術と人に向き合い、事業成果を継続的に出し続ける」仕事だと感じています。技術と人、どちらかだけではダメで、キレイに両輪が回るような全体の組織設計・システムアーキテクチャ設計が求められる難易度の高い仕事だと痛感しました。

昔からサービスづくりはとても好きなのですが EM をやるようになってからは、人と話すことや人の可能性を心から信じることのほうが、実はそれよりも好きだし自分に向いているのかもしれないなーと思うようになりました

コーチングや Employee Exprience というものを知ったことをきっかけに前職在職中に個人的に学習し、いろいろな方と勝手に 1on1 をさせていただいたりもしました。

そういった背景もあり、転職するなら何かしら「人」方面に軸足を置けると良いなと思いながらいろいろな会社の方とカジュアル面談をさせて頂いていました。

そんななか人事領域への携わり方はいろいろあるなーと思う一方で、自分のキャリアを活かす場合の順当な選択肢は Engineering Manager や VP of Engineering になります。

そこで、さて果たして自分はまたコードをゴリゴリ書いていくんだっけ?という問いを突きつけられました。
当たり前かもしれませんが、EM にはそれなり以上の技術的素養が求められるケースが大半で、まずはチームでの信頼獲得のためにも現場でコードを書いてほしいという期待パターンが多いなとカジュアル面談をして改めて気付きました。

そして、これに対する自分の答えとしては「いまは No」で、「人事領域」に振り切ることにしました。

もしかしたらいつか気が変わって、ソフトウェアエンジニアに戻るときが来るかもしれません。それはそれでありかなと思うので、今は直感に従ってみようかなと。

これまで在籍した会社でたくさんの優秀なソフトウェアエンジニアを間近で見てきましたが、肩を並べて戦うのが果たして自分にとって幸せなのか?というのをフラットに考え直す良い機会でした。

とはいえ、人事としては未経験。うまい形で自分を活かせる道はあるのだろうかと漠然と悩んでいました。

Meety をきっかけに人生の転機が訪れる

たまたま LayerX の人事広報の執行役員の石黒さんが Meety を募集していたのを見かけ、えいやと応募してたところ、お話できる機会を頂きました。

Clubhouse が大流行したときに LayerX の経営陣が雑談しているのを聴いたりしていたことはあったので、サービスに対する感度が高いのと、「とりあえずやってみよう」の精神がある会社だなーと漠然としたポジティブな印象はありました。(何をやってる会社なのかは知りませんでしたw)

石黒さんとのやりとり

(石黒さんがメルカリに在籍していた頃から Twitter でフォローしており、ファン的な感じで一度お話してみたかったというミーハーな気持ちも少なからずありましたがw)

ここでざっくばらんに相談にのってもらった所から LayerX って実は面白いのでは…と思い始め、メンバーの方とお会いさせて頂いたり、自分なりにかなり調べはじめました。

なので、転職のきっかけは間違いなく Meety です!

ちなみに Meety とは、「カジュアル面談を"もっとカジュアル"に」と銘打ったカジュアル面談プラットフォームです。(僕の周りでは当たり前に使われるようになってきていると思ってます)

会社の経緯や事業について調べたり、たくさんのメンバの方とお会いさせていただく中で、なにより自分に合うなーと感じたのは「行動指針が染み渡った組織カルチャー」でした

5 つの行動指針のなかでも「徳」「Bet Technology」と表現されるものは今まで自分が大事にしてきたものでした。また、社内でも自然とそれが体現されているのを目の当たりにして、素敵だなーと感じました。

別の切り口だと、僕が 2011 年頃にひっそりと書いた「もやもやトピック」というものがあるのですが、10 年経ったいまでも意外と自分の中でまだ生きています。

石黒さんとのやりとり

メモに書いたものは LayerX がつくろうとしている未来と割と整合している気がしており、そういった意味でもベクトルを同じにできそうだなと思いました。

選考プロセスの中でトライアルを実施

選考の過程でトライアル(1〜2 日お試しで働いてみる制度:有給)にて、お互いにマッチするかどうかの見極めをおこないました。
(僕の場合は 1 日間、コロナの状況を見つつもオフラインにて実施)

プロダクトチームに関わる方々(ソフトウェアエンジニアやデザイナーなど)のトライアル事例は最近見かけるようになりましたが、人事のトライアル事例はあまり見かけないのでせっかくなので共有しておきます。

まず、オフィスに出社し期待値を合わせるための 1 on 1 キックオフを行いました。
会社としてのざっくりとした課題感や優先度の共有、社内情報へのアクセス権限(NDA 締結のもとほぼフルアクセス!)をいただき、大量の情報をインプットしつつ「自分が入社したとしたら、取り組むべきアクションプランを作る」というのが当日のゴールでした。

色々と社内情報を見せていただいたうえでアクションの計画を立てるというもの

1 ヶ月前くらいに人事として入社したという ichhiyy も出社していて隣に座っていたので、いろいろと雑談させていただきながら LayerX という組織・事業の解像度を高めていきました。
正直、入社 1 ヶ月でここまでいけるの?と思うくらい、自分の言葉で会社のことを語っており非常に驚いたのを覚えています。

その日の最後に、アクションプランについて簡単なプレゼンをしてトライアルは無事に終了となりました。

エンジニアリングをバックグラウンドに持つ人事担当の採用という理由から、通常のエンジニア採用で出題される設計課題も解くことになりました。たしかに面白かったです。

どんな内容なのか気になる方はぜひエントリーをお願いしますw


晴れて入社が決定し、年明けからフルタイム業務委託として働いていたのですが、すでに行動指針の体現をメンバー全員から感じておりとても気持ちよく仕事ができています。

さらにカルチャーを知るには最近 Customer Success として入社した @sayurii_cs が書いた記事がイチオシです。

組織や事業の全体感を知りたいなら採用情報のページにある Company Deck がイチオシです。

LayerX って何してるの?という方向けに簡単に説明すると、スタートアップなのにすでに事業が 3 つもあり、なかでも SaaS 事業部が提供している「請求書受取 SaaS」がかなりアツいです。組織規模も急拡大中です。

さらに、この 3 つの事業は LayerX のミッションである「すべての経済活動を、デジタル化する」ために未来で繋がるようになっており、これも胸アツです。

現状、SaaS 事業の技術スタックはこのあたりです。
巨人の肩に乗りつつもコアは内製して磨き込むというスタンスは僕もとても共感するし、気に入っています。

おすすめ記事は正直たくさんありすぎて困るのですが、技術的にどのように開発しているかを知りたければこのあたりがとっかかりとして良いかもしれません。


今後のソフトウェアエンジニア採用について

前職でも採用活動に携わっていたこともあり市場環境はウォッチしていましたが、特にこの 1〜2 年のダイナミックさには驚いており、もはや片手間ではどうしようもない状況という認識です。

各社、アプローチ可能な対象を拡げるためにもグローバル環境を整備しはじめたりしており、数年前までの当たり前はまったく通用しない時代になりました。

今後この流れはさらに加速すると読んでおり、組織一丸となって採用活動を推進していく「全員採用」のカルチャーの重要性が増していきます。

また残念ながら、採用だけに力を入れたところで本質的な解決とはなりません。

全員採用を実現するためには社員全員が本心で自社をおすすめできる環境を作り続けないといけないからです。組織全体のカルチャーをはじめ事業内容、報酬水準、制度などすべてが揃ってこそ継続的かつ健全な採用活動が実現できるものだと痛感しています。

昨今は事業部側に人事責任者を配置する会社も珍しくないですが、人事側にエンジニアリングのバックグラウンドをもった人事担当を配置することは今後のトレンドになるんじゃないかなと感じています。(プロダクト開発組織の協力が必要なのは大前提です!)

個社だけでなく業界全体でもいろいろと良くできる部分はたくさんあると思っているので、ぜひ皆さんと一緒にやっていきたいなと思っています!

というわけで、お話しましょう!

最近は SNS 全般からすこし距離をおいていましたが、少しずつ復帰しようかと思っています!

LayerX よくわからないけどなんかちょっと気になるよという方、serima 最近何してたの?みたいな方、ぜひ Meety しましょう!
冒頭書いたとおり、いろいろな話を聞くのが好きなのです!

直感に従って行動を起こすこと、意外と大事だと思っています。ぜひ!

もちろん個別のご連絡もウェルカムです!最近お話してない方もたくさんいるので、ぜひメッセなど頂けると嬉しいです。

Meety もこちらからカジュアルにどうぞ〜!

Twitter: https://twitter.com/serima
Facebook: https://facebook.com/serima

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