「いらっしゃいませ」が言えない子
私がチーフをしていたある日、Y子さんというアルバイトスタッフが入ってきた。まだ少し垢抜けないところはあるけど綺麗な目鼻立ちの美人さん。
緊張しているのか元気がなさそうな面持ちでいたので、まずは元気よく挨拶してみよう!と店頭でいらっしゃいませの練習をすることに。
私: では私に続いて「いらっしゃいませ」を元気よく言ってみましょう。いらっしゃいませー🎶
Y子: らしゃせ↓
私、スタッフ全員: ❗️❗️❗️❗️❗️ え!?😱
なんと!! Y子の声は驚くほどダミ声でかつ不鮮明で語尾が下がる。当然笑顔もない。
本人は至って真面目だがふざけてるのかと思えるほどの 「らしゃせ↓ 」 笑。 いや、笑えない。
とりあえず何度か繰り返すが改善なし。
ちょっとこれは初めのケースだな🫨
私は覚悟を決め、互いに鏡を見て口角チェックや笑顔で言ういらっしゃいませとそうでない時の違いを伝えた。伝えまくった!
まさかここから教えることになるなんて...と途方に暮れたが、その日はクセの強い 「らしゃせ↓」 が 「いらっしゃいませ🎶」 になることはなかった。
あーこの子飛ぶかな。明日は来ない気がする。
そう思ってY子の初日を終えることになった。
◆明日に続く☺︎🔜
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