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副業は人を幸福にするのか?/兼業公務員への道122日目

こんにちは!まいこです。

昨日の記事でお知らせしたとおり、
今日からまいこの記事は
以下のルールで書きます!


📍月火木金 曜日 
まいこが学んでいる心理学や
キャリア理論の知識に基づいた記事

📍水曜日と土曜日
仕事や家事で疲れている心身をいたわるような
気分転換や、心身の癒し✨

に関する記事

📍日曜日 
復職後のトピックや兼業公務員に向けて近況報告

今日は金曜日!
ちょうど平日最終日。
今回は完結型の記事を書きます。


まいこは、
兼業公務員を目指して、
日々精進していますが、

本業や家事で忙しいのに、
ホントに副業までやって本当に
自分は満足した生活をできるんだろうか?


そんなふうに、考える人もきっといると思う。


そこで今日は
副業について、多様な調査データを用いて
論じている
東洋大学経済学部准教授 川上淳之先生の

「副業」の研究 
〜多様性がもたらす影響と可能性〜

という本を用いて、
客観的に考察してみたいと思います。




副業の持つ多様性

副業は、
学生や専業主婦の仕事のかけもちや、
兼業農家、
自営業主の多角経営、
サラリーマンの副業、
アーティストの生活費のためなど、
本業の仕事のタイプや、
その仕事を持つ動機によって多様
である。

収入目的の副業(就業した本業の収入が少ない)

収入を目的に副業が持たれるのは、
労働経済学において古くから問題とされているテーマであった。
(中略)
人々が副業を始めるのは、本業だけでは十分な収入を得るための労働時間が足りないため、もしくは賃金率が低いためであった。
本業の労働時間制約は副業を持つ原因となっている

これは同時に、副業が一つの仕事のみでは生活が営めないワーキング・プアの問題であることを意味している。

収入目的の副業(個人の事情で本業収入が少ない)

副業の保有には個人の事情も大きく影響することが明らかになった。
特に、個人の家族属性として、
収入減が限られるシングルマザーが副業を持つ傾向にあった。
ほかにも、介護離職をした層でも、副業が持たれている。

家族のケアをする上で、必要な収入やフレキシブルな時間の確保のために、副業による就労が行われている。

収入目的以外の副業(非金銭的動機)

最近の研究では副業の非金銭的側面にも注目しており、その保有動機も検証されていた。
(中略)
非金銭的動機で副業を持つときには、本業の属性や家族属性などの影響がみられず、余暇の選択と不可分であることも示された。

収入目的以外の副業(副業が持つスキル向上効果)


先行研究において、副業が本業の賃金率を高めるのは、本業の職業が分析的職業(管理的職業と専門的職業)の場合であり、
副業の経験を活かすことができるのは、
その職業において求められるスキルで決まる
ことが示されていた。
(中略)
副業のスキル向上効果を得るためには、本業の職業とともに、副業を持つうえでスキルを得るためであるという「副業の保有動機」も重要であることを明らかにした。

副業のスキル向上について、転職・起業の準備としての役割を持っていること、そして、その準備がスキル向上という実感を持って現れることを明らかにしている。特に転職については、賃金の上昇も伴っている
(中略)
スキルを高める目的で副業を持つとき、それが今後の自分自身のキャリア形成にどのような意味があるのかについて考えた上で、その仕事の内容を選択する必要があることがわかる。

副業を持つことそのものが人々に幸福感をもたらすかどうか

副業を持つことそのものが人々に幸福感をもたらすかどうかを考察した。
収入目的以外で副業を希望するが保有できない状況は、人々の幸福感を低下させ、実際に副業を持つことで解消されることを示した。
その点では「働き方改革」の取り組みは評価されるが、副業を収入目的に持とうとするという状況下で、人々の幸福感は低かった

まとめると…

📍副業の目的は次の2つに大別される
 📌収入目的
 📌収入目的以外

📍収入目的の副業には次の2つの目的がある
 📌本業だけでは十分な収入を得る労働時間が足りないもしくは賃金率が低い
 📌家族のケアをする上で、必要な収入やフレキシブルな時間の確保のため

📍収入目的以外の副業目的には次の2つがある。
 📌本業または、転職、起業のためのスキル向上による賃金向上
➡️今後の自分自身のキャリア形成にどのような意味があるのかについて考えた上で、その仕事の内容を選択する必要がある

 📌非金銭的動機
➡️非金銭的動機のある人の本業に家族属性は関係ない。趣味の延長。

📍副業は人を幸せにするのか?
 📌収入目的の副業での幸福度は低い
➡️転職などによる就労条件の改善による本業での収入アップを見込む方が幸福度が上がる可能性あり

 📌収入目的以外の副業で、副業を持てない状況では人々の幸福感を低下させ、実際に副業を持つことで解消される。
➡️本業の満足度が低い場合もある。副業を行うことが幸福度の向上につながる。


副業したいと思った時に考えるべきこと


📍なぜ副業をしたいのか?
 📌収入目的?
 📌本業のスキルアップ?
 📌転職や企業の準備?
 📌趣味の延長?

📍あなたにとって副業がどういう意味を持つのか?
 📌本業の収入が少ない•••①
 📌本業、転職、起業により希望の仕事につきたい•••②
 📌本業がつまらないから、副業で自分のやりたいことをしたい•••③
 📌本業もプライベートも充実したい•••④


②や④の方は、副業をすることで、より生活の満足度が上がりそうですね❣️

①や③の場合は、
✅今の職場
✅今の部署
✅今の労働条件など
本業の働き方についても一度振り返った上で、副業という選択肢を選ぶのか、(選ばざるを得ないのかも含め)を考えた方が、より自分自身の満足度が高い選択肢を見つけられるかもしれません。
 

一言で副業といっても、
副業をしようと思う人の背景には
色んな事情、背景があると思う。
自分自身の思いに向き合い
より満足、幸福を感じられる
方向を導き出すためにも

自分が副業で得たいものは何か?
ということを
いま一度しっかり掘り下げで考えてみるのも
いいのかもしれません。

今日も読んでいただきありがとうございました!
素晴らしい1日をお過ごしください。







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