見出し画像

ワーク・ライフ・バランス? ライフ・ワーク・バランス?

こんにちは。カウンセラーの市岡です。

ワーク・ライフ・バランスという言葉を聞くようになって久しいですが、個人的にはライフ・ワーク・バランスのほうがしっくりきます。

そんなことを意識しだしたのは15年位前、私がまだめちゃくちゃ忙しかった、30歳くらいの頃です。

あの頃は忙しさと充実度というのを勘違いしていた節はありますが、こんな働き方を40代になっても続けられないよね…と漠然と思っていました。

とはいえ、どうこの忙しさのスピードを止めていいのかもわからず、ジタバタジタバタしていた日々でした。

仕事を中心に日常が組み立てられていると、仕事のスピードや量を加速させることは簡単だけど、減速させることって本当に難しいものです。

もちろん、生活もあるから仕事しないわけにはいかないのですし、やっぱり、仕事って面白いですから。そんなこともあって、本当に減速できなかったんです。なので、バランスもへったくれもありません(笑)

それどころかワーク・ライフ・バランスを意識すればするほど、ワークの比重が増えていくという…。

どうしたもんかなぁと思いながら、ある時、ふと、ワークとライフの順番を変えて紙に書いてみました。(単に間違えただけとも言います)

ライフ・ワーク・バランス。

あっ!と思ったのを今でも覚えています。

そんなこと当たり前じゃん!と思われる方もいるかもしれませんが、

「人生の中での仕事の位置づけ」

そんな風に考えることができた初めての時でした。

そんな気づきがあったとはいえ、そう簡単に実生活で切り替えることができたわけじゃありません。やっぱり試行錯誤です(笑)

ただ、とにかく時間が足りない毎日でしたので、それ以上何かを足すことはできません。とりあえず、「やめる」という作業を細かくしていきました。

仕事上ではなかなか難しいですが、日常においてはひとまず「めんどくさい」と思うことはやらないことに決めたのです。

やってみて、「めんどくさい」って思うことってやらなくても平気でした(笑)

仕事では、そういうわけにはいかないので、「時間(正確には時刻)」に気を付けるようにしました。その中でも

・どれくらいの時間でできるのかを知る
・時刻で区切る(自分の感情とは別に)

この2つは大きな効果があったように思います。

ひとつは自分の思う時間のかかり具合と、実際に使う時間に結構差があったことです。それによって、時間内終わらないという現象が起きて、その後に猛烈なしわ寄せがきていたということ。

自分の想定の時間と実際の時間の差が減るだけでも時間に余裕が出てきました。

そして時刻で区切るということ。私たちは時間というより時刻とともに生きています。そしてそれは1日24時間しかないというのが事実です。(その頃は本当は1日が48時間くらいあればいいのにって思っていましたが…)

不思議なことに(その頃の私には不思議でした)時刻できちんと仕事を区切るだけで、残業が激減したのです。

要はこういうことです。忙しい日々で、予定もぎっしり。何かあるといけないから、とにかくできることは先に、先にとやっていたわけです。当然、いくらやっても仕事に終わりはありません。

時刻を気にするようになってから、時間はかかりましたが、明日でいいことは明日でいいじゃん。そんな風に思えるようようになってきました。

他にも細かいことはあるのですが、「時間がない」というのは、物理的な要因もさることながら、心理的な要因もかなり大きいということです。

余計な心配から、今、やらなくていいことまでやってしまっている。
何となくで必要のないことをやっている。
隙間時間を無駄にしている。

などなど、見直すことができる点はこまごまとたくさんあります。

さて、まあまあな時間はかかりましたが45歳の今、私の仕事や人生に対する意識は随分とシフトチェンジしてきました。

若いころは一点豪華主義というか、サーロインステーキ丼を追い求める感じです。いまは、一個一個は地味ですが、彩り幕の内弁当という感じです。

↑↑↑ わかりにくい説明ですが(笑)

仕事も、大学院での学びも、趣味のプロレスも、パンクも、梵字の習字も、農業も家族も、友人も、ちょっとずつ、無理なく気持ちのいい感じで私の人生を構成してくれています。
(あっ、あとは人生のパートナーだな)

ライフ・ワーク・バランス。
私はこの感覚でこれからもバランスをとっていきたいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?