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女性活躍推進、いままでとこれから【前編】

こんにちは。セプテーニグループnote編集部です。

女性活躍推進と差別・ハラスメント対策、大きく2つの取り組みが推進されているセプテーニグループのダイバーシティ&インクルージョン。

今回は女性活躍推進の責任者である遠藤さんに、これまでどのような取り組みを通じてどのような成果が出たのか、そしてこれからの女性活躍推進で何を目指していくのかをお伺いしてきました!ぜひご覧ください。

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遠藤さん
2004年セプテーニに中途入社。営業、クリエイティブ部門の責任者を経て人材開発責任者として従事。2018年Septeni Japan取締役に就任。CSR委員会女性活躍推進分科会責任者、hug-kumi(はぐくみ)委員会副委員長。

─ セプテーニグループの女性管理職比率、21.9%まで上がったんですね!

そうなんですよ。2015年は10.9%でしたから、ここ数年でかなり上昇しましたね。

グラフ

─ 特に2018年から2019年にかけての伸びが大きいですね。何か特別な取り組みを行ったんでしょうか?

いいえ。これまで取り組んできたことが少しずつ数字に現れてきている状況ですね。

ちなみにこの結果もひとつの後押しとなって、女性活躍推進の象徴的な取り組みが最終回を迎えることになったんです。

─ 象徴的な取り組み・・・?

WOMAN賞です。

─ すいません、まずはWOMAN賞について、詳しく教えていただいてもいいですか?

WOMAN賞は、2012年にスタートした社内アワードです。

2012年当時のセプテーニグループ、特にインターネット広告を扱うセプテーニには非常にハードな働き方をするメンバーが多く、女性社員から「この会社で働きながら結婚・出産するイメージが持てない」という声が多く上がっていました。

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実際、今のように「成果と時短の両立」という考え方は浸透しておらず、フレックスタイム制度は導入前、パパ社員は一定数いるものの、ママ社員はかなりのマイノリティ、そんな状況だったと思います。

画一的な働き方で成果を出してきた一方、組織の拡大や社員のライフステージの変化などによって、社員全員が同じ働き方をすることに限界が見えてきたタイミングでした。

課題を感じるメンバーを募ってhug-kumi(はぐくみ)委員会を立ち上げたのも、2012年です。なのでWOMAN賞は、hug-kumi委員会の発足当初から続いてきた施策ですね。

─ なるほど。ちなみにWOMAN賞設立の狙いは何だったんでしょうか?

大きく2つあります。

一つ目は、「女性の活躍を推進していきますよ!」という会社としての意思表明、WOMAN賞を女性活躍推進のシンボルのような存在にすることです。

二つ目は、女性社員にスポットを当てることです。

セプテーニでは10年以上「7star賞」というアワードを続けていますが、WOMAN賞が設立された頃は、このアワードを受賞し称賛されるのは、前述の画一的な働き方で成果を出した男性メンバーがほとんどでした。

でも会社としてはそうではない形で成果を出している女性社員も称賛したいと考えていて。それで「仕事とプライベートを両立」している女性社員を称えるアワードを設立しました。

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─ なぜ仕事での成果だけでなく、プライベートとの両立を含めた賞にしたんですか?

このアワードを企画したとき、女性活躍推進を進める上でどのような女性社員を称賛するのが良いのか、hug-kumi委員会でかなり議論しました。「成果をあげている女性」では、7star賞の女性版でしかありません。

ライフイベントによって働き方が変わることの多い女性だからこそ、仕事とプライベートを自律的にコントロールしながら活躍している、そのさまを称えるのが良いのではないかと考えたんですよね。

人によってタイミングによって、プライベート多めのスタイルもあるかもしれませんし、逆もあっていいだろう、ということで「仕事とプライベートを両立し、イキイキと働いている女性」を選定基準としました。

─ なるほど。あれ、このアワードが終了したということは、女性活躍推進は終了ということですか・・?

とんでもない!

いまも、しっかり女性活躍推進に取り組んでいます。ただ、嬉しいことに、WOMAN賞設立の理由のうちの一つ、課題部分をクリアすることができたんですよ。

2012年以降、セプテーニグループでは女性活躍推進に関するさまざまな取り組みを展開しました。外部講師を招いて課題解決力やリーダーシップを身につける女性リーダー育成塾は、のべ100名以上の女性が受講してくれて、卒業生たちはさまざまな分野で活躍しています。

ベビーシッター利用助成制度は、費用の7割を会社が負担することもあって、お子さんのいる社員の仕事と育児の両立には欠かせない制度になっています。

ちょっと話が逸れますけど、セプテーニグループのベビーシッター制度は、利用時の上司の許可不要、業務外の利用もOKにしています。性善説で、あなたのパフォーマンスを上げるために使ってね、何か問題が発生したらルールを整えようね、と。

そして特に問題は起きずにこの制度が続いている。これは他社さんにお話すると驚かれるポイントですね。

─ たしかに、事前許可が必要な会社さん多そうですね。

そのようですね。

それから、フレックスタイム制度が導入された後は、育休復帰時にフルタイム勤務を選択する女性が非常に増えました。これらをはじめとする様々な取り組みの結果、7star賞の女性ノミネート(※)率が、飛躍的に向上したんです。

(※)7star賞、WOMAN賞とも、全社員の投票によって選出されたノミネート者が事前に発表され、その後キックオフで受賞者が表彰される。

▼7star賞、ノミネート者における女性比率(%)

図4


─ 女性のノミネート率、かなり上がっていますね!そういえば既婚女性もノミネートされるようになった気がします。

そうなんです。ちなみに2019年にWOMAN賞にノミネートされた4名は全員、7star賞の各部門にノミネートされていました。

男女とも、自分らしい働き方で成果を出している社員がノミネートされ受賞するようになったということで、とても喜ばしいんですけど。

一方で、WOMAN賞の意義は薄れてきたんですよね。

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─ 女性活躍推進が大きく進捗したからこそ、ですね。

そうです。

いままでお話してきたような状況をふまえ、各所と議論を重ねてWOMAN賞は終了することになりました。

でもこのアワードの終了は、女性活躍推進が次のステージにステップアップすることのポジティブな象徴、僕はそう考えています。

#セプテーニグループ #ダイバーシティアンドインクルージョン #女性活躍推進