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【美術館訪問】ムットーニワールド カラクリシアターⅤ


チラシ サーカス

ムーディーなライティングのなか、ブランコで空中を舞う美女に色めき立つのは洋服をきた鰯のお客様。
その広告ビジュアルとタイトルは異国感とファンタジーが融合した見過ごせない世界観でした。

チラウラ

掲載されている写真はどれも何処かの遠い国をモチーフにした作品で、しょう油の香りが漂いそうな和の作風は見当たらない。おそらくはタイトルの「ムットーニ」が作者さんのご氏名なのでしょう。聞き慣れない名前に何も想像出来やしない。しかし作品の写真はどれもとても長月好み。心臓にハートの矢をバンバン放って来ます。この世界観を造り出すのはどこの国のアーティストかしら。ん?

芸名でしたかやだもう早く言ってよ
黒船に乗っていたのはまさかのジャパニーズ。そんなインプレッションです。
意表は突かれましたが、そうと知ってもしょう油臭さを感じない。何人でも関係ない。この異国テイストを生で鑑賞したい。
と言う事で行ってきました八王子市夢美術館さん
相変わらず我が家からは少し遠いかな。
前回の訪問は23年5月。初訪問でミュシャ展でした↓今回で2度目の訪問です。

人形が苦手という方は一定数居られる様ですが長月は好きです。
とはいえ、お人形は高価ですし手入れも飾り場所の確保も必要です。
8畳弱のワンルームに飾る余裕スペース無し
そもそも高価な置物を買う財布の余裕無し
だが洗濯物を取り込む際に棚の上の物に当てて落下させるガサツさは有り
と言う事で相性が悪すぎて単にディスプレイ物全般と縁遠いのです。だからこそこういった展示で大いに楽しみたい。
さて、残念ながら撮影は全てNGでしたので以下感想文になります。

エントランスに歴代のポスターが

今回のタイトルに「Ⅴ」と付いているのは5回目だからです。八王子市夢美術館さんではこのムットーニワールドはシリーズ化されているみたいです。今後にも期待出来ますね。相変わらず無知な長月は5回目の今回初めて知り、赴いた訳です。

クシャクシャ 笑

受付けにてチケット購入後、上の案内を頂けます。
「カラクリ」の名の如く、機械仕掛けの作品達は当然動いてみせてくれるのです。
タイムテーブルの通り、基本的に展示の順に電源が入って行き、終わると隣の作品が動き出します。

↑一番初めに展示されている「アナザーウィング」という作品です。
掴みはOKと言わんばかりに一気にムットーニワールドへ誘われます。
撮影NGなのでこの画像は購入したポストカードです。ラスボスの如く最終形態の図になります。
この図になるまでにたくさんのカラクリモーションを経ているのです。

もうね、言葉で説明しても伝わらないのではっきり言って「とにかく観に行って」としか言えません。
美しい音楽と共に動き出し、下に隠れていた仕掛けが上昇しながら次々出てきたり、輝きだしたり、まわりだしたり。
おもちゃというには高等すぎるけれど、アンティークな仕掛けは最先端のものではない故の味わい深さがあり逆に魅力的。仕掛けの発動音の「キリキリ、ギギギ」という音も一部の要素として楽しめてしまう。
大体のカラクリは音楽と共に動くのですが、作品に合わせたノスタルジックな曲、ムーディーでアダルトテイストな曲やサルサ調など演出になくてはならない重要な要素です。

余談ですが音楽に疎い長月がサルサなんてジャンルは直ぐにピンと来ません。カルディに流れているボーカルが入った情熱的な曲分かりますか。あの曲調の曲が多かったのでまんま「カルディに流れてる情熱的な曲」で検索かけたらサルサって出てきました。あっぱれインターネット。

長月ペディア
購入したポストカード
ヘル·パラダイス

後ろのガイコツも相まってタツ◯コプロを思い起こさせるディーバ

ジャングル·パラダイス

一番賑やかだったかも

カンターテ·ドミノ

長月はパイプオルガンの音色が大好きです。勿論流れる音楽はパイプオルガンの演奏でした。

サテライト·キャバレー

今回の中では大きい作品でした。

夢美術館さんの刊行誌。ムットーニ氏のインタビューが

作品は5〜60センチメートルくらいの大きさが多く、覗く様に、窺う様に鑑賞します。
【ボックス·シアター】と呼ばれるこの形態。
小さな世界だけれど、カチリと電源が入ればたちまち別世界にトリップ。
人形の表情は変わらないし大きなアクションもないけれど、彼らの見ているものや心情を何と無く察して感情移入。歌の歌詞が分からなくてもセリフがなくても見入ってしまいます。
逆にただただ世界観と演出が美しく、何も考えずにうっとりと鑑賞出来る作品もあります。
ひとつの作品のショータイムはおよそ5分程度。
なので全て完全制覇するとなると多分2時間半〜3時間近く掛りそう。長月は9割制覇して2時間くらいでした。

小さいと
侮るなかれ
ボックスシアター(字余り)

思わず一句
このコンパクトなルックスから生み出されるエンターテインメント感。ワクワクしながら安心感もある大きすぎないエネルギーがいいんだきっと。
とても楽しませて頂きました。

鑑賞後、スタバで余韻に浸りながらティータイムを決め込んでいると隣の席の女子2人がヘアカラーやネイル、映えスイーツの話に華を咲かせておる。
「ウンウン、20代くらいだとそういうのが楽しいわよね。でもムットーニなんてどう?今観てきたんだけどすごく良かったのよ。ここからも近いしオススメよ。自信を持って楽しさを保証するわ」
なんて欧米ナイズに薦めてしまいたくなる。
流石に言いませんでしたが(白目)我慢した分ここで言いますよ。
ボックス·シアターは体験型のパフォーミングアーツだと思います。是非観て聴いて実物のエネルギーを味わって頂きたい。
3月24日(日)まで。あと少しで終了です。

ムットーニワールドカラクリシアターⅤ

読んで頂きありがとうございました。長月✨

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