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日本の歴史から探すジャグリング

もうすぐ12月24日ですね。
24日といえば......あの日ですよね? そう......

三重県桑名市で伊勢大神楽が観られる日です!

初めに 伊勢大神楽について

......ん? 何それという方はとりあえずこちらをご覧ください!

こんな感じで日本各地を渡り歩いて獅子舞や放下芸を披露されている方達がいるんです!

※放下芸とは、昔の日本で行われていた、ジャグリングのようなパフォーマンスの一種です。またいつか詳しく解説します!

もし興味がある方は12月24日に桑名市の増田神社という場所までお越しください!
詳しくはこちらをご覧ください!

伊勢大神楽については、語るだけで何日もかかるため、また追々解説するとしまして......今回は伊勢大神楽のように、日本の歴史からジャグリング的な営みを探してきたので、それらについて軽〜く紹介するだけにしたいと思います!

1.お手玉

まずは、みなさんが知ってるようでおそらく知らないお手玉についてです。

みなさんは、お手玉とボールジャグリングの違いを聞かれたら何と答えますか?

僕は高校生の頃それを聞かれ、こう答えました。

「カスケードを基本に様々な技があるのがジャグリングで、ジャグリングにおけるシャワーの投げ方をするのがお手玉だよ」

実はこれ、大きな間違いなんです。

その発言をして数年経ってから、お手玉にもカスケードと同じ軌道の技があることを僕は知りました。

というわけで、お手玉とは何か、部分的にですが解説して行きます!

・大きさ、重さ、素材

まずはこちらをご覧ください。

第3条
 お手玉は、4.5cm×9.0cmの布4枚で作った座布団型で、中身は小豆、重さは40gを原則とする。
 ただし、俵型、まくら型、かます型で、中身は数珠玉やペレットなどでもよい。また、重さは35gから45gの範囲内であれば使用を認める。

日本のお手玉の会「お手玉遊び競技・審判規則」より

お手玉は、使用するお手玉について、こんなにもしっかりしたルールが決められているんです!

日本のお手玉の会が、お手玉普及のために定めた物だと思いますが、ここまで道具の基準が決まっているというのが驚きでした。

・始まりは作ることから

ナランハさんやラッドファクターさんといった道具を購入できる場所があるため、我々ジャグラーのほとんどは入手してからが道具との関係性の始まりな気がします。

しかし、お手玉は元々自分で作ることから始めるのが一般的だったようです。
そしてそれには意味がありました。

まず、布を糸で縫い合わせるという工程には「裁縫の能力を養う」という意味がありました。
お手玉が昔の日本では「女の子の遊び」とされていたのには、そんな理由があるのかもしれませんね。

そして作り方や遊び方を伝えると共に、昔話などを孫に伝えるといった「世代間のコミュニケーションの場」になっていたということです。

家族間での交流の場の一つとして、お手玉が一役かっていたということなんでしょうね。
今では海外でも普及活動が行われており、国際交流にも繋がっているそうです。

・遊びの基本

実はお手玉には、大きく分けて2つの遊び方があります。

一つ目が「投げ玉」です
これは、複数のお手玉を投げ上げる方法です。
我々がイメージするお手玉はこっちでしょうね。

ちなみに、お手玉の世界では投げ上げることを「ゆり上げる」と言うそうです。
方言なんでしょうか? それとも昔の言葉?
また調べてみようと思います。

そしてもう一つが「寄せ玉」です。
これは、親玉と呼ばれるひとつのお手玉を投げている間に、床に撒いた奇数個のお手玉を寄せ集めたり、手でトンネルを作ってくぐらせたりするものだそうです。

いまいちイメージが難しいかもしれないので動画を見つけてきました!
こんな感じのようです!

他にもYouTubeに動画があったので、気になる方は是非調べてみてください!

・伝承遊びとしての側面

伝承遊びというのは、凧やけん玉、コマ回しのような昔から行われてきた遊びのことですね。

要するに、お手玉は日本の歴史の中で築かれてきた文化であり、昔の人々の暮らしと根強い関係があるということですね。

その根強さを感じさせる情報が二つあります。

一つは、記録にある中で日本最古とされるお手玉は聖徳太子の物であるということ。

もう一つは、皇室で最初に与えられる玩具の一つであるということです。

競技としてのお手玉は「礼に始まり、礼に終わる」という、武道や茶道などにも通じることが求められており、それにより精神的な鍛錬を行うことを目的にお手玉が使われているそうです。

この二つだけでも、お手玉という遊びの歴史の深さが伺えると思います。

ここで紹介したことはお手玉の一部でしかありませんが、少しでも日本のジャグラーがお手玉について知っていただけると良いなと思い、紹介させていただきました!

もっと知りたいという方は是非「日本のお手玉の会」のホームページで色々調べてみてくださいね!


2、ディアボロ

さて、長くなっているかもですがもう一つ日本の歴史からジャグリングを見つけてきました。

それは......ディアボロです!

今、「そんなに歴史あるの?」と思いませんでした? 実はかなりの歴史がある道具なんです!

・歴史

まず、昔のディアボロは「輪鼓(りゅうご)」と呼ばれていたみたいです。

その形が楽器の鼓にそっくりなことから名付けられたそうですね。

調べていると「立鼓」という表記もありましたが、深掘りはできていないのでまた調べてみます。

そんな輪鼓ですが、平安時代に中国からやってきて、鎌倉時代くらいには大衆に普及、室町時代には専門の業師もいたそうですが、江戸時代には衰退してしまったそうです。

その後、明治時代に「デアボロ」という名で定着して、再び人気に! 同時期にはヨーロッパにも渡り、世界中で大人気だったそうです。

以上のことから、すごく歴史のある道具であることがわかっていただけたかと思います!

・家紋

そんな歴史ある道具「輪鼓」ですが、実は家紋にもなっているんです!

......どういうこと!? ってなった方がいると思うのでとりあえずご覧ください!

すごく種類が多い!!

家紋になっていることも驚きですが、その豊富な種類にも驚かされましたね!

まあ、家紋を調べてみると色々な種類があることは知っていたのですが、輪鼓紋もその例に漏れず種類が多くて感動しました!

家紋には色々意味があると思うのですが、輪鼓紋には、どのような意味が込められているんでしょうね! わかったらまた報告しようと思います!

丹羽内藤氏という一族の家紋として有名らしいですが、長くなりそうなので解説はまたの機会に。

というか一番シンプルな輪鼓紋ってどこかで見たことが......どこだろ?

最後に

いかがでしたか?

日本の歴史の中に、ジャグリング的営みが隠れていることがわかっていただけたかと思います。

今回は三つだけの紹介でしたが、実はまだまだ日本とジャグリングには面白いお話がたくさんあるんです!

これから少しずつ僕がジャグリングの歴史などについて調べたことを、まとめていくつもりですので、是非次回の記事をお待ちいただけたらと思います!

拙い文章だったと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございました!

またどこかでお会いするまで、良きジャグリングライフを!

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