見出し画像

うつ病完治への道(2)〜予兆〜

僕の仕事はいわゆる「IT土方」

海外を含め全国各地の工場を飛び回る日々で、地元に戻る日の方が少ないぐらいでした。

会社に戻ると空席が目立ち、それが有給休暇なのか、出張で不在なのかがわかりません。

労働環境も大変劣悪で、残業200時間超えはザラでした。

時計が「2時」を指していた場合、それが昼の2時か夜中の2時かも分かりませんでした。


ある日、交代でホテルに戻って休むことになり、丁度飯を買いに出たタイミングでトラブルが発生し、連絡が付かず怒鳴らこともありました。

当時は携帯電話もありません。


会社からはいつも「1週間ほど行ってくれないか」と言われるのですが、それが2週間になり、1ヶ月、しまいには「帰れると思ってるのか!」が普通でした。


希薄な人間関係、劣悪な労働環境で入社間もなく不眠症を発症、出張から戻るとかかりつけ医で眠剤をたっぷり処方してもらうことが習慣となっていました。


当時飲んでいたのが「ジアパックス錠」


これが大変良く効いて、人生で初めて飲んだ向精神薬でした。入社後間もない21か22歳頃、今から30年少し昔の話です。


当時は「この薬を飲めば良く眠れる、大変便利で手放せない薬」ぐらいにしか思っていませんでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?