趣味でお金を稼げるようになった話
私の趣味はランニングと登山です。
普通、趣味にはお金がかかります。
しかしここ最近のわたしは、趣味でお金がかからなくなりました。
それどころか大変にありがたい話なのですが、逆にこれらの趣味でお金を稼げるようになったのです。
もちろん大金を稼いでいるというわけではありません、しかし少なくともここ半年くらいは趣味でお金が増えることがあっても減るということはなくなりました。
これはフリーランスでWebデザイナーを細々と営んでいる自分にとっては、とてつもなくありがたいことなのです。
単純にお金が増えるのはもちろんありがたいのですが、それにプラスして「自己肯定感」という観点で自分にとってはとても重要なのです。
趣味を再開した話
というのも、
実はわたしは2年程前にうつ病を患ってしまい、それにより10年以上勤めていた会社を辞めざる負えなくなりました。
うつ病のキッカケとなった職場では辞職する直前までの1年半、ほとんど休みなしで毎日終電になるまで働いていました。
当時管理職となったわたしは、もともと好きだったランニングや登山をする時間はまったく持てなくなっていました。
休みの日もひとりでオフィスに行き、いつ終わるとも知れない膨大なタスクに日々忙殺されていました。
せっかく休日出勤しても、朝一でクレームの電話を受けてしまい、ほとんど何も仕事が進まないままオフィスでひとり頭を抱えていたこともありました。
そんなある日、心と体に限界を感じた私は、以前から異変を感じていた妻の強い薦めもあり、近所のメンタルヘルスに駆け込みました。
お医者様から言われた一言は「あなたは典型的なうつ病です、すぐ休業してください。」とのことでした。
いろいろあって結局、休業ではなく退職という道を選んだ私は、なんとか仕事のプレッシャーからは離れることができたました。
仕事を辞めてしばらくの間、病院に通うこと以外は家から出ることが出来なかったのですが、妻の協力もあり少しずつ心の病から回復することが出来ました。
そして、その過程で昔から好きだったランニングを再開できるようにまでなったのです。
趣味に救われた話
再び走ることができるようになったわたしは、毎朝仕事に向かう妻に駅までつきそい、そのまま1人近所の多摩川の土手を何時間も走り続ける日々を過ごしていました。
季節は春。
私は暖かい風に吹かれて体から喜びの感情が溢れてくるのを感じました。
毎日走れる距離は少しづつ伸びていき、その過程でしばらくのあいだ失っていた食欲も回復していきました。
私はランニングという趣味のおかげで、再び生きる気力を取り戻すことが出来たのです。
そんなある日、いつものランニングコースの多摩川の背景に、かつて元気だったころ足繁く通っていた丹沢の山々が目に飛び込んできました。
神経症になると視界が狭まると何かの記事で読んだことがあります。
うつ病が改善したことで視野が広まったのか、それらの山々の姿が再び私の視界に入ったのです。
そういえば病にかかる以前は、休日になる1人でよく山登りに行っていたことをふと思い出しました。
そして、私はかつて親しんでいた山の森や川、野生の動物たちが急に恋しくなってしまったのです。
いてもたってもいられないような、衝動のようなものに駆られた私は、そのあと登山の趣味も再開することになったのです。
病み上がりのボーっとした頭で、急に山登りを再開したせいで、遭難しかけたりもしてしまいました。
しかしとりあえずこれら2つの趣味を復活させたことで、当時の私はどんどん元気になっていったのでした。
少し長くなってしまったので、続きは次回とさせていただきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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