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「ピクニック=インスタ映え」。たとえばそんな捉え方をやめ、いろんな側面から見ればもっと世界は、おもしろくなる!-片山浩一さんインタビュー【受講生課題記事】

※こちらはco-ba school「ライティング基礎ワークショップ」の受講生が、課題として作成したインタビュー記事です。

「表面的に捉えられている物事のイメージを別の回路から伝えたい。そうすることによって、世界ってもっとおもしろいんだよって、伝えたいんです」
そう語るのは、建築関係の会社に勤める片山さん。物事のイメージを別の回路から知ることと世界のおもしろさってどう繋がるの?そもそもイメージの別の回路って何?――頭の中にたくさんのはてなマーク、そして胸には大きな好奇心を抱えながら、片山さんに根ほり葉ほりお聞きしました。

―片山さんが物事のイメージを別の回路から伝えたい、と思ったきっかけは何なんでしょうか?

片山さん:学生時代に西洋建築史を学んだ経験から、物事の歴史や文脈を知るのが好きになりました。何事においても、なぜそれが出来上がったのか、流行ったのか、という文脈を知ることによって、物事の新しい面が見えてきて、楽しくなると思うんです。
そこから、物事を表面的に捉えるのではなく、多方面から見てみることによって、新しい楽しみ方が増えるんじゃないか、と考えるようになりました。

でも今の世の中は情報が溢れかえっていて、実際に見たことがなくても見た気になるし、やったことがなくてもやった気になってしまう人が多い。だから、一つのことを深く、多面的に知ろうとする人が少なくなっているような気がします。それがすごくもったいないと思っていて。そこで、別の回路から伝えて、新しい楽しみ方を提案する――そんなことがしたいなと思い始めました。

―なるほど。具体的に、片山さんが「これ、別の回路を知ったらみんなもっと楽しめるのにな」と思うことって何かありますか?

片山さん:たとえば、ピクニックですね。
今は「ピクニック=インスタ映え」という表面的な捉え方をされてしまいがちです。でもピクニック一つとっても、公園のあり方や、コミュニケーションの形、対話的な場に対して共話的な場をつくる、といったいろんな側面から語ることが可能なんです。語り方によってピクニックの意味合いも全然変わってくるし、楽しみ方も2倍、3倍になるんですよ。
ちなみに僕はピクニックが大好きで、「京王線ピクニッククラブ」という、ピクニックを楽しむ団体で副代表を務めていたりします(笑)

―なるほど!私も、ピクニックにそんな多様な捉え方があるとは知りませんでした。

片山さん:そうですよね。こういう風に、表面的に捉えられてしまっている物事の別の回路を伝えて、世界ってもっと楽しいんだよ!と、提案していけたらいいなと思います。

―とても素敵だと思います!他にはどんな物事の別の回路を伝えていきたいんでしょうか?

片山さん:「今は多くの人に気付かれていないし、語られていないけど、豊かさがあるもの」ですね。具体的には、ピクニックに加えて、公園をはじめとした公共空間や屋上について、そのおもしろさをお伝えできればと思っています。

―公園や屋上の別の回路!とっても気になります。今から片山さんが書く記事が楽しみです。では、そんな別の回路を伝える手段として、「書く」ことを選んだ理由は何なんでしょうか?

片山さん:言葉で語ることが、一番はじめにくる表現の仕方だと思ったからです。モノやハコを作るよりも、時間がかからないので。それでいて、影響力がありますよね。僕自身、本や誰かの言葉からたくさんの影響を受けました。なので僕も書くことからやってみよう、と。

―今後の展望などあれば、教えてください。
片山さん:まずは先ほど挙げたような、自分が「おもしろい」と思っているものについて、書いていこうと思います。でもゆくゆくは、自分がおもしろいと思ってる人にインタビューをして、その人が「おもしろい」と思っているものの良さを、その人に存分に語ってもらうような記事を書きたいです。
加えて、「日常と非日常」の外側にある超日常(仮)、というテーマも書きたいと思っています。でもそれについては話すと長くなってしまうので、また次の機会に(笑)

(インタビュー・文/高野優海)

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