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<戦時下の一品>ー逸品?珍品?皆さんでご判断を

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収蔵品の中から、特別に紹介したい収蔵品を「戦時下の一品」として紹介していきます。過去のnoteに取り上げたものでも、あらためて「一品」に絞って紹介させていただいたり、分からないこ…
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記事一覧

<戦時下の一品> 軍事柄の食器 

 戦争中とは限らず製造されたものと思われますが、いちおう、戦時体制下でのお品ということで…

<戦時下の一品> 出征、戦死の門標

 いつごろから始まった風習かは分かりませんが、戦争に兵隊を出している家には、地元の在郷軍…

<戦時下の一品> 防空用鼻緒

 表題写真でも表題でも、何のことやら、とお感じになられる方が多いと思います。下駄の鼻緒な…

<戦時下の一品> 軍人五箇条の杯

 こちら、軍人が天皇のためにあるべき姿を示すため、1882(明治15)年1月4日に下賜した勅諭…

<戦時下の一品> 慰問袋

 前線に出ている兵隊に、せめて何か送って感謝を示すーということで奨励されたのが「慰問袋」…

<戦時下の一品> 千人針の腹巻

 戦場へ出向く兵士に対して「無事で帰ってきてください」とは直接言えないのが戦時下。慰問の…

<戦時下の一品> チョキンアソビ

 こちら、おそらく日中戦争当時に作られたとみられる玩具「チョキンアソビ」です。これでそろっているかどうかは不明ですが、ふつうならこうしたおもちゃのお金を使ってやるのは「買い物ごっこ」とかだと思うのですが、誰が何と言おうと、これは「チョキンアソビ」なのです!  まず、このおもちゃの表題、郵便局の絵があり、少女はパンパンの「貯金袋」を持っています。もしかすると、郵便局が販促、というか貯金促進のためにつくったノベルティーグッズかもしれません。  お金はすべてお札で「少国民銀行」

<戦時下の一品> 国策栄養食製器

 こちらの品は、本体、箱、レシピ集の栞(演説付き)をまとめて入手いたしました。製造年は特…

<戦時下の一品> 勤労報国うちわ

 先日、さまざまな商店の軍の御威光を利用するようなうちわを紹介しましたが、これはまさに、…

<戦時下の一品> 御下賜繃帯

 「御賜のタバコ」は、戦場で功労のあった兵士らに配られて割合よく知られています。こちらは…

<戦時下の一品> 黒い牛乳瓶

 本来、透明な牛乳瓶が、透明なガラスをつくる材料不足から、さまざまな色のガラスくずで作ら…

<戦時下の一品> 片面刷り往復はがき

 いまや、郵便自体出す機会が減ってきているので、この「片面刷り往復はがき」も、どこがおか…

<戦時下の一品> 川原式防空カバー

 防空演習が1928(昭和3)年の大阪を皮切りに各地で行われるようになりますが、いすれも夜間…

<戦時下の一品> 第二国民兵の遺書

 大日本帝国憲法では、兵役の義務が臣民に定められていて、男子は17歳になると自動的に第二国民兵となり、徴兵検査で体格などが適格ではないとされて「丙種」となると、第二国民兵に所属することになりました。  では、第二国民兵とは。松本連隊区司令部が徴兵検査にあたって対象者に渡した説明文が分かりやすいので、そちらをごらんいただきます。  甲種、乙種だと現役兵やその補充兵になりますが、丙種はいずれにも服することができないとしつつ「丙種合格者は第二国民兵役に服するので平時には軍務に服す