0506

私には叔母も叔父も従兄弟も一人しかいません。

それは母がシングルマザーだからなのですが、
どうもこの従兄弟一家は気が利かない。空気が読めない。

HSPの私は気がつかなくて良いところにまで気が回り、
考えなくて良いところまで予想してしまう正直めんどくさいタチではあります。

だからこそ、空気が読めなくて、鈍感な人が羨ましくて仕方がないのです。

なんて生きやすそうなのだろうと。


私の叔母と従兄弟は私が幼少の頃から、よく家に来ていました。

今も週に一回、来ることになっています。
というのも、今の名目は叔母の実母、私の祖母を手伝うため。

だけど、していることといえば、昼食を買ってきて一緒に食べるくらいです。

祖母にとって長女である叔母は、一度嫁に出した娘なので、
家に来るときはお客様なのです。

手伝いに来ているはずなのに、昼食のお茶出しから、夕飯前のおやつの準備、夕飯を従兄弟家族の分まで大量に作って持たせたり、うちで食べさせたりという状態に。

叔母は、それを手伝おうか、とか、私がやろうか、なんて言いません。

祖母は祖母で、叔母が来ている1日中、一生懸命家事をします。

何度も言いますが、叔母は祖母の手伝いに来ているはずなのです。

そして祖母は体力と気力を使い果たし、片付けもままならないまま不機嫌になります。


手伝いに来ているのに、むしろ普段より気合を入れて家事をして限界になり不機嫌になる祖母と、それを止めずに違和感も感じていない叔母。

驚くべきことに、叔母は祖母が疲れて不機嫌になっていることすらも気づかない、
祖母がキッチンに立っていても、手伝おうかなという気はサラサラない、
挙句の果てに食事中にお茶のおかわりある?と祖母に注がせるくらい。

祖母も祖母で、叔母はお客さまだから仕方ないと動きます。

そして不機嫌な祖母を置いて自分はさっさと自宅に帰ります。

不機嫌な祖母を見ながら、逃げる場所があるというのはいいなあ、
空気が読めないというのは羨ましいなあといつも思います。

叔母は決して性格は悪くないのですが、
気が利かないというか空気が読めないのが本当に玉に瑕です。


そしてこういう状況に、毎週毎週陥るので、
最初は放っておいたものの、
私も流石に家事を手伝い始めました。

すると、私は一緒に暮らす身内でお客様ではないので、
祖母も自分でしたほうが効率が良い些細なことまで、私に命令します。

そして気付いた時には、私以外みんな食卓についているのです。

私に指示をたくさん出して、祖母はさっさと食卓について晩酌を始めるのです。

そしてアルコールが飲めない私をよそに祖父母、叔母、従兄弟でビールの飲み比べを始めました。

私はまだキッチンにいました。

食卓について、
飲み物を一口と思いましたが、祖母たちは自分達のお酒だけ用意してました。
また、自分の飲み物を作りにキッチンへ立つ私。

正直、叔母の空気の読めなさは祖父母の両方から受け継いだものです。
このメンバーといると誰も私のことなど気を使ってくれません。

なのに、私だけ勝手に自分の意思とは裏腹に脳が心に指示を出します。
気を遣え、空気を読めと。

虚しく、自分が情けなくなりました。


前に、ある女優の方が仰っていました。
人は期待していたからこそ、残念に思うのだと。

私はこの人たちに微塵でも、期待をするから、
残念に思い虚しくなるのだろうと思いました。

そして周りが見えない性格というものは羨ましいと心から思いました。


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