後悔しないキャリアのつくり方
久しぶりのnote投稿になってしまいましたが、転職をして早4ヶ月。毎日が目まぐるしくあっという間に過ぎていっていますが、控えめに言っても転職しキャリアチェンジしたことを1ミリも後悔していません。
元々はインテリアデザイナーになりたくて大学の時から勉強してきて。夜間の専門に通ってまで実現した前回の転職でも、もちろん後悔はしていませんでしたが、「あれ、こんなはずではなかったのに」と思い描いていた日々とは異なり苦しかった時期がありました。
採用やその後の相談担当として悩める社員の話を聞いていたときも、「思ってたんと違う」「もっとこうして欲しかった」と、私と同様モヤッとした気持ちを抱えていたメンバーも、実は多かったのです。
その時の話や私自身の経験も踏まえて、後悔しないキャリアのつくり方を私なりに考えてみました。
自分がやりたいことを本質的に捉えているか
こんな職業に就きたい、この企業に勤めたい。
職業や会社に就くことそのものが「目的」になってしまっていることは往々にしてあるのではないでしょうか。就職した時点でゴール達成になってしまい、その先の日常に訪れる事象に理想とのギャップを感じて躓いてしまったり。
資格や役職についても同様です。「資格を取れば仕事ができると思ったら大間違い」なんていうtweetはよく見かけますが、ここに関しても、資格を取ることがゴールになってしまい、その先の仕事をしていくイメージというかシミュレーションまで至ってなくて路頭に迷う方が多いのではなかろうか、と私個人的には思っているところです。
職業や会社、資格はあくまでも「手段」でしかありません。だからこそ、自分がやりたいと思っていること、その本質を理解している必要があります。
自分の譲れない価値観を理解しているか
「人の役に立ちたい」なのか、「自分の能力を高めて見せつけたい」なのか、はたまた「とにかく高給が欲しい」なのか、価値観は人それぞれですが、その中でもこれだけは絶対譲れない価値観を人は持っているものです。
例えばこれは前職の話ですが、とってもひねくれ者で周囲にも反抗的な態度をとり、「こいつ今にも辞めるんじゃないか」と噂されていた後輩くん(仮にAくんとしておきましょう)がいました。
私を慕ってくれていて(あとから聞いたら、私が自己開示して色々頑張ってる姿を見てたから、と言っていました)、Aくんには頑張ってほしいな、という気持ちも込めて、仕事や職場の人間関係の相談に乗っていたこともありました。
その中で気づいたのは、「彼は『強烈な敗北感』と『何くそ』と思ってからが強い」ということ。簡単に言ってしまえば「ものすごく意地っ張りで負けず嫌い」。強烈な敗北感を味わった相手から「すごいなお前」と言わせたい。(逆に「この人に何言われても屁でもないわ」という態度もあるのですが。)
Aくんの譲れない価値観はそこにありました。
理想と現実のギャップを正しく把握しているか
やりたいことを本質的に捉えて、自分の譲れない価値観がわかれば、ある程度自分の行きたい方向が見えてくると思います。
さぁ、これで前に進むぞ!と思う前にもう一つステップを踏んで欲しいのがここ。
わかりやすく「フルマラソン完走」を例にしましょう。
42.195kmを完走するぞ!と目標を立てた時、いきなり42.195kmを走り始める人は、いないはず・・・です。
元々運動をしてきたのか?それとも運動経験ゼロから始めるのか?
現在の自分のスタート位置を把握して、練習メニューを考えたり、誰かに師事したり。そうやって42.195kmの完走を目指していきますよね。
仕事やキャリア、あるいはプライベートにおいても全く同じ。
自分が今どこを目指していて、現在地はどこなのか。
これを把握しないまま、いきなりキャリアアップしよう!とか起業しよう!とか大きな仕事で大成しよう!と目指しても「あれ、なかなかゴールに辿り着けないぞ」「目標達成が全然できないぞ」と負のループに陥りがちです。
着実に、確実に、理想に近づくためにも、このステップは忘れずに実行したいものです。
自分なりの「やる理由」があるか
本質を捉える。価値観を理解する。理想と現実のギャップを正しく把握する。
ここまでできればかなりばっちりな感じで自分の人生やキャリアを望み通りに掴んでいけると思うのですが。
最後に一つ付け加えたいのは、どんなに小さくても人に誇れなくてもいいから、「自分なりのやる理由」を持てるかどうか、という視点です。
仕事って、かっこよくスマートにできたら良さそうですけど、成功している人ほど実は泥臭くときに冷や汗かきながら努力し、やりきってきた過去があるのがほとんどだなぁ、と思っています。
Softbankの孫社長でさえ、かつて「自転車操業を抜け出すためには、誰よりも全力で自転車を漕ぎ続けることだ」と仰ったと聞きます。
全力で自転車を漕ぎ続けるには、譲れない価値観や、本質的にやりたいこと、だけではちょっと物足りない。
いくつもの「自分がこの仕事をやる理由」が、自分を燃やしてときにお尻を叩いて、自転車を漕ぎ続ける力になる。
ここまで偉そうに(笑)書いてきましたが、正直私自身もまだ迷うことはあるし、そのたびに「さて、私はどうしたいんだっけ」と自己内省してズレていることがあれば都度軌道修正かけるようにしています。
アドバイスをしてくれる人はたくさんいるけれど、その言葉をどれだけ自分ごとにして、どれだけ自分と向き合うか、なんだなぁ、とたくさんの学びと時間とお金を費やしてきて、今思うことです。
これを読んでくださったあなたに、心から満足できるキャリアを考えるきっかけになれば嬉しいです。
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