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留学生の命、一番大切なものは‥

これから日本語教師になって、日本語学校で働こうという方、あるいは働き始めて日が浅い方、ぜひ、知っておいてほしい大切なことがあります。

日本語学校は、主に留学のVISAで日本に来る学生、留学生を教えることになると思います。留学生に対して一番大切なことは何でしょうか。日本語力向上でしょうか。それとも日本語の教え方でしょうか。残念ながら違います。

一番大切なのは、出席率です。例えば、1日4時間の授業×週5日=20時間のうち、1日欠席したとすると出席率は80%。80%というのは、かなり悪い、生死の境目といってもいいくらいです。入国後、VISAは半年~1年程度だと思いますが、その後、更新を繰り返して滞在します。更新せずにいれば不法滞在、犯罪者となってしまいます。したがって、

VISAは留学生にとって命。日本語学習は食事

といったところ。VISA更新だけでなく、出席率は日本語学校卒業後の進路に大きく影響します。専門学校や大学に進む学生が多いと思いますが、入学試験の際、出席率の提出が必ず求められ、審査されます。また、80%以下の場合は、受験すら許可されない学校も多々あります。進学だけでなく、就職の場合でも、出席率が見られます。あまりに悪ければ、いくら会社がOKしたとしてもVISA更新(留学VISAから就労VISAに切り替える)ができなければ、元も子もありません。

出席率80%は生死の境目

また、日本語学校には、月の出席率が80%以下になった場合は面談し、欠席の理由、改善に向けての指導義務、50%以下になった場合、入管へ報告する義務があります。さらに、欠席が多い学生が多数いたら、学校の管理指導力が疑われますし、責任問題にもなってきます。日本の学校でも同じですね。留学生の場合は、両親が傍にいるわけではないので、学生自身の判断にゆだねられることが多い。だるい、めんどくさい、眠い、つかれた、などといった理由で休むことが多々あります。もし両親がいたら、叱られるでしょう。

ということで管理する側、つまり学校は、「休まないで来てください」と何度も電話したり、SNSで連絡したりします。先生の中には、日本語が上手なら、出席率が多少悪くても別にいい、と思っている方もいるようですが、命より食事が大事、というのは本末転倒でしょう。

とはいっても、年に一度はかぜをひいたり、腹痛、頭痛で休んだりすることもありますね。慣れない異文化での生活なら尚更です。そんな中、一度も遅刻・欠席しない100%の学生がいたら…。本当にすばらしいと思います。そんな学生は、手放しで褒めてあげてください。学校全体で表彰されるべき学生だと思います。

このように、留学生にとって出席率はとても大切なものです。出席率を上げる、改善させるにはどうしたらいいか。それについてまた今後、記事にしようと思います。

以上です、どうもありがとうございました。

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