②その3文字を声に出す。
思いもよらぬ痔の爆発。
おいおいこれはやべえやつなのか。
大丈夫なやつなのか。
狩りの手を止めて(モンハンのことである)、
スマートフォンで
「痔 出血」と調べる。
何となくわかってはいたが、やはり座った状態での出血事例はなかなか出てこない。
それがより不安を増幅させる。
「痔 病院 ◯◯(地元)」と検索して
翌日に行けそうな病院を探す。
めんどくさいなあ、怖いなあ、
大丈夫だろどうせ、と思いながらも
「これ明日病院で仕事休めんじゃね」という悪い考えが自分の脳内を駆け巡っていた。
そしてその悪い考えを実現するために
15分くらい調べて
翌日やっている病院を無事見つけて
上司に電話をかける。
(いずれは上司のこと含めた仕事についても書いていけたらと思っている)
「お疲れ様です、遅くにすいません。」
「お疲れ様です。どうしましたか?」
「あのー、ですね。痔が…爆発しまして笑」
「え?笑」
「いや、なんか痔なのは分かってたんですけど、さっき急に座ってる状態で出血して。笑 ちょっとやばいかもなんで明日午前休もらってもいいですか」
「大丈夫ですかそれ笑 わかりました、また明日連絡ください」
本当は1日休みたかったが、びびってしまったのと、根が無駄に真面目のため午前休と自ら言ってしまった。
前日まで結構ドタバタしていたし、
人手不足でもある中さらに欠員を出すのは申し訳ないと思いながらも、
自分自身も身体がまあまあ限界を迎えていたから「病院」という免罪符を振り翳して午前中を手にした自分。
ふー!午前休ラッキー!と思いながら
家の近くの自販機でコーラを買った。
(この時の自分は完全に痔を舐めていた)
そして翌朝、8:30。
近くの総合病院に電話をする。
緊張の瞬間。
まさか自分の人生でこんなにも早く発すると思わなかった3文字の言葉。
「もしもし、あの…肛門科なんですけど
当日でも大丈夫ですか?」
続く
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