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Senri Garden ブルックリンでジャズを耕す

グラスワイン1杯分のお楽しみをジャズと共にブルックリンからデリバリー。エッセイ「ブルックリン物語」、ラジオ「Sen Corouge」、日常を写真と文で綴った「Days」、レシピ「… もっと読む
大江千里の未発表のエッセイ、動画、詩、サウンドを発表していく実験ラボであり、みなさんと作り上げてい… もっと詳しく
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2018年10月の記事一覧

KASO-DA DAYS

アメリカ人は自分でコントロールできないほど酒を飲む人をどこか軽蔑している節がある。なのでこれだけ酔う人を見かけるのは特別な時期と言って良い。ハロウィンの週。調子良いを通り越し、真剣に吐いてる人にすれ違うことも。だがその数はめっきり減った。 しかし渋谷のハロウィンのようにセクハラ、強奪、暴力などはまずない。基本ケルト系の宗教的な所に起源があるものなので、どこかに神聖なものという感覚と「ユーモアの範疇」を超えない程度の愉しみ、というのが「暗黙の了解」であるかもしれない。 愉し

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HOKKORI DAYS

ぴを迎えに行く。 ドアのところでパパを見つけるなりシッコが漏れそうなくらい喜んだ。5分もすると普段のぴに戻るのだけれど、横目でパパを追いながら、 「パパが帰ってきたんだもんね」 とちょっぴり自慢げだ。 モレを食べる。 いつものように顔なじみの女の子がメニューを持ってくるのを待てずに、 「モレ。スパイス。水、そしてダイエットコーク」 と弾む声で頼むと、大きく顔を縦に振って「わかった」と笑われる。 突然眠くなり突然パッと目が覚める。 背伸びをしたり楽しいこと考え

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ブルックリン物語 #56 “REINCARNATION”

関西学院大学2回生だった時に、学校の賑わう銀座通りを少し入りひっそりしたところにあるco-op (大学生協)で一枚自分用に、松任谷由実コンサートのチケットを購入した。貧乏学生には豪華な値段のものだが、「予感」のようなものを感じたからだ。 大掛かりなセットや凝った演出が施された贅沢なコンサートで、途中大きな「龍」が舞台に登場した。ツアータイトルは「水の中のAsiaへ」。そこで、まだ発表されていない「リインカーネーション」という曲の原型を聞いた気がする。というのは、「水の中のA

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AIUEO DAYS

神社でおみくじを引く。小吉。 なかなか良いのじゃないかな。謙虚でいい予感もはらみつつ。そっと三つ折りにしてポケットに忍ばせる。 関学を実現するに東奔西走し共に笑い共に涙した仲間と3人飯。スペインバルにて。20歳の頃、関学のキャンパスで未来へと急いだ僕らは、今次のステップへと向かいつつある。お店のマスターがまだガキンチョの僕らに「喝」を入れるべく美味しく分厚いカツを作って頂いた。分厚くかみごたえのある一筋縄ではいかない人生のような。 僕を80年代にエピックからデビューさせ

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セトリ通信 (3) Senri Oe Anniversary Piano Concert “Boys and Girls, again”

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OISHII DAYS

papabubbleの飴ちゃんを頂いたので一口入れてみる。おいしい。シュワっとして口の中で溶けてゆく。 ほとんど食べ物はこの初めての出会いで病みつきになる。初めてのオムライス、初めてのすき焼き、初めてのしゃぶしゃぶ、初めてのアラビアータ、、、、 関学とTFMの前後は肉を食する日々だった。なぜか体が欲するので食べ続ける。一人焼肉にはルールがある。テーブルを自分流の焼肉天国に飾り付けること。 「こちらサンチュでございます」 「こちらタン塩でございます」 「カルビはこちら

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Kwansei Gakuin Day

僕はおそらく過去を振り返るのがあまり好きじゃない。だから「戻る」気持ちよりも何処か先へ「進む」の気持ちがぴったり来るこのKwansei Gakuin Day。 「そろそろ西宮だよ」映像監督のドライブするレンタカーの窓から見る晴れ間の空が美しかった。SDRのスタッフたちとSMPの担当の人。誰から誰かへクスッと笑えるような話をリレーしながらレンタカーは阪神高速を神戸方向に向かって走る。時々大きな笑い声で車内が温まったかと思うと一瞬「凪」のような静けさが訪れる。 「あ、この左手

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ぴ散歩17「パパが見せてくれた」編

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YOROKOBI DAYS

心が「Yay!」って喜ぶ。それが一番の基本形。 あ、この人と深く関わるなと思ったら迷わず距離を縮めましょう。でもこの人はよくないな、って思ったら、早々に関係を断ち切っちゃいましょう。 新しい出会いはいつもそんな風に起こる。だって知り合いノートの余白にはリミットがありますから。笑。 数年前、マンハッタンのAトレインでSと会った。日本人の男の子で20代前半の年恰好かな? 彼は僕のことが大好きになったらしくいっぱい話しかけて来て意気投合し「またどこかで会えたら」って手を振り人

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