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YOROKOBI DAYS

心が「Yay!」って喜ぶ。それが一番の基本形。

あ、この人と深く関わるなと思ったら迷わず距離を縮めましょう。でもこの人はよくないな、って思ったら、早々に関係を断ち切っちゃいましょう。

新しい出会いはいつもそんな風に起こる。だって知り合いノートの余白にはリミットがありますから。笑。

数年前、マンハッタンのAトレインでSと会った。日本人の男の子で20代前半の年恰好かな? 彼は僕のことが大好きになったらしくいっぱい話しかけて来て意気投合し「またどこかで会えたら」って手を振り人混みで別れた。音楽が大好きって言う2人の共通項があった。別れた後も胸の奥がシュッと爽やかで 忘れた頃にどちらかがどちらかにメールをしていて「ああ、こんな出会い、繋がりもあるんだな」って妙に嬉しくなったりもしたものだ。

僕は基本、他人には期待をしない。なのでその関係はいつ途切れても自分的には全然いいはずだったのだがそのあとずっとやり取りをして数年が過ぎる。音楽の話。旅の話。美味しいものの話。ある日、彼からのっぴきならぬメールが来た。何やらいつもと違うのは電子の伝達方法だからこそわかる。文字が急を知らせていた。「あなたって、も、も、もしや大江千里さんですか?」

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