中年性「自分に存在価値が見いだせない」症候群
突然ですが質問です。
できればコメントしてもらえると嬉しいです。
・・・
僕は、自分に価値があるなんて考えたこと、人生で一度もありません。
社会人経験20年積んで転職したけれど、異世界転生モノみたいにはいかないようです。
僕は、曲がりなりにも社会人経験とIT業務歴を20年以上積んで今の会社に転職してきたのですが・・・全然うまくいきません!
前職では入社3ヶ月もした頃には各種システムを把握して、定型業務を片手で転がしてたのに、現職ではもう入社9ヶ月が経とうとしているのに全然役に立っている実感がない。同じ社内SEなのに全然うまくいかない。
他部署の方と比べること自体がおかしいと頭ではわかっているけれど、隣の席の方は自分より15歳も若く、社歴は長くても今の部署では異動2年目なのに、人事総務の業務を一人でこなし、さらに社長秘書みたいなことまでやっている。
入社1年目、2年目の年下の先輩もいろんなことをやっている。
自分のほうが給料高いのに。
胃が痛い。ものすごく胃が痛い。
人は誰かに褒められ、感謝されないと自分の価値を感じられない
世の自己啓発本には
的なことが書いてあります。
その通りです。それができればみんな幸せになれます。
でも、できないんですよ。そんなこと。
慣れれば何も見ずにお化粧できるようになるかもしれませんが、普通の人は鏡がなければ自分の顔を確認できません。
それと同じで、未熟者の僕たちは自分の価値、存在意義は人の反応で見るしかない。
だから。
SNSにハマりすぎて「いいね」がないと動悸がするという方はちょっとアレですが、実生活の中であれば少しくらい人からの「いいね」を期待するのは健全なことだと思うわけです。
「いいね」不足の現代社会で自己肯定感を保つ方法を4つ見つけてみた。
今でもたまに思い出しては気が重くなりますが、少しずつ、ほんの少しずつではありますが自己肯定感が上がってきました。
あがってきたというか、マイナスにしないスキルを身に着けてきた、というか。
クレームが出なければ合格点
人は自分に害があることに対してはすぐに声を上げます。
一方、問題ないこと、必要十分なことに対してわざわざお礼や称賛、感謝を言ってくれる人なんてほとんどいません。
人はあなたが思うほどあなたのことに興味がなく、理解もしてくれてはいません。
あなたが数日がかりでやり遂げたことに対して、その価値を正しく理解し、評価してくれる人がどれだけいるでしょう。
毎回クレームが出るようであれば改善は必要でしょうが「自分の仕事は誰からも評価してもらえない。そんな仕事しかできない自分はデキない奴だ」というのは自意識過剰です。
SNSではフォロワーがある程度いれば「いいね」はつきますが、現実社会ではそう簡単につきません。むしろつかないのが当たり前。それを実感として理解することが大切。
僕は「クレームが出なければ十分」と思うようになったら、だいぶ気持ちが軽くなりました。
「誰でもできる」と思わない
これは、右隣の席の方とちょっとした雑談をしたときのエピソードです。
僕が「一流のエンジニアは才能と努力がないとなれないけれど、自分(僕)くらいなら勉強さえすれば誰でもなれる。」と言ったんです。
そうしたらその方は
「T.K.さんが誰でもできるって言ってること、この会社じゃ誰もできませんよ。」
・・・
あなたのデキるが、彼・彼女のデキると常にイコールとは限りません。むしろイコールではないことのほうが多いです。
誰とでも話せる人はそれが当たり前ですが、僕からすれば異能力です。
いつでもニコニコしている人は意識すらしていないでしょうが、顔の筋肉どんだけ鍛えればそうなれるのって思います。
寝れば全部忘れられる人は、その個性を譲渡してほしいと真剣に思います。
「自分くらいの人間はいくらでもいる」が口癖の人は本当にそうか周囲10人に聞いてみてください。きっと「いやいやいや」って言われます。
人の嫌がること、人の面倒を解決する
それでも自分の価値を信じられず、無力感が拭えない人。
もしくは「自分には価値がない」が思い込みではなく、実際に注意や文句を受けている人がいるかも知れません。
そんなときは「人の嫌がること、人が面倒だと思っていること」を解決してあげると良いと思います。
人間は「普通の状態、良い状態→さらに良い状態」は、よっぽどギャップがないと気づきませんが、「嫌な状態、面倒な状態、迷惑な状態→解決」には敏感ですから、すぐに「いいね」がもらえます。
僕がやってる情報システム部門の場合「もともと普通に使えるシステムをより高速にすること」より「メール通知がないから気づけずクレームになったこと」を解消したところ、ものすごく感謝されました。
嫌なこと、不便なことはどこにでも転がっています。
営業の方だと
「もともと売上が良いところを更に伸ばす」はよっぽど伸ばさないと評価されませんが「売上が最悪に悪いエリアや得意先」であれば少し伸ばすだけでだいぶプラス感が出せます。
もし怒られても寝れば忘れられる特技持ちの方なら「クレームが頻繁に起こる得意先の担当を自ら買って出る」なんてのもいいかもしれません。
もちろん、上司や部、課、係の方針を無視することはできませんが、方針を守りつつできることはあるはずです。
まず自分が理解する、褒める、感謝する
僕の会社は今まで渡り歩いてきた会社の中では、ぶっちぎりに褒める文化、感謝する文化がある会社です。
なにか取ってあげれば「ありがとうございます」
誰がやってもいい仕事をすれば「ありがとうございます」
素敵な会社です。
そんな素敵な会社であってもいざ実務になると評価されない孤独を感じてしまうことはあります。
「こんなシステムをほぼコストゼロで入れた」とドヤ顔しても、非エンジニアからすれば「ふーん」ってなってしまう。
そして、おそらく僕も
他部門の方たちに同じことをしているわけです。
(もちろん彼ら、彼女ら同様、悪気はまったくないです)。
だからまずは自分から変わる。
人に求めるならまず自分から。
ほんの少しだけ別の部署が「何に苦労しているのか」を理解する努力をして。
ほんの少しだけ、いつも言わない「ありがとう」「すごいですね」を口に出してみる。
まだ始めたばかりで効果は未知数ですが、きっと、きっと何かが変わると信じて継続していこうと思います。
まとめ
「褒める」「感謝する」はわかってはいても難しいですね。別にいいたくないわけでも相手が嫌いなわけでもないのになかなか出てこない「ありがとう」。
相手の苦労や努力に寄り添う姿勢を持ち続けていれば、「感謝ポイント」「称賛ポイント」は見つかりそうですが、ポイントがわかったからといってそれを形にできるかどうかはまた別の問題。
僕もまだまだ得意とは言えません。
が。
なんとなくうまくいかないときの自分の思考はわかってきました。
こんなことを考えると、まずうまくいきません。
感謝・称賛は、ありのままに、自分が感じたとおりに、素直に、率直に!
ありふれていたって、テクニカルじゃなくたって、相手が認識できる形でアウトプットさえすればそれでいいのです。
的なことを本で読んだからか、最近3回に1回くらい、ぎこちなくない程度には相手に思いを伝えられるようになってきました。
ありがとうございます。うれしいです。